なま角スモークオイスタースタウト【ビールの覚書】
オイスタースタウト。
牡蠣と黒ビールの相性が良いなら!
牡蠣そのものを使うしかないじゃない!
そんな発想で作られたのがオイスタースタウト。
昔のビールのモノの本には書かれていたが本当だろうか。
牡蠣の殻をフィルターに使っていた技術からの発展とも聞いたが。
特徴としては全体的なミネラル味。
オイスター味そのものはしないが、何気に深いコク。
うっすら潮味がする(気もする)銘柄もある。
そして牡蠣の殻の酵素?の力で発酵力が強くドライになる(と、どこかで聞いた覚えがある)。
だいぶあやふやだけど、牡蠣の身を使うか殻を使うかと銘柄ごとの個性で異なるのでそれはそう。
まぁ、とにかく今回のビールは店頭で見かけた際に「あ、これ間違いなく美味しい奴だ」と確信して購入したビール。
だってスモークの達人NAMAChanさんと、レギュラー商品「浦村牡蠣スタウト」で定評のある伊勢角屋さんのコラボだから。
飲んどいたほうがいいですよ・・浦村牡蠣スタウトは!
そんなわけで桜の花をバックに「なま角スモークオイスタースタウト」いただきます!
うん、美味い。
最初に燻製香がブワッとくる。強いけど嫌味じゃくスッキリめの燻製香。
伊勢角屋の通常商品「浦村牡蠣スタウト」も少しスモーキーだが、輪を3つくらいかけてスモークになってる。
濃い目のロースト焙煎風味とほのかな旨味・甘み。
炭酸弱めで滑らかな舌触り。円やかな口当たりも心地いい。
浦村牡蠣スタウトの面影は感じられるが、単純にスモークを付け足したビールではない。特に円やかさは独特。これは……?
ここでラベルを眺めると原料にオーツ麦麦芽とオーツ。
なるほど、オートミールスタウトの要素も入ってるのか。
スモーキーなオイスタースタウトと見せかけて、オートミールスタウトでもある。
空中殺法と投げ技中心のプロレスとみせかけて、ルチャ・リブレの複雑な関節技を極めてくる技巧派だった。
野球とかプロレスに例えがちで悪いが、ニュアンスを言語化しやすいのだ、すまん。
見かけたら飲みたいレベルの満点ビールでしたわ。
また作ってくださいよろしくお願いします。