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ランウェイ 2023/12/24


日曜日の今日、夜にM-1グランプリの決勝戦がある。
ここ数年必ずお鍋をしながら観戦(?)しているので今年もそうしようと、ふるさと納税の返礼品の牛肉はこの日に温存しておいた。すき焼きじゃ!

いくつか済ませたい用事があってなんばへ行く。クリスマスイブの今日、シャンシャン系BGMがそこかしこに流れていて、人々がウキウキしているように見えるのはわたしのクリスマス大好きフィルターのせいだろうか。歩いているだけで楽しく幸せだ。

目当てのショッピングモール方向に地下道をずんずん進む。その通路は壁一面がビジョンになっていて広告動画が音楽とともに流れている。

この日はショッピング通販サイトの広告が流れていた。歌詞はなくオシャレっぽい音楽がずんずん流れていて、行き交う人の歩みがファッションショーに出るモデルのように見える雰囲気だ。リズムと歩調は合っていないが、ランウェイっぽい。


ランウェイといえば、高校生の時に所属していた部活は服飾部だった。
部員それぞれが自分のデザインした服を縫い、年に2回、自分たちで企画したファッションショーで発表するのが活動内容だ。

服を着るモデルは同級生や先輩後輩など同じ学校の高校生だ。背の高い人、器量の良い人、雰囲気をもっている人にはかなり前から打診しスカウト活動を行う。「●組の○○さんは手足が長い」「○○ちゃん、いつまでショートヘアをキープするかな」半年スパンのプロジェクト、しかも2回中1回は文化祭の催しなので、他活動とのタイムテーブルかぶりも配慮しつつ進行する。

自分のパートはヘアメイク、音楽、ウォーキング、照明まで演出もすべて決めるし、パンフレットのイメージデザインもする。今思うとかなり多岐ジャンルにわたるマルチタスク!
わたしは裏方仕事が大好きで自分のショーにまつわる雑務も部活の細かい管理も力を入れていた。服づくりと同じくらい好きだったな。

つまり、わたしは音楽に乗って歩くという行為には思い入れがある。

わたし自身はモデルを務めることはあまり無かったが、数回ランウェイを歩く機会はあった。あの瞬間のことはけっこう鮮明に覚えている。『見せる』ことを目的で仕立てられた服をまとい、暗闇の中唯一自分のみ光を浴び前を向き、音楽に乗って歩くのは誇らしく気持ち良い。(たとえ自分の見た目が美しくなかろうが)

都立高校の視聴覚室にこしらえたお手製ランウェイでそうだったのだ。本物のコレクションはいったいどんな感じなのだろう。ファッションスクールの最高峰、文化服装学院のショーを見たことがあるが、えらい大規模であんなところ歩くのはなかなか度胸がいるぞと思った記憶がある。

そんなことを考え歩いてからいくつか買いものをし、最後に高島屋でケーキを買って帰宅。自宅ですき焼きを食べながらM-1決勝戦を楽しんだ。ロングコードダディが出ていなくて悲しかったけど。


今日のそういえば

上述した通路のビジョン、マツケンサンバがジャックしていた時はランウェイのことなど思い出さずにひたすら笑い写真を撮っていたな。


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