ポンテギ(蚕のさなぎ)を食べてみた。前編
あ、どうも。
みなさん蚕って知ってますよね。あの虫の。絹が採れるお蚕様。
そうそう。蛹から成体になる時に作る繭の糸が絹になるわけで、
蛹の状態で蚕を煮殺すわけなんですけどね。
じゃあその絹をとった残りの蛹を……食べるわけですよ、つまり。
飼料にしたり人間が食べたり。
ポンテギは韓国の料理で、まぁ蚕の蛹の佃煮でごぜーます。
今回の缶づめは水煮のモノ。
中々に虫ですね。
缶づめをあけると、黒豆系の煮物の香りと、こう…不思議な香り…虫系の香りがします。標本の香りというか、セミの臭いというかなんというか。
一つかじってみても、だいたいそういう味です。
表面の蛹の殻は薄くてほぼ気にならず、食感を残して全体的に火が通った大豆のような食感と味わい…と虫系の香り。
この時点でぶっちゃけて言うと、「苦手」な香りです。
大豆、豆系のたんぱく質っぽいところは好みですが、どうにも虫系が臭い。
これはヤバそう。
なので大豆・黒豆系をいかすべくサラダにトッピングしてみました。
うわー、俺って頭いい~!
見た目は美味しそうですね!
でも味はダメでした。ドレッシングをかけることでむしろ虫の香りがひきたってしまい、もう、ほんと不味い。む~り~。
思わずエーミールの蛾の標本を粉砕してしまうくらい無理。
少年の日の思い出。
セカンドチャレンジとしてカレーに入れたら、食べられましたけど。
「全然違うじゃん!」
「……」
「言ったよね!?『カレーのスパイス香で虫香を封じ込める!』って!この結果は何?」
「温まったことで、虫香も強化…当然の結果です」
「もういいよ!私ポンテギ辞める!」
食べられるんだけどね!
蚕が入ってる意味ないね!
というか蚕が入ってないほうが美味しいね!!
てな感じであえなくギブアップ。
う~ん。これは水煮がダメだったのではないか……?
大和煮ならあるいは…。と、後日の再戦を誓う吉宗であった。