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目から鱗が落ちる落ちる!? 初めての県内微住(東郷)

文:伊藤ゆか

7月23日から26日まで、3泊4日で東郷は初めての県内微住を企画した。

東郷は、これまで主に台湾の人たちを受け入れてきたが、福井県内の人を微住者として受け入れるのは初めてだ。
募集の企画、文面を考える段階で、あれこれ意見が出て、時にはぶつかって話し合いもした。


実際に県内微住者が東郷にやってきて、過ごしてみると───
今までの微住とは勝手が違う!
次々に明らかになる改善点!


ということで、初めての県内微住で気づいた点と次回に向けた改善案(反省会で出たアイデア)を公開しちゃおう。

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【その1】「事前リサーチの不足」

今までの微住は、もともと東郷の人と何かしら既に知り合いや間柄を知る人が多かった。その場合は、○○さんの知り合い、という関係なので事前に興味のあることや個性をある程度は把握できている。
けれど今回はそうではなく、東郷メンバーがあまり事前リサーチをできていなかった。同じ日本人の方だし大丈夫かな、と気が緩んでしまっていたと反省。

☆もっと良くなるかもなアイデア!
事前のやり取りをより重視して、来る前にある程度お互いのことを理解して、スムーズなスタートにしよう。

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その2
「料金の内訳の提示について」


今回、料金の細かい部分の提示が不十分だったのではないかとご指摘いただいた。
確かに、宿泊費、イベント経費(テントサウナや食事など)、人件費(手伝ってくださった方へのお礼)、微住協力金(今後、微住関係のことで使わせていただく費用。畑づくりの諸経費など)、微住.comの運営分など、細かくは提示できていなかった。宿泊費とその他、というだけではなく、もっと細かくお話した方がよかったと感じる場面があったと思う。

☆もっと良くなるかもなアイデア!

安心して暮らしてもらえるよう、費用の内訳や使い方はできる限りよりオープンにしよう。ただし微住はあくまでそれぞれの体験が一つ一つのコンテンツではなく、東郷の「暮らし」として提供しているため、どうしても最初から全ての経費を明確にはできない。臨機応変に進む中で発生する経費は、微住者同士が共同で使えるプール金(微縁金/びえんきん)としていただき、循環させる方法を考えている。

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その3
「初日の動き方/スケジュール」

微住者の方達と顔合わせの初日。お互いの理解がまだ不十分なまま、色々な場所に行って、たくさんの人に会ったことは、もしかしたら急ぎ足すぎたかも……と東郷メンバー側で感じた。

☆もっと良くなるかもなアイデア!

初日は急ぎすぎず、まずは微住の中心メンバーとの相互理解に時間を使おう。その際に受け入れ側が微住者にやってもらいたいことや、一方で微住者たちが東郷でやりたいことや興味のあることを共有する。

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その4
「微本について」


今回は全員に微本づくりを体験してもらった。微本というのは「トンデモ図書室伊藤堂」とコラボして、微住する中で一冊の本を作る企画だ。印刷に親和性があり、ゆったり時間を過ごす東郷に合ったアウトプットの方法として提案している。だが「微本づくりが負担になる人もいる」という感触があった。

今回は体験版で……とは思っていたものの、真剣に取り組んでいただいた結果、負担になりすぎてしまったのだろう。

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☆もっと良くなるかもなアイデア!

微本について、次回は3ステージに分けて考えていこうと思う。
ステージ1:まち歩きの工程で伊藤堂に立ち寄り、微本の紹介のみを行う。
ステージ2:「実際に微本を作るならどうする?」という企画を考えてみる。
ステージ3:微本を実際に作ってみる。(これを主とした受け入れプランも可)
 滞在時間やその方の個性や特技によって、どこまで行うか決めてもらうべき。


その5
「募集の仕方について」


今回は東郷の微住メンバーが「この日程で募集します」と決めた。
けれど、予定と合わなかった〜という声も。

☆もっと良くなるかもなアイデア!

実験的に、次からは日程を決めない募集を基本にしてみる。
「東郷へ行きたい」という方の予定に合わせて日程を決め、その日程で一緒に参加する人がいないか問いかける募集にしてみるという方法だ。

東郷へ来てみたい方は、ぜひご連絡を!

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その6
「短期での参加について」


全工程参加は無理だなあ……というご意見も、何件かいただいた。
とはいえ、しっかり微住を体験するのに、半日やイベントごとだけの数時間の参加では短すぎる。でも間口は狭めたくない……。

☆もっと良くなるかもなアイデア!

そこで、オープンな体験コンテンツ(テントサウナ・まちあるきなど)へは、次回から単発の参加費を払っていただき参加OKにしたいと考えている。微住者として参加していただく方には、個別のサポートや、単発の方には参加できない事をしてもらう(興味をもった場所に個別で案内したり、希望の人と繋ぐお手伝いをするなど)。様々なプレミアムがついているので、あくまで両者は別のもの。料金としても、単発で参加の方が参加費は多少割高になる。

県内微住の受け入れもアリ!

県内微住は始まったばかりだが、県外や国外の人との微住とはまた違った良さがある。
その一つが、すぐに「微住がえし」できることだ。
「微住がえし」は微住メンバーの中で自然発生的に生まれた言葉なのだが、「微住に来てもらった、あなたの住む街に行きたい!」と、迎えた側が逆に微住に出かけることを意味する。
福井県内ならば、コロナ感染拡大が気になる現状でも、比較的リスクは低い。それに地理的に近いので単純に行き来しやすい。

ということで、年内はこの新しい微住を繰り返し、新しい領域を切り開いていきたい。

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