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カババを使ってゴルフ7Rを購入した話

きっかけ

自動車って割と中古相場がはっきりしているし、個人同士で取引するのも悪くないかなと考えたんです。カババというサービスで、ずっと憧れていた車を見つけたので、その車を実際に見てみようと思って、現車確認に行くことにしました。これがフラグ

カババとは

カババというサービスは、車の個人間取引を手助けしてくれるプラットフォームです。一般的なオンラインマーケットプレイスと異なり、専門の鑑定士が売り手の元で車を評価し、写真を撮ってくれます。その後、鑑定士と売り手が協力して価格を決め、サイトに車の情報が掲載されます。

購入希望者は、サイトで興味のある車を見つけると、まずは現車確認や詳細について問い合わせます。その後、売り手と買い手が合意すれば、購入手続きや名義変更、陸送などの手配が行われ、取引が成立します。

通常の中古車販売と異なり、カババでは中古車販売店が持つ在庫や展示場の費用はもちろん、中古車オークションでの利益や買取店での利益、輸送費用がかかりません。これらの費用が省かれることで、賢明な取引が可能になります。さらに、カババは車両価格に応じた手数料を取りません。手数料は車両価格によらず一律であり、売り手と買い手の双方にとって利益を確保するものです。
(その後2024年10月1日以降は出品者に成約価格に応じた手数料がかかるようになりました。200万円前後ではある程度のバイアスが発生する可能性があります。)

カババのサービスは、購入者と販売者の両方にとってメリットがあります。手数料の一律性や在庫リスクの排除など、利用者にとって大きな利点があります。

掲載時の写真。プレートを隠してくれています

ゴルフ7 R

この車、ヤバいですね。エンジンかけるだけで興奮します。車の詳細なレビューは他のサイトにお任せしますが、家族持ちの自転車乗りとして、特に重要となったポイントをご紹介します。

みてるだけで脳汁でる

所有欲を満たす

  • 輸入車やパフォーマンスカーを初めて所有する喜び。駆け抜けるよろこ、のメーカーじゃないけどアドレナリン止まりません。

実用性の高さ

  • 北米市場で展開されているため、ヒッチの調達や取り付けに関する問題が解決されます。

  • 最上級グレード全部入りの装備が充実。2015年式の割に全車速追従クルーズコントロールやレーンキーピングもありでシートヒーターなども完備

  • ロールーフで、高さが1550mm以下なので、駐車場代が安く済みます。

  • 4ドアコンパクトなので、奥様には「ただのコンパクトカー」と言えるところがポイントです(笑)。これ実用性?

注意すべき点

  • 維持費がかかる可能性があります。一定の走行距離や年式によっては、メンテナンスにかかる費用がそれなりにかかるかもしれません。

  • リセールバリューはふつう。すでに価格が下がっているため、大きな損失にはなりませんが、1年あたり5000kmの走行で、年間約20万円ほど価値が下がる見込みです。ランクルやアルファードのような高値での買い取りは期待できないですね。

  • MTBはもちろんロードも縦積みは無理ですね。自分はヒッチつけるし、小さな車が欲しかったので問題なし。

  • 2015年ごろのあるある。止まりきれない被害軽減自動ブレーキ

内装が後期型やなんなら現行より好きなのは親バカだからですはい

実際の取引

カババのページで、すぐに購入したい場合は、「購入お問い合わせ」をクリックします。しかし、まずは車を見てみたい場合は、「この車両についてお問い合わせメッセージを送る」を選択し現車確認を申し込みます。

下見前現車確認

現車確認の申し込みの時、自分の都合が合う時間帯を書き添えました。明るいうちに見るために、平日の朝6時から8時か週末の時間を選択しました。しかし、数日が経過しても連絡がなかったので、電話で問い合わせたところ、「オーナーが確認中」とのことで、待つしかありませんでした。

結局、都合の良い日は晴天の平日でした。40分ほど電車に乗ってショッピングモールの屋上駐車場で待ち合わせました。前のオーナーは、自分よりも経験豊富な経営者で、複数の車を所有しているようでした。(これが重要なポイントであり、他にも代替手段があるため、車が売れるのを待つ余裕があるのですね。)

車の記録を確認すると、私が4人目のオーナー。車は9年経っているにも関わらず、とてもきれいでした。この時点で購入意欲が高まりました。駐車場を1周させてもらいもちろんそれだけで状態はよくわかりませんでした。ただ、走行や停止、曲がりなどは問題なさそうでした。1点、冷却水が下限未満であることが気になりました。

初めての輸入車ということもあり、どこでメンテナンスを依頼するかについて悩んでいましたが、売主がお世話になっている店が自宅から30分ほどの専門店だということがわかりました。有名な店であり、ディーラーよりも工賃が安いということで、安心して購入の決断ができました。

ヤフオクなどではここから個人取引に持ち込むこともあるそうですが、カババでは売り手に手数料がかからないため、売り手にメリットはありません。タイヤの残りがないため、カババ経由で値引き交渉をすることを了承してもらい、その場を後にしました。

(その後2024年10月1日以降は出品者に成約時の手数料がかかるようになりました)

  • 出品者 成約時のシステム利用料

  • 出品価格が200万円未満の場合:55,000円(税込)

  • 出品価格が200万円以上の場合:110,000円(税込)

その後、ショッピングモールを散策し、思い立って駐車場に戻ってきました。オイルやクーラントの漏れがないか確認しましたが、アンダーガードのある車両なので、意味のない行為でしたw


納車の際にはクーラントが足してありました。売主様ありがとうございます。

価格交渉・買取申し込み

カババに価格交渉を依頼すると、元気なメールで「値下げ交渉ですね!わかりました!」と返ってきました。半日で十分な値下げ(約4%)に同意してもらい、価格を変更してもらった後、買取申し込みに進みました。

差異確認・最終意思表示

差異確認・最終意思表示
約1日後、名義変更や納車の費用、走行距離の変更などを写真などでまとめた差異確認のプロセスに入りました。現車確認の際に言われたタイヤの状態や増えた走行距離などに関する写真が追加され、最終的な確認と意思表示が行われました。この段階で購入の意思表示と共に、手数料として38000円をクレジットカードで支払いました。なお、この後のキャンセルは手数料の返金がされないこととなりますのでご注意ください。また、納車の希望日を選択することができますが、一旦最短の日程を選択しました。納車予定日は約10日後でした。

「差異確認」は本日から3日間が期限となります。
3日以内にご対応いただくことが難しい場合はご連絡ください。
ご連絡なく3日間が経過した場合は、お取引キャンセルとなりますのでご注意ください。
中略
※「購入する」ボタンを押下すると売買契約が成立いたします。その後の購入者様都合でのお取引キャンセルは一切できかねます。

カババからの自動返信メール
差異確認の画像の1つ。スリップサインまであと1mm


支払いから納車の流れ

さらに、約3日間音信不通が続き、私が営業担当に催促のメールを送ると、すぐに手続き担当の方から電話がありました。必要な書類を送付するので、返送と支払いをよろしくとのことでした。この書類には、名義変更に関する委任状や車庫証明書に関連する書類、同意書などが記載されており、返信用封筒で返送します。同時に、残金を銀行振込で支払います。もしローンを申し込んでいる場合は、ここでローンに関する手続きも追加されるかもしれません。この時点では、まだ納車の日程はもちろん、売主からの引き渡しの日程もまだ決まっていません。


納車から受け取りサインまで

約4日後、書類の捺印に不備があったとの連絡があり、PDFで送ってもらってから再度送付、さらに4日ほど経った時に納車のオファーがありました。その日は約6日後の金曜日で、幸い私の予定が空いていたので、承諾しました。数日後には、リサイクル券やスペアキーがレターパックで送られてきました。ここでトラブルがありましたが、後述します。

売主様もたまたま県内であったため、午前9時に車がピックアップされ、陸運局を回ってから午後12時に納車されました。この時点では、任意保険に未加入だったので、駐車場に停めてもらって受け取りのサインをしました。車検証の写真を保険会社に送り、任意保険を開始しました。この段階では、陸送業者とのやりとりが主です。もちろんスムーズに進行しました。
ゴルフRは、現車確認したときよりも内外装が数段キレイで、おそらくプロの洗車を経ていたようでした。多分売主さんによるものでしょう。とても素晴らしい状態でしたが、これからトラブルを解決せねばならず、心が痛む思いでした。

トラブル・問題点

実は、トラブルとはスペアキーに関するものでした。メールパックで届いたものはスペアキーではなく、リモコンエンジンスターターでした。純正キーは1本しか届かず、もう1本は車両に電池を抜かれて組み込まれており、場所がわからないという状況でした。これはイモビ付きの輸入車ではよくある取り付け方法だそうです。売主はスターターで乗車や始動が可能であると考えていましたが、実際には不都合がありました。


純正キーとスターター

スターターを使って解錠するには、手続きとして必ずエンジンを外部からスタートさせなければならず、そのスタートには約20秒かかります。また、駐停車などでエンジンを停止させると同じ手続きをまた外から行わなければなりません。加えて運転中には約10分ごとに「鍵が見つかりません」という警告音が鳴ります。このため、スペアキーとしての機能が果たせず、夫婦共に運転する我が家には不都合でした。

問題をカババに問い合わせたところ、鑑定士の不備を認めた上で、妥協点を一緒に見つけてくれることになりました。調査の結果、ゴルフ7のスペアキーは正規ディーラーでしか作成できないことがわかり、したがって、ディーラーで必要な費用を売主と折半する案を提案しました。ディーラーに問い合わせると、約6万5千円かかることがわかりました。

売主はすでに値引きをしていることを理由に、2万円のみ負担するとの回答がありました。売主とのやりとりは全てカババの担当者が行い、また自分の提案を受けてもらえなかったことを謝罪されました。売主もカババの担当者様も素晴らしい方であり、すでにこの問題で不快な思いをさせてしまったかもしれないという自覚が自分にはありました。これ以上揉めることは避けるべきと考えて2万円の値引きを受け入れました。

感想


全体を通して、カババの担当セールスの方や取引の事務作業や価格交渉を行なってくれた方は非常に熱心であり、また、丁寧に対応してくれました。一部不在の際に電話で話した方はその点で少し物足りなかったですが、全体的に満足のいくサービスでした。もし時間が許せるのであれば、再度利用してみようと思います。また、今回は売主様に大変恵まれた当たりの取引であったと思います。

鍵のトラブルの件に関しても、他の中古車販売店では対応が得られなかった可能性も考えられます。この点において、カババは良いサービスを提供していると感じました。具体的には、「急いでいない」「売り手・買い手・カババの三者が妥協点を見つけることができる人」には良い選択肢だと思います。逆に、過度な値引き交渉や自分の損を許容できない人には向いていないでしょう。

最後に、自分は比較的厳しい買い手であったと思いますが、それにも関わらず売り主様やカババの八重樫さん、木村さんが忍耐強く対応してくれたことに深く感謝したいと思います。

もう20年ちかく自転車にのっていて、ネタは色々あると気づきました。できるだけ他では語られないコンテンツを書いてコミュニティに貢献していこうとおもっています。 いつかどこかで一緒にライドしましょう!
他の記事もよろしくお願いします。 https://note.com/bikes/

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