京都醸造・一意専心
京都醸造さんのフラグシップビールのベルジャンIPA。
今回は自戒も込めて、ちょっとクソい前置きをしておく。
今年(2020年)の始め、人生で初めて京都醸造さんのビールを飲もうかという時、せっかくの初体験だから…と、京都醸造のタップルームへ行きお膝元飲みを敢行したわけだが。そのファーストインプレッションがあまり良くなかった。そのためなのかなんなのか、どうも京都醸造の美味しさがピンと実感で来てなかった。その後も何度となく飲んでみたけど。
そんなわけだが今月11月の末。立て込んでた仕事が一段落したので、温泉にいき1時間ほど露天風呂でのんびりとした。東北の外気は既に冬で露天風呂は最高だ。風呂から上がって肩もみ20分してもらい、家に帰ってきて一意専心を飲んだらば、これが実に染みる味で「ティンと来た」
理由は簡単。京都醸造さんに対して「ビールを飲んで批評してやる」「俺がビールを見極めてやる」みたいなチャンネルで飲んでただけでした。奢りと傲慢ですね。俺は何様なのだ。
温泉に入ってリセットされた状態で飲んだ一意専心はとても美味かった。
そうか、気取らない味とバランスのビールだったんかな、と。
一意専心はベルジャンIPA。ベルギー系酵母とホップとモルトのバランスが鍵になるスタイルで、本当に美味しいベルギーIPAは少ない(と俺は思ってる)
ベルギー系の特徴的なスパイシーさや雑味的な広がりは軽め。レモンも軽め。柑橘系のホップは適度に利かせつつ、モルトの優しい味も感て厚さもほどほど。総じてバランスが良くスッキリクリア、適度に複雑で程良く飲みやすかった。アメリカベルギー系らしいサッパリさが楽しいね。
とても気持ちが良く程良いバランスが実に良いビールでした。これから京都醸造のビールを飲むのが楽しみになりましたわ。ごちそうさまでした。
京都醸造・一意専心
スタイル:ベルジャンIPA
都道府県:京都府京都市
醸造所:京都醸造
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:6.5%
IBU:54
※なお、「ビールを飲んで批評してやる」「俺がビールを見極めてやる」みてな身構え方で飲んでちょうどいいビールもあるんで、この姿勢自体は否定しない。木樽のエイジングビールとかインペリアルスタウトとかね。チャンネルの使い分けはちゃんとやろうね、俺。