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左卵巣摘出手術-1〜3日目-

1日目

8/10の深夜に手術が終わり、足にはポンプ、身体中には4本の管が刺さっています。

翌朝までほぼ付きっきりで塩対応の看護師さんが体温・血圧を測ったり、点滴変えてくれました。

これくらいの塩対応の方が助かりました。

翌日は担当?の明るいおばちゃん看護師Mさん(ドラちゃん)がケアをしてくれました。

硬膜外麻酔のためにお腹の痛みはほぼなく、「余裕じゃん」とすら思っていました。

この麻酔のせいで、足の痺れが気になりました。特に左。

術後で朦朧としていたのもあり、もしかして後遺症で残るのか?と不安になって

「この痺れはずっと続くんですか?」と質問していた気がします。

もちろん、この日は絶飲食

術後は麻酔の影響で腸が動かなくなっているので早く歩いて腸閉塞のリスクを減らすのがスタンダードのようです。

ドラちゃんから早く歩こうねー!と引っ張り出されました。

痺れた足をひきづり点滴棒を持って、やっと冷蔵庫カードを買いに行けました。

ベッドから起き上がるだけで、めまいや息切れで辛かったです。

同室には、穏やかそうなお婆さん、元看護師で講師もしているというベテランマダム、もうお一人はちょうど退院でした。

この日はアイスノンが気持ち良く、よく眠れました。

2日目

2日目も麻酔のお陰で痛みは気にならなかったものの・・・

起き上がると、来ました。

私が大嫌いな”吐き気”です

何かの勘違いだと思いたくて、またアホな質問をしました。

「あれかな、アイスノンが背中の麻酔のとこに当たって冷えたから?」

ドラちゃんに聞いたら「麻酔だねー!」ときっぱり。

やはりか、と思い、記念にパシャリ。

1時間に4単位が入っているおかげで痛みも抑えられているが
吐き気はこの世で一番私が恐れているもの!

この吐き気のせいで、歩くことも食事も喉を通らない。

先生や看護師さんと相談の上、4から2単位へ下げてもらうことになりました。

痛かったらボタンを押してね!と言われたけど、

そんな恐ろしいボタン押せる勇気ありません。

痛みは我慢できても、吐き気は我慢できない!

吐き気は少し楽になったものの、思うように体が動かない自分が歯痒くて。

腕や背中から伸びている管もストレスで、「できない」が沢山ありすぎて、この時が一番辛かったです。

唯一の希望は、5日ほど絶食で胃には何も入っていないから何も出ないこと。

本当に嘔吐恐怖症の私にはこれは希望でしかなかった!

早く歩いて、食べて腸を動かしたい医療チーム

吐き気やめまいがあるなら、このままずっとベッドでいたい私。

「トイレまで行けたら尿カテ外すよー」
「気持ち悪いから早く外したいよねー」

いやいや、全然違和感ないから、このままずっと付けてていいよ!って思ってました。

「でも、点滴入れてるから外したら結構頻尿になるけど」

っっっ!なおさら外したくないですー!!

無理無理、やめてー!ということで明日抜いてもらうことに。

夕方には麻酔も0に。



3日目

両手背、背中の麻酔、尿と管が全て抜けました。

左手がパンパンです

この日も歩行練習があり、少し歩いただけで病室に戻ったら吐き気が!
少し胃液を吐いてしまいました。。

今日から自力でトイレなので、看護師さんからお小水の量を測って教えてね!と言われました。

ただでさえ、歩くのもトイレも動作が不安定なのに、便器で量を測るなんて。
メモを取ることすらもハードに感じました。

“最小限の力で最大の結果を”にこだわった私は、以下の策を取りました。
(下の2つは推奨出来ないかもしれませんが)

・メモ記入をスマホのメモ機能で管理
・初めの3-4回はしっかり測る
・その3回で体感覚を身につける
・4回目以降は感覚を頼りにする!←

これでなんとか尿カテ抜去後24時間の尿管理を終えました。

シャワーも8日から動けなかったのでしばらく入っていなかったので、少しずついつもの生活に戻れるんだ!と思うと嬉しかったです。

振り返ると8/12,13この2日は今回イチのドン底絶望日でした。

しかもちょうど台風だったのもあり、父に依頼していた物資も届かず余計に心細くなりました。

隣のマダムは退院し、おばあちゃんも明日退院。

おばあちゃんは早朝から虹が出た!となんだか元気そうで

弱っていた私はつい、そんな余裕がない自分と比べて悲しくなってしまいました。

“医療費はどうなるんだろう”
”忙しい父は不足の物資を届けてくれるのか?(特に靴!)”
“愛犬は大丈夫かな”
“母が近くにいないって心細いな”
“っていうかこのまま年を重ねると私どうなるんだろ”

あれこれネガティブ祭りでした。

真剣に考えなければならない課題も見えた気がします。

「身寄りない 入院」
「独身女 手術 犬」

とかで検索してましたね。

でも、この日は明るくて可愛い看護師さんが

「早く歩くと楽になるよ!」
「明日からぐっと良くなるからね!」
「来週にはあんなこともあったな、って思えるからね!」

とたくさん励ましてくれたのが今思えば心強かったです。

ほんと、確かにそう!思えます。

あたりまえに、日に日に良くなると分かっていても、
身体や体調が悪いと本当にその希望が見えなくなるときがあります。

痛いし、全身浮腫んでコンバースの紐を緩めることすら1人でできない。


目の前の壁を1つ1つ乗り越えるのに必死でした。

これって、日常でも良くあることだよなぁとしみじみ感じます。

だからこそ、これからはより一層体調を万全にすることを最優先にしたい考えです。

お昼から流動食スタート。

全て飲みたいけど、気持ち悪い&胃がおかしくて受け付けず。

この夜は、全て抜けたのにストレスフルのせいか完全に自律神経がおかしくなってました。

動悸がしてなかなか寝付けず、悪夢を見て奇声をあげて目が覚めたほど。

恥ずかしかった。けどトラウマ級の大変な夜はこの日が初めてでした。

ただでさえ中途覚醒しちゃう不眠気味のおばあちゃんを起こしてしまった。

ごめんね、おばあちゃん。

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