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ジュブナイルホラーの傑作 学校の怪談

あらすじ

夏休みを翌日に控えた、一学期終業式の日の夕方。小学2年生の美夏は、忘れた絵の具箱を取りに学校に戻っていた。するとそこで美夏は、サッカーボールが自分を導くように旧校舎へと転がっていく不思議な光景を目撃する。旧校舎は取り壊しが決まって立ち入り禁止になっていたが、お化けが出ると子供たちの間で噂になっていた。しかし、美夏はボールにつられて中へと入ってしまい、そしてトイレの中で何者かに襲われてしまう。
美夏を心配した、5年生で姉の亜樹は、一人学校を訪れ、何者かに吸い寄せられるように旧校舎へと入っていく。そこにいたのは、イタズラしようと忍び込んでいた同級生の研輔と将太、4年生で双子の兄の均、そして6年生の香織だった。転校してきたばかりで、同級生となじめていなかった亜樹は、研輔達と衝突し、単独で妹を探しにいく。
しかしやがて、5人は自分たちが旧校舎から出られなくなっていることに気づく。そして5人の前に、ただの噂だったはずのお化けが現れた。-wiki参照

紹介

 一番好きなホラー映画は何?と言われれば即座にこの映画を挙げます。
この映画を初めて見たのは自分が小学生くらいの頃でしょうか。ホラー映画を見にいこうと友人達と一緒に映画館に見に行ったことを今でも覚えてます。
 身近な学校、それも古い校舎で起こる不思議な現象の数々。ただ、怖いだけでなく、その怖い校舎の中を抜け出すために子供達が力を合わせて冒険する。コミカルで面白くもあり、SFXなどの技術を最小限に抑え、手作り感のあるクリーチャー群のリアリティのある恐怖(とはいってもあんまり怖くはないです)もある。
 子供にとっては冒険ものという趣があり見やすく、大人にとってはノスタルジック感あふれる演出の数々に昔を懐かしむことができ、ホラーとしてではなく、一作品として楽しめる傑作だと思います。

特徴

 特徴といえばやはり、コミカルなクリーチャー群でしょう。

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 テケテケや口裂け女に人体模型、ベートーベンの亡霊といった当時話題になった怖いおばけの象徴といったキャラクターがふんだんにでてきます。現代の貞子や伽耶子のような殺意満点のクリーチャーではなく、上の画像のように'化かす'ことに一生懸命のおばけがでてきます。

 これらのキャラクターはSFX、耳学問であんまりよくはわかってはいないので間違っているかもしれませんが、CGが発達していない当時、デジタル処理を使用せずに使われた技術を用いられていて、そのせいでやけに現代のCG技術以上にリアル感あふれる作品となっています。

 実際にこのテケテケなんかは映像をとるために人形から作成されていたりします。

評価

 星5:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
 正直に言うと思い出補正がばちくそ入っています。今の大人が見ても怖いと感じないので、怖くないとホラー映画ではないという恐怖原理主義者の人からは辛口な評価になるかもしれませんが、ホラー映画というものの入り口となったこの作品は毎年夏になると見返すぐらいに思い出ぶかい作品となっています。

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