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愉悦のランチ飲み放題!すばらしきこの世界!渋谷・魚金醸造

さて。

「1日外出録ハンチョウ」という漫画がある。

おっさんたちがキャッキャウフフして、旅したり食べたり何だりする、汚い水曜どうでしょうのような内容だ。

その第1巻、第1話「玉座」

これ。

これが出来そうな醸造所/レストランが
東京のど真ん中にあると、小耳にはさんでしまった。

渋谷駅前にある「魚金醸造」。
あの居酒屋チェーン魚金のクラフトビール醸造所。
しかも飲み放題60分1500円が可能……。

ふふふ……行くか……
若者とサラリーマンとアーティストがスクランブルする大都会……渋谷へ!

場所は渋谷マークシティ2階。駅舎と一体化した商業ビルだ。
店内は普通にお洒落なレストラン。

今から俺による残虐ビールショーが開催されるとも知らずにランチを食べに来たサラリーマンは気の毒やな……


■タップリスト

例によって写真がボケてる……なんで???
君ならどれを飲む?

■新橋 フレッシュホップゴールデンエール

5%

カーボネーションは弱めで、すっきりとしたゴールデンエール。
ドイツ系のアロマホップかな?と一瞬錯覚するかのような香り高さ。
苦みも軽くほどよく胃が開く。先鋒として1当たりするのに申し分ない。


■アフターゴルフ セゾン

「ゴルフ終わりに飲みたくなるビールを造ってほしい」という社長の願いから生まれた一本。柑橘を思わせるアロマとスパイシーな香りでゴクゴク飲める爽やかなビール

ベルギー系のセゾン特有の少し籠った香りとスパイシーさ、ほんのりと漂うバナナとレモン。ちょっとオレンジ系ホップも感じる。
単純にすっきりさせるのではなく、飲みごたえもありつつのセゾン。
ベルジャンセゾンとしてオーソドックスだが本場物と比べると雑味は少なくすっきりした飲み心地。

■ティプシー ストロベリー&ミント

次は期間限定のティプシーをいってみよう。
銘柄名は同じでも季節によって使うフルーツが異なる銘柄とのこと。

今の季節は……苺とミント……だと?

1口目はフルーツが裏支えするライトエール的フルーティー。
2口目からは腹の中からイチゴ風味が上がってくる。戻り香っていうのかな?ミントはハッキリと感じないけどもライトでスッキリした風味を補強している(のだと思う)。

なお、つまみに頼んだイブリガッコとは全然マッチしない。


■麦雨 IPA

次は4杯目。そろそろ濃く重くしていこう!ギアを1つ上げていくぞ!

ここに来てしっかりした苦みとロースト感、柑橘もしっかりした古いアメリカンなIPA。こういうのも好きなんだよ。
飲み出しは糖はあまり感じないが、温かくなるにしたがって少し甘くなってくる。少しね、少しだけ。
それでいて雑味が少なくクリーンな印象。そうそう、ジャパニーズアメリカンIPAってこんな感じ。
ちなみに、ここまで飲んできた銘柄、全部クリーンさがあった。


■フード・定食、他の飲み物も当然充実

魚金の醸造所・レストランのためその他の飲み物やフードも当然のように充実。魚金というだけあって魚が充実。

今日の俺は飲むのに忙しいため飯を食ってる暇はないが、魚系の定食がとてもおいしそうだ。周りもランチを食べるサラリーマンでいっぱい……。
いや、ビール飲みながら部下と談笑してるリーマンや、飲みながらランチ会してるマダムもいるな!!
だいたい2人、3人で来て、それぞれのテーブルでおしゃべりに花を咲かせているから、俺のほうを見て羨ましがってる人など1人もいない!!

失敗!!
玉座陥落!ダメ……!
圧倒的企画倒れ!!

ぐにゃぁ~~~~

まぁ本当にハンチョウ玉座回をコンセプトに飲みに来たわけではないので、何も問題はないんですけどね。ビールが美味しければいいのよ。

■覚醒 WIPA

5杯目。7.5%。

飲み口は麦雨と似ているし、全体的なシルエットは麦雨をインペリアルにした感じではある。麦雨よりロースト感は少ないのと、グレフル感が強くなったのが違うところか。こちらも旨い。

■ラン&ラン ヘイジーIPA

6杯目

見た目はニゴニゴで期待が高まったが、思ったよりトロピカルではないな?
軽い円やかさ、ミルキーさ。パイナップルとミカンとグレフルな風味。
渋め苦めではあるけど、ドストレートなNEIPAと比べると抑えめかね。
飲み放題中の1杯、レギュラーのラインナップの中でとらえると、もっと特徴が欲しいけど、普通に1杯2杯飲む時のチョイスには良い。

■復活 ヴァイツェン

7杯目

ヴァイツェン苦手なんだが、全銘柄制覇になるし飲んどくか~。
上立ち香はバナナとクローブとハーブ。3つの風味のバランスがけっこういい塩梅。ハーブ風味はミントとレモングラスのようでもある。スモークはないかな?厚みもそこそこ。
俺の苦手なヴァイツェンではあるけど、それなりに美味しくは飲めた。
ようできとる!

■まとめ

魚金醸造この後、麦雨2杯飲んで合計9杯でフィニッシュ!

単品で飲んで旨いビールというより、食事に合うように癖は弱めで優しくクリアに作られている印象。あえていうなら、かつての地ビールレストランが作っていたビールの傾向に近い。ピルスナー・アルトがIPAやセゾンになってるのが今風だけど。

どの銘柄も味は確かなのでクラフトビールに入門したい人へ、無難気なローギアから順番に飲ませてみるのとかにも向くレストランだとも思いました。

それにしても飲んだね~。グラスは小さ目ってこともあったけど。
それはそうと小腹がすいた……。

親方!店の前に昼間からやってる焼き鳥屋が!!!!!

ワーッ!