機能形態学~骨と関節~パート①

 今回は骨格・筋肉系です。よろしくお願いします。

~まえがき~

 薬学部において、機能形態学はとにかくややこしいですよね。機能形態学に限った話ではなく、薬学部って科目が多すぎるし暗記が多すぎる・・・。

 あなたはテスト勉強がつらすぎて薬学部に入った事を後悔したりしていませんか?

 私は何回も後悔しましたし、何回も辞めようかな・・・と思いました。多分全薬学部生の共通の苦悩ではないでしょうか。私はとにかく暗記が苦手で、高校時代も暗記科目の成績は良くありませんでした。そして薬学部に入学してさらに絶望しました。

 「覚えること多過ぎ・・・」
 「暗記科目が苦手なのに・・・やっていけるのかな・・・」

 私の予想は的中、大学の勉強は困難を極めました。大学で実施される小テストの結果も散々。初めての前期テスト前に病み散らかす事態へ突入w。一人ではどうにもならないので、仲の良かった賢い友達に頼んで、勉強を一緒にしてもらう事にしました。

 今でも鮮明に覚えているのですが、一緒に勉強をしたとき、度肝を抜かれました。賢い友達と私の勉強方法は180度違ったからです。

 IQも違えば勉強方法も違う。そりゃいくら勉強しても追いつかないですよね。私は必死になって賢い友達の勉強方法を真似ました。やり方が根本的に違うので慣れるまでは苦労しましたが、真似始めてしばらくしてフル単達成!

 この記事では、暗記が苦手な僕でもフル単を達成できた勉強法を織り交ぜながら、私なりに考案した機能形態学のハイパー効率学習法をあなたにお伝えしていきます!

 まず、機能形態学に限らず、薬学部の他の科目でもいえることですが、闇雲に暗記するだけではなく、全体の流れをつかんでから、自分が何を学習しているのかを理解しながら細かい所を見ていきましょう。

 たったこれだけなんですけど、僕は劇的に学習効率が変わりました。

 頭のいい子って、闇雲に覚えている訳ではなくて一つ一つ理解しながら勉強しているんですよね。「ここはココとつながっているからこうなる」と論理的に点と点の知識だけではなく、線でつないで覚えているんです。

 多分暗記が苦手な私みたいな人って全部点の知識だけで終わっているんですよ。恐らくこの記事を読んでいるあなたも暗記が苦手だと感じていませんか?ただ、一つ一つ覚えようとしているだけじゃなかったですか?

 私は、薬学部で自分と同じ悩みを持っているあなたの悩みを解決し、機能形態学の単位をより確実なものにするために、そして一人でも薬学部の勉強で病む人が減るように本記事を執筆しました!

 是非一緒に頑張りましょう!

~まえがきオシマイ~

 では本題に戻ってまずは「骨の基本構造」です。まずは全身の骨の構造について見ていきましょう。

画像1

引用先:高津整体院|人体各部位の名称・機能|人体の主な骨の名称(takatsu-chiro.com)
https://www.takatsu-chiro.com/yougoshu/name-bone.htm

 以上が全身の骨格になります。このすべてを細かく覚える必要はありませんが全身の骨格の形状を理解できる様にする事は大事です。

 そしてここから骨の基本構造について触れていきたいと思います。

 骨の全体像を理解した上で骨の基本構造について理解することが点と点を線でつなぐ勉強につながります。マクロからミクロのイメージで勉強していきましょう。

 ではまずは骨の形成方法について見ていきましょう!

 骨は骨芽細胞と破骨細胞により、絶えず再構築されています。

 骨芽細胞は、骨形成細胞という間葉に由来する未分化細胞から分化した細胞です。そして骨基質を作るために必要なコラーゲンなどを分泌し、コラーゲン繊維にカルシウムとリン酸を沈着させる事によって骨形成が起きます。なかなか小難しい説明になりましたが、要は骨を作るのに必要なものを分泌し、カルシウムなどと結合し骨を形成しています。

 よく、カルシウム=骨、というイメージがありますよね!そんなイメージでオッケーです。そして、なんと骨芽細胞は細胞分裂を行わず、増殖能を持たないんですよ。反対に、骨形成細胞は増殖能を持っています。

 ここは良く勘違いする人が多いんですけど、骨芽細胞が分化するのでは無く、その大本の骨形成細胞が骨芽細胞に分化します。まあ細かい所なので、なんとなく抑えてもらえたら大丈夫です。

 破骨細胞は、造血幹細胞から分化した細胞です。名前の通り、骨を破壊する細胞です。骨基質のタンパク質と無機質要素を消化する強力な加水分解酵素や酸を分泌し、骨を破壊します。簡単に説明すると、酸を分泌し骨からカルシウムを血中に溶出させます。この過程を骨吸収と言います。

 ここでいったん骨の形成方法について俯瞰して全体像を見ていきましょう。

 しつこく言いますが、点と点の知識を線でつなげて関連させて覚える癖をつければ最強です。ぜひ線でつなげる感覚を身につけましょう。

画像2


引用先:フジッコの機能性表示食品|商品情報|フジッコ株式会社(fujicco.co.jp)
https://www.fujicco.co.jp/products/functionfoods/index.html

 一連のサイクルを骨代謝といいます。

 この流れを押さえて骨芽細胞と破骨細胞の全体像を関連させて覚えましょう!その後に細かく骨芽細胞と破骨細胞の働きをみると理解がより深まります。

 ここまでで大まかな骨の形成方法と代謝方法を学習しました。次は一本の骨の構造について見ていきましょう。

画像3

引用先:【骨組織】長骨の構造 | 徹底的解剖学 (anatomy.tokyo)
https://www.anatomy.tokyo/gallery/%e9%95%b7%e9%aa%a8%e3%81%ae%e6%a7%8b%e9%80%a0/

 これは少し詳しすぎるので大まかに大切なところだけ押さえていきましょう。

 骨膜、骨組織(緻密質・海綿質)、骨髄だけ着目してください。上記の図とリンクさせて見てください。

 骨膜は、文字通り、骨を覆う膜です。さらに、骨に栄養を供給する血管と知覚組織などの神経を含む線維性結合組織で構成されています。そして、骨を保護し、筋肉と骨を固定させ、骨を太くして傷ついた部分を修復する働きを持ちます。さらっと書きましたが、とても大事な働きをしていますよね。私も書いていてびっくりしました。

 では、きりがいいので今回はここで終わりましょう!なかなかボリューミーになりましたね。内容も大事ですが、まずは勉強の方法を身につけて効率よく学習していきましょう!ここまで読めたあなたなら絶対実践して自分の力に出来ます!

 これからも一緒に頑張っていきましょう!

 機能形態学の骨の基本構造が理解できた!機能形態学の勉強法が参考になった!と思ったら、「いいね」や周りの友達への共有をお願いします!

 では次回もあなたのためになる記事を用意しておきますね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?