論文期に用いていた教材について

こんにちは。前回の更新からだいぶ間が開いてしまいました…
今回は、題名の通り、僕が論文期(2019年12月~2020年11月)に用いていた教材について述べていこうと思います。
Twitterの受験界隈では、一定割合の方が、自身の所属していた予備校以外の教材を用いている傾向にあると思います。そのため、21年目標の受験生の中には、論文式試験に向けて、どのように立ち向かうべきか悩まれているかたもいらっしゃると思います。現に、僕も、短答式試験受験後(2020年12月)は、そのようなツイートを散見し、悩んでいました。そこで、皆さまの参考となるように、僕自身の主観的な体験に基づくものとはなってしまいますが、各科目ごとに、僕が普段の学習で、中心的に利用していた教材について、ポイント等を紹介していこうと思います。
ちなみに、僕は「資格の大原」に所属していた受験生となります。

【企業法】
①他校の教材:なし

②問題集
→2019年12月から2020年3月まで(基礎期~応用期)は、メイン教材として使用。論文式試験で出題される内容は、ほとんど網羅的に掲載されているため、テキストは基本的に利用していなかった。問題集に情報は集約していた。論証例講義で指摘されていたところや、趣旨(∵)にマーカーを引いていた。

③論文総まとめテキスト
→2020年4月以降(直対期~ファイナル期)は、メイン教材として利用。中身は、受験年度の出題予想に合わせて問題集の中から厳選された問題と、過去問と、答案の書き方・条文構造等が掲載されたものであるため、問題集をそのまんま用いても問題なし。僕は、きれいに整理し直したかったので、問題集ではなく本テキストを使用した。

④論文答練
→2020年7月以前は、答練は基本的に解き捨てにしていたが、試験延期の影響から、少々余裕ができたので、問題と解答が記載された解説部分のみを切り取って、ファイリングして復習していた。もちろん、問題集(論文総まとめテキスト)と重なる部分も多いことから、メインとしては利用していなかったが、答練ならではの具体的問題状況やあてはめ等を抑えるためにサブ教材として利用していた。

【監査論】
①他校教材:論文対策講義 松本講師レジュメ 上下巻(CPA会計学院)
→当初の予定では、存在自体は知っていたものの、利用する気はなかった教材。しかし、2020年8月の大学の夏休みに入った際に、自身の勉強スケジュールに少々余裕ができたと感じたこと、また、監査論の純粋理論問題を丁寧に対策したいと考えたことから、メルカリにて衝動的に購入した。そもそも、僕自身は、短答期から、大原の監査論のテキストにアレルギー反応がでてしまっていたため、レクチャー期以降はほとんど開かず、肢別チェック(短答)と問題集(論文)のみを利用してしていた。しかし、8月時点で、監査論第1問を十分にカバーできておらず、このままでは、僕の論文期のテーマである「全科目で攻める」を達成できないと考えた。そこで、あえて1から学び直そうと考えた。本教材は、実質的にテキストであり、大原の問題集と比べてもかなり重いため、回転には向いていないと思った。ただ、かなりわかりやすく整理されているので、結果として、成績の向上には資した。

②問題集
→典型論点が中心的に掲載されている。そのため、メイン教材として利用していた。ただ、マーカーの指摘が一切行われないまま、基礎期は丸暗記をすることを強いられることから、苦痛を感じることが多かった。解説等は非常に役立ったが、他の科目と比べても、利用しにくい教材だったと思う。

③ポケコン
→問題編を、答練や模試の直前に確認していた。普段の学習では利用していなかった。また、改訂前文等については、論点をレジュメで確認していたため利用しなかった。

※論文総まとめは1読したのみであり、答練は解き捨てていた。

【租税法】
①他校の教材:なし

②理論テキスト
→意外にも、この教材を利用していない受験生が相当数いると思うが、僕自身のなかでは、テキスト類の中では数少ない愛用していた教材の1つである。後ろに掲載されている問題編については、基礎期にある程度解いており、それ以降は繰り返し説き直すことはなかったが、テキスト部分は2か月に1度程度読み直していた。特に、条文(法令基準集)を引きながら読むことを意識していた。

③ポケコン
→計算については、テキスト部分がすべてポケコンに集約されていたことから、レクチャー期以降の答練期では、ポケコンを利用していた。また、答練の初見論点もここに集約していた。ただ、マーカーについては、超直前期(2020年10月以降)に初めて引き、付箋等の加工も行い始めた。これは、僕の受験期間が延期の関係から長引いたことから、不必要に多くを強調しすぎず、強調部分を試験直前に限定的に選抜するために行った。

④論文直対答練・論文ファイナル答練・ST直対答練(計算部分)
→試験延期に伴い、時間の空白が生まれたため、計算力を鈍らせないよう、9月より2週目の解き直しを行った。僕は、答練は基本的に解き捨てるスタイルであったが、租税法については、限られた時間内での時間配分がかなり重要となることから、体を慣らせる意味から答練を重視していた。

⑤論文答練(基礎~ファイナル)・公開模試①②(理論部分)
→第1問(理論部分)のみを切り取ってファイリングしていた。頻繁には利用していなかったが、本試験直前等に、論点を確認するために解き直した。

※論文総まとめは1読したのみである。問題集については、レクチャー期では3回程度解いたが、答練期では利用していない。

【管理会計論】
①他校の教材:論文対策集(理論)①②(CPA会計学院)
→短答式試験受験後(2019年12月)に、Twitterで調べたところ、大原の理論対策が甘いこと(理論対策が2020年4月であり、解説もほぼない)を知り、論文答練等への対策を取れないことが嫌だったので、評判の高い当該教材を購入した(教材のみで授業はつけていない)。当該教材は、解説が驚くほど丁寧であり、ロジカルフロー等も記載されていたため、ノンストレスで納得感をもって学習を進めることができた。ただ、大原の理論テキストと比べて、情報量が5倍くらい多かったので、回転はしにくかった(3回転しかできなかった)。そのため、直前期に利用することはほぼなかったが、基礎期に丁寧に1周したことからこそ、大原の理論テキストの理解にもつながっていたと思う。

②理論対策テキスト
→2020年4月頃に配布されたんで、直前まではあまり利用していなかった。ただ、夏休みに突入して、暗記・回転期に移行した際には、メイン教材として利用していた(主に問題部分)。基本的には暗記事項の確認に用いた。

③論文答練(理論部分)
→理論対策テキストでは、問題状況の具体的なあてはめはなかったが、答練や実際の試験では、問題状況を勘案した出題も多く見られることから、当該タイプの問題に対応するため、論文答練の理論問題と解答のみを、Wordに打ち込みPDF化して印刷することでコンパクトにして回転させていた。打ち込むのがだるかった。

【財務会計論】
①他校の教材:なし

②問題集
→論文期全体を通じてメイン教材として利用していた。どの科目のどの教材よりも回転に重きを置いていた。典型論点が網羅的に掲載されている。回転重視だと丸暗記になってしまう傾向もあるが、僕自身は、なるべく納得しながら勉強を勧められるように、書き込み等を行いながら利用していた。

③問題集 追補版
→実は、2019年目標の論文総まとめテキストでは、問題集に発展的な問題を追加した「問題集 追補版」が配布されていたが、2020年目標の論文総まとめテキストでは、過去問ベースの大問を代表的に掲載する形式に変更されていた。そのことを先輩の教材と比較して知っていたため、網羅性を追求するために、Wordに打ち込んで擬似的な「問題集 追補版」を作成していた。直対答練以降の理論問題では②の問題集には掲載されていないものも出題されていたが、③には掲載されていたので、十分に対策することができた。当該教材をもって網羅性を補完していた。ただし、あくまでもサブ教材として利用していた。2021年目標で配布されるかは不明である。

④Ⅲレクテキスト
→論文期では、短答期よりも発展的な論点が出題される傾向にあったことから、連結会計の論点(Ⅲレク)のみは、第10章(?)「その他の論点」を中心に定期的に(数か月に1度程度)確認していた。

※答練は計算・理論ともに解き捨てていた。論文総まとめテキストも③で対応できたので1読したのみである。

【経営学】
①他校の教材:なし

②テキスト(上下巻・新試験委員対策)
→上記を見てもわかるように、僕はほとんどテキストを利用した学習をしていなかったが、経営学については、テキストを重視していた。何かを暗記するために用いていたのではなく、理解に資するよう、とにかく何度も読み込んだ。理論部分については、特に下線部(明朝体)に注意して読み込んでいた。

③ポケコン
→夏休み前まで(2019年12月~2020年7月)は、単語の暗記(右ページ→左ページ)のみを行っていた。ABC=の区別なく全て暗記する気持ちで時間の合間に確認していた。夏休み以降(2020年8月~)は、説明部分の暗記(左ページ→右ページ)も並行的に行い始めた。説明部分の暗記は、正直苦痛であったが、延期に伴う時間の空白が生まれたからこそ、余裕をもって行うことができた。

④論文答練(第2問・計算部分)
→大原の論文答練(第2問)では、基礎・応用・直対を通じて、全論点を網羅的に出題してくれたため、直対答練終了後(2020年7月頃以降)は、計算部分が備忘されないように、論文答練の第2問を回転させた(答練実施時を含め全3回)。

※問題集については、レクチャー期では3回程度解いたが、④を用いた勉強の方が効率的であったので、答練期では利用しなかった。論文総まとめテキストは上巻と全く一緒であるため、利用していない。


以上となります。何だかぐちゃぐちゃとしてしまいました…笑
教材の利用方法は人それぞれでありますので、自分に合いそうなものだけ参考にしてみて下さい!
また、他校教材の利用について、僕は必ずしも必要ではないと思います。むしろ、自校教材のみを利用して合格していく方が圧倒的多数であるので、周りの情報に流されすぎる必要もありません。結局のところ、教材はツールに過ぎず、それを扱うのは受験生自身であるので、教材について悩みすぎる必要もないと思います。
ただ、僕の経験上、他校の教材のほうが利用しやすいと感じたことがあるのも事実です。そのため、自分により合うツールを利用するために他校の教材を利用するのも良い選択肢だと思います。
そのため、まずは、自校教材のみを利用してみて、その後、つまづいたりして解決策を見つけ出したくなった時には、他校教材のサンプル等を見てみて考えてみるのがいいと思います。繰り返しになりますが、合格するか否かは受験生自身にかかっているので、教材について正解・不正解などはないと思います。

今回の記事は以上となります。何だか、論文式試験から解放されて、ますます文章構成力がなくなってきているなぁと感じました笑 ネタがあんまりないので次回の更新はだいぶ先になる予感もしております…ネタ提供がございましたら何でもお知らせください!待ってます!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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