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人の揚げ足取ってる暇があったら揚げ足取られる人になれ

これは先生の言葉。人の批判ばっかりしてる暇があったら、自分の研究結果をどんどん発表したらいい。発表して、批判される方がずっとカッコいい、って。皆が競って人の揚げ足取る時代。揚げ足取っていいことなんかひとつもない。今の時代にピッタリの言葉だ。

それに、傷付けた相手が、他人だからいいなんて思うから、戦争は終わらない。傷付けた相手が自分の身内だったら、大好きな人の家族だったら、大好きな人だったら、打たれ弱い自分だったら、と思えば、誰かを傷付けることは絶対にできない。痛みは、結局、回り回って自分に返ってくる。すべては愛が、始まりにある。

私は、愛が戦争を止めた光景を見たことがある。大仏殿の寺務所にいた時に、暴漢が「上司出せ」と押し入って来たことがあった。皆は止めたけど、奥にいた上司さんは表に出て行った。何されるかわからない。刃物を持っていて、刺されるかもしれない。明日ニュースになるかもしれない。誰もが固唾を飲んだ瞬間、上司さんは、暴漢を抱きしめた。よしよし、と言って抱きしめた。暴漢はそれ以来、上司さん、上司さん、と言って訪ねて来た。上司さんも笑顔で迎えた。滅多にないだろうけど、稀に、愛が戦争を止めることがある。

奈良の東大寺にて

おじさんは上司(かみつかさ)さんのことをジョーシさんと呼んでたけど、上司さんは一度も訂正しなかったな。偉大な人だった。


しかし、論破力なんて、とんでもない言葉だね。本当に強い人は絶対に論破なんてしない。余裕のある人は、笑って受け流す。

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