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EVE-NGの構築:Part① Ubuntu server ※EVE-NG -> CMLに変更
動機
EVE-NG というネットワークエミュレータ環境を構築するためにサーバの更改を行いました。元々、ESXi上に構築していたのですが無償評価版だったので、CPUコアの割り当てが8コアまでという制限がありました。
そのためエミュレートするルータなどのノード数に制限がかかり少しいらいらすることになったので、もういっそのことESXiをぶっ壊してなんかLinux serverを立ててその上に直にEVE-NGを構築し、そのいらいらを解消しようと思ったのが今回のサーバ更改の動機です。
昔はZabbixやAWXといった環境を別々に管理したくてVMをぽこぽこたててたんですが最近はやらなくなったのでもういいかなと思いESXiをぶっ壊す決意をしました。また必要になればまた構築すればいいだけですし。
必要なもの
・物理サーバ : 自宅にPoweredge R620が生えてるのでそれを使います
・サーバのOS : 今回はUbuntu server LTS 20.04を使用します
・USB : isoをマウントするために使います
・PC端末 : 基本ググるためです。自分はMacを使ってますがWindowsの環境が欲しい。。。
USBにisoを焼く
サーバにOSをインストールする方法はさまざまですが、私はよくUSBにisoを焼いて、ブートデバイスにする手段をとります。簡単なのと他の手段でやる環境の構築がめんどくさかったからです。というかそんな環境まだ自宅に作れるほど余裕がないです。今後余裕ができたら色々とやってみたいですね。
それではさっそく開始していきます。自分が使ってるPC端末はMacなのでRufusを使ってのマウントができないので、ddコマンドでisoをマウントする方法をとります。
まずはUbuntu serverのisoを準備します。下のURLからダウンロードしてきます。
isoを入手したらusbをPC端末に挿してさっそくddコマンドでマウントしていきます。
こちらのブログを参考にしました。
MacでUbuntu 18.04ブートUSBの作成
流れはこんな感じ
1. diskutil listでマウントするデバイスのパスを確認
2. diskutil unmountdisk <PATH> でusbをアンマウント
3. ddコマンドでマウント
実際のログ
admin@admin downloads % diskutil list
/dev/disk0 (internal):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme 500.3 GB disk0
1: Apple_APFS_ISC 524.3 MB disk0s1
2: Apple_APFS Container disk3 494.4 GB disk0s2
3: Apple_APFS_Recovery 5.4 GB disk0s3
/dev/disk3 (synthesized):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: APFS Container Scheme - +494.4 GB disk3
Physical Store disk0s2
1: APFS Volume Untitled - Data 102.5 GB disk3s1
2: APFS Volume Untitled 15.2 GB disk3s3
3: APFS Snapshot com.apple.os.update-... 15.2 GB disk3s3s1
4: APFS Volume Preboot 880.1 MB disk3s4
5: APFS Volume Recovery 798.7 MB disk3s5
6: APFS Volume VM 20.5 KB disk3s6
/dev/disk4 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *15.5 GB disk4
1: EFI EFI 209.7 MB disk4s1
2: Microsoft Basic Data UNTITLED 15.3 GB disk4s2
自分がブートデバイスとして使用するusbは(external, physical)と記載があるdev/disk4にあることがわかりました。まぁ心配であれば抜き差しして差分がある部分がusbなのでそれで確認するのもありです。
admin@admin downloads % sudo dd if=./ubuntu-20.04.4-live-server-amd64.iso of=/dev/rdisk4 bs=1m
Password:
1270+0 records in
1270+0 records out
1331691520 bytes transferred in 217.722681 secs (6116457 bytes/sec)
わりと時間がかかるので気長に待ちます。本当に進んでいるのか分からなければControl + T(うろ覚え)とかで進捗確認ができたはずです。
もう一回diskutil listで確認しましょう。
/dev/disk4 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: Apple_partition_scheme *15.5 GB disk4
1: Apple_partition_map 4.1 KB disk4s1
2: Apple_HFS 4.1 MB disk4s2
対象の部分を抜粋しましたが変化していたのでいいんではないですかね。
こんな感じで雑に進めていきあたりばったりなのが私なんですが、このときばっかりは後悔しました。後々痛い目をみます。
それではさっそくブートデバイス化したusbをPoweredge R620に差してOSをインストールしていきます。手順は以下の記事を参考にしています。
Dell PowerEdgeサーバー上にオペレーティング システムをインストールする方法(OSの導入)
問題発生
ただ、ここで問題が発生します。RAID設定などは道なりに進んだのですが最後のOSのインストールの部分でPoweredge君がUSBを認識してくれません。なんでだ?と思ったのですが、多分メディアの認識というところでUSBを焼いた時のシステム要件とかがなんかあった気がするなぁと思い、DellのLCCを使用してのOSのインストールメディアの要件を調べました。
するとこんなふうにでてきました。
焼いたあとの確認で見た限りではfat32ではなかった気がするなぁと思い、やり直しました。
どうやるかfat32でマウントするにはどうするかまったくわからなかったので下の記事をまるパクリしました。
Macでデータ損失なくUSBメモリをFAT32にフォーマットする方法
どうやら下のコマンドでフォーマットしないといけないみたいですね
sudo diskutil eraseDisk FAT32 MBRFormat /dev/disk4さ
さっそやってみましたが失敗しました。なんで?
admin@admin downloads % sudo diskutil eraseDisk FAT32 MBRFormat /dev/disk4
Password:
MBRFormat does not appear to be a valid volume name for its file system
ログ見る限りVolumeの名前がないって怒られてる。これも調べれば一発でしたね。
stackoverflowでおんなじことやってる人が見つかりました。
sudo diskutil eraseDisk FAT32 "THE_NAME" MBRFormat /dev/disk5
FAT32とMBRFormatの間にVolumeの名前が必要のようです。しかも Volume名は全部大文字じゃないといけないという条件もついているようで。
もうめんどくさいのでTHE_NAMEでそのままつっこみました。
sudo diskutil eraseDisk FAT32 THE_NAME MBRFormat /dev/disk4
Started erase on disk4
[ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ ] Unmounting disk
[ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ ] Creating the partition map
[ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ ] [ \ 0%..10%.............................................. ] [ \ 0%..10%..20%......................................... ]
[ \ 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ \ 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] Formatting disk4s1 as MS-DOS (FAT32) with name THE_NAME
[ \ 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ | 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ / 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ]
/dev/rdisk4s1: 30241920 sectors in 1890120 FAT32 clusters (8192 bytes/cluster)
bps=512 spc=16 res=32 nft=2 mid=0xf8 spt=32 hds=255 hid=2048 drv=0x80 bsec=30271488 bspf=14767 rdcl=2 infs=1 bkbs=6
[ / 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ - 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] Mounting disk
[ - 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ \ 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ] [ | 0%..10%..20%..30%..40%..50%.......................... ]
%
工事完了です。確認しときましょう。
/dev/disk4 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *15.5 GB disk4
1: DOS_FAT_32 THE_NAME 15.5 GB disk4s1
fat32のファイルシステムにフォーマットされてますね。よしよし。これでusbをまたブートデバイス化してPoweredge君に読み取ってもらいましょう。
結果からいうとダメでした。どうやっても認識してくれませんでした。dd コマンドでのブートデバイス化では難しいようです。理由を知っている方がいれば是非教えていただきたいくらいです。
もう自分の中のめんどくさいが天元突破したので、サブPC(win10)を取り出してESXiの構築のときと同様に Rufusを使用してUSBを焼きなおしました。リブートなど色々試みてもうんともすんともいわなかったPoweredge君が一発でUSBを認識して、Ubuntuのインストールが開始しました。
Part1 Ubuntu Serverのマウント、完。
順調に進んでいき、とりあえずUbuntu サーバを立ち上げることに成功しました。ここまでで4時間くらい使ってます。かなり疲れました。
何がめんどくさいってPoweredge君はメタルラックにのっかてるんですが、LCCでのOS導入の際はそこまでモニターとキーボードをもっていって身を屈めるようなきつい姿勢で作業しなくちゃいけなかったことです。
次回のPart2はUbuntu serverをVNCでリモートデスクトップできるようにするところです。
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