トーベ・ヤンソンとエドワード・ゴーリー
今回紹介するのは、『トーベ・ヤンソン短篇集:黒と白』です。
この本は、第3回で紹介した『トーベ・ヤンソン短篇集』と同様に、『聴く女』、『人形の家』、『軽い手荷物の旅』、『クララからの手紙』の短篇集4冊から17篇が収められたアンソロジーです。訳者の冨原眞弓さんが、内容による4つの分類で作品を選んでいます(「幻想の旅」「孤独の矜持」「過去への視線」「恐るべき芸術家」)。
第3回では、ヤンソンの大人向けの小説の内容がムーミンに似ている特徴と異なる特徴を併せ持っていることを