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解答アプローチ(R2第Ⅰ回短答式試験・財務会計論 総合問題編)

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
今回は、前回の記事と同様、僕の実際の解答アプローチを紹介します!
題材は、R2第Ⅰ回短答式試験・財務会計論 総合問題(連結会計)です。短答式試験においても、論文式試験と同様、連結の総合問題が出題され、多くの配点を占めることとなります。そのため、「連結会計を制するものは会計士試験を制する」と考えております。
数字で示しておくと、近年の短答式試験では、各4点の小問が6題出題されているので、24点/500点、すなわち4.8%のボリュームがあります。短答式試験を受験されたことがある方は身に染みていると思いますが、短答式試験で1%が持つ重みは想像以上に大きいです。それゆえ、総合問題の重要性も高まることとなります。また、論文式試験においても、会計学の第5問では、連結会計の総合問題が出題されます。論文式試験では偏差値換算を行うため、具体的な数値化は難しいですが、一般的には、論文式試験における偏差値のはねる箇所は、①財務の第5問(実質計算勝負)、②租税法、③管理です。また、会計学第5問の素点合計は70点であるので、他のどの科目の大問よりも総合点数に与えるインパクトが大きくなっております。
このように、会計士試験を通じて、連結会計は重要性が高くなっています。しかし、同時に難易度も高くなっており、短答式試験・論文式試験いずれにおいても、まともに解けない人が半数を占めると思います。もちろん、このような人でも最終的に試験を合格する人は多く見たことがありますが、逆に、連結会計が得意で不合格となった人は見たことがありません。そこで、今後試験を受験する予定の人には、連結会計を武器にできるように演習を行うことを強く薦めたいです!

前置きが長くなってしまいました笑 今回のノートは、そんな連結会計をどう解いていくのかについて紹介しようと思います。本試験における連結会計が難しいのは、答練やテキストで見たことないような見た目をした問題が出題されるためだと思います。そこで、部分的には現場対応が求めれるようになっていますので、「どう問題を読んでいくのか」に着目して解説していきます。

以下が問題となります。

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では、実際にどのように攻略すべきでしょうか?
ここからは僕自身の攻略法となりますが、まず第一に、問題の資料ではなく、設問部分を読みます
なぜかと言いますと、設問部分に先に目を通すことで、問題の方向性を意識しながら資料を整理できるようになるからです。設問に目を通さず、資料のみを追って下書きを行うと、余計なことを書いていたりすることも少なくありません。
本問において、設問に着目すると、すべてが利益(P/L)に関係する項目であることを確認できます。そこで、資本連結以外にも、成果連結に関する論点がテーマとなっていることがあらかじめ確認できます。また、営業外損益という奇妙な項目が問われていることにも気が付けると思います。このような細かい勘定ではなく、大きな項目が問われるのは短答の常套手段ですが、集計もれが誘発されることが多いです。そうした点に気が付けるのが、設問部分に先に目を通すメリットです。
さらに、この設問部分に、あらかじめ論点を下書きすると、ミスを減らせると思います。例えば以下のような書き込みが考えられます。

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上記書き込みは、資料を読みながら書き込んだ部分もありますので、その点はご了承ください。ただ、資料を読んだときにピンとくることが多くなると思います!
このようにして、設問を意識しながら、資料を読み進めていきます。以下が他のページの書き込みとなります。

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そして、資料を読み進めることで、本問題では、「決算日の差異に関する調整」が論点となっていることを確認することができます。これは、設問からは読み取れない情報です。決算日のズレについては、財務理論では知識として学んでいるとは思いますが、実際に計算形式で問題を解いたことがある人はほとんどいないと思います。したがって、当該論点は部分的に現場対応が求められることになります。それでも、一部分は、商品未達などと同様にして解答可能です。

次に、下書きを紹介します。

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下書きは人それぞれではありますが、僕の下書きは、設問を意識したものとなっており、集計しやすいようにアレンジしています。このように、問題に合わせて下書きを合わせに行くのも、連結を得意にするためのコツだと思います。

次に、各設問のポイント等を紹介します。

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確認頂けるように、各設問には複数の論点が関係しています。このような論点を意識して解答できるようになれば、作問者のひっかけにも負けずに正答を導けることと思います。是非参考にしてみてください。

いかがでしょうか。書いてて全然まとまらなったので申し訳ないです笑
最後に、より詳細な解説等もまとめたデータを添付させていただきます。ノートよりは綺麗にまとめたつもりなので参考にしてみてください! 今回はパスワードはございません。

今回のノートは以上となります!
いつかは財務に関わらず、短答式試験に向けた勉強法等の記事を作成したいですね… 3月~4月頃にまとめてみようと思います。
それ以外はネタがないんで、更新は未定です。
こんな感じでよくわからん感じですが、今年もよろしくお願いします!

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