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【神奈川のこと68】ザ・モンキーズ(鎌倉市/西鎌倉小学校)

昨晩、動画サイトで久しぶりにモンキーズを聴いた。

素敵な曲がたくさんあるなと、あらためて感じた。

よってこれを書く。

あれは、昭和55年(1980年)、西鎌倉小学校4年生の頃であった。

写真フィルムメーカ、コダックのTVCMでかかっていたBGMに心奪われた。

それは、モンキーズのデイドリーム・ビリーバーであった。

同時に、テレビでモンキーズ・ショーの再放送が始まった。これがまた何と面白いこと。

そして、志賀ちゃんが司会を務める東京12チャンネル(現テレビ東京)の朝の番組、「おはようスタジオ(通称:おはスタ)」でもモンキーズを毎日のように取り上げた。

瞬く間にリバイバルブームが巻き起こる。我が西鎌倉小学校も例外ではなかった。

藤沢のイトーヨーカドーにあるレコードショップでLPを買った。"MONKEES THE BEST"だ。聴きまくった。

給食の時間、全校に流れるお昼の放送で、最も好きだった「モンキーズのテーマ」をリクエストした。聴いていると身体の中から楽しさが自然と沸き上がる、実に優れたポップチューン。

キュートなデイビー、芸達者のミッキー、ひょうきんなピーター、そして寡黙だが作曲もするマイク。みんな個性的。

かのジョン、ポール、ジョージ、リンゴは全員英国人だが、モンキーズは、3人の米国人の中に、デイビーだけが英国人という構成であった。

この英国人が一人だけ混ざっているという構成が何とも良かった。

テレビのモンキーズ・ショーのワンシーンで、海賊に扮したいかつい男が、「イギリスの血の匂いがするぞ」と言う。すると、デイビーが「僕、イギリス人だけど何か」と呑気な表情で返す。そんなやりとりがあったことを思い出す。

タンバリンを叩きながら、イギリス英語で歌うデイビーに、特に惹かれた。

だって、可愛いんだもん。

「デイドリーム・ビリーバー」はもちろんのこと、「恋はちょっぴり」や「自由になりたい」と言った佳曲は、デイビーのヴォーカルがぴったり合う。

ミッキーは歌が上手かった。「恋の最終列車」、「彼女」、「ステッピン・ストーン」、「プレザント・ヴァリー・サンデー」の官能的なヴォーカルは男も濡らす。

マイクの作曲による「すてきなミュージック」。ああ、たまらない。一回、フェイドアウトしてから、徐々に盛り上がってきてからの "Listen to the band! "は、よく弟と一緒に、ノリノリでシャウトしたもんだ。

実は、モンキーズの代表曲と言われる、「アイム・ア・ビリーバー」があまり好きではなかった。当時は何だか、退屈な曲だなと感じていた。しかし、大人になった今、この曲は大好きだ。

この数年後、昭和58年(1983年)、手広中学校の1年生となり、ビートルズの音楽と出逢う。

ビートルズの前にモンキーズを知っていて良かった。助かったという表現が適切かもしれない。ああ人生、この順番でなければならなかったのだ。これは1970年生まれでなければできないことだ。50年代や60年代前半に生まれていたら、嫌でも順番は逆になってしまうから。

コダック、テレビのモンキーズ・ショー、そしておはスタの志賀ちゃん。

モンキーズと巡り合わせてくれてありがとう。

西鎌倉小学校4年1組のクラスの熱気、実家の居間にあったステレオの匂い、そして、イトーヨーカドーのレコードショップ。モンキーズの素敵なポップチューンと共にある。

それでは、この曲でお別れしましょう。

「スター・コレクター」。

Bye-bye, Bye-bye, Bye-bye, Bye-bye....。






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