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できない子はビールを飲む note版

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4000銘柄以上のビールを飲んできたビール愛好家が書いてる感想兼備忘録の何か。300銘柄を超えて400へ。
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#ベルギービール

ウエストマール・トリプル 【ビールの覚書】

クラフトビールについて本格的に沼ろうと思うなら、飲んでおきたいビールがいくつかある。飲んでおきたいというか、必須というかね。 ファウンダーズ・オールデイIPA、シエラネバダのPA、デュベル、ピルスナー・ウルケル、ブドヴァイゼルブドバー、ヒューガルデン・ホワイトなどなど。 日本ではスーパードライ、エビス、キリンクラシックラガー、よなよなエールがそのポジションだろうか。 「DAICONフィルムの帰ってきたウルトラマン」を見ずに「シン・ウルトラマン」を語れない(極論)のと同様に

リンデマンス・TAROT NOIR 【ビールの覚書】

来たよ!リンデマンスさんの新商品のフルーツランビックが! 発売を知ったときから、首を長くして待ってたよ。 リンデマンスはベルギーの自然発酵ビール「ランビック」の醸造所。 伝統的なランビックだけでなく、少し捻った面白いコンセプトのビールも醸してくれる。日本でも手に入りやすいのが有難いね。 ※ランビックは培養酵母ではなく野生酵母で発酵させるサワーでファンキーなビールだ。解説すると超長くなってしまうため知らない人は自分で調べて欲しい。 今回リリースされた「TAROTシリーズ」

ピラート・トリペルホップ

おやおやおやおや。 ベルギービールの名品「ピラート」……のトリペル(トリプル)? ホップがトリペルなのか?ピラートのトリペル版なのか? と考えたが、そもそもピラート自体を久しく飲んでないことに気づいた。 どんなビールだっけ……? 自分のビールメモを見返すと、アンバーのストロングエール。 なんか思い出してきた。(たぶん) じゃあホップが3倍のトリペルか。たぶん。きっとそう。 デュベルのトリプルホップと同じ方向。 さて。 お味はまず「甘い」。 糖の甘さと麦芽の焙煎感がガ

ラ・シュフ

古くからのベルギービールファンにはお馴染みな銘柄、ラ・シュフ。 ベルギービールはクセが強めの銘柄が多いが、美味しさが分かりやすく奥深さも兼ね備えている逸品。 ベルギービール初体験の人にも勧めやすい。 今回はラベル買いしたアメリカのトレイルノームと一緒に購入。 ノームとノームが被っちゃったぞ(かぶらせた) 口に含んで、まず分からされるのがフルーティーさと甘さと旨味。 スムージーを少し思わせるようなボディは、バナナやオレンジに蜂蜜とモルトを加えたような滑らかな味わい。 果

キャスティール・バリスタ チョコレートクォード

お前、そんな値段で売られていいビールじゃないだろ! と、思わず言っちゃうくらいに美味しい、 ベルジャン・ストロングダークエール。 クォード(Quad ダブルトリペルの上のクワドロプル)さが加わっているので、深みのある味わいもある雰囲気。 キャラクターを分かり易く言うと、甘くて苦くて濃いチョコレートビール。 まず泡が立った状態で飲むと、キャラメルカプチーノのような味わい。 泡がねぇ苦い甘いキャラメルなのとトロっとクリーミーさがあるからねぇ。 泡が落ち着いてくると、甘目

シメイ・グリーン 

ベルギー系スパイスフレーバーをやり過ぎレベルに盛ったトラピストビール。これを「シメイ」が出したというのがまた面白い。 ベルギーのトラピストで一番メジャーなシメイから新ビールが出たよ!よ!との話を聞き及んでから2か月程。ようやく出会えた。 その名もシメイグリーン。度数10%のハイアルコールタイプ。 グリーンなのか……?グリーン……。 いや、ちょっとネーミングに混乱した。 ベルギーで自家用タイプの飲みやすい銘柄に「グリーン」って名前つけること多い……多くない??デュベルグリ

パームビール セコマで買えるベルジャンアンバーエール

本日はパームビール。 ベルギーはパーム醸造所のアンバーエールなんだけど、そういうお題目よりなにより北海道のコンビニ大手セイコーマートで売ってる!!しかも値段も破格の200円↓!という驚きでベルビーファンを唸らせてる事実が凄い。 私はだいぶ以前に飲んだ気がするけど、特に印象は無かったんだけど、セコマがレギュラーで扱えるってことはそれだけの美味さがあるってことだよな。 そんな中でやってきた北海道出張。こりゃあ飲むしかないでしょ。 改めて飲んでみると驚きの美味しさ。 程良

デランケ・イクスイクスイクスビター

昔話になるが、クラフトビールが日本で大流行を始める前、ベルギービールの中にも世界的な流行を受けてか、華やかでホッピーな銘柄が見られるようになっていた。 例えば、グーデンカロルスのホップシンヨール、デランケのイクスイクスビター、フブロン・シュフ等々。その後、デュベルのトリプルホップやトルバドールマグマとか、まぁ色々と出てきた。私はインポーター事情に精通してないので、タイミングの誤差はあるかもしれないが、まぁまぁ流れはあってるはず。ちなみに今名前を挙げた銘柄3つはどれもめっちゃ美

馨和 KAGUA・Rougeスペシャルエディション2019

リッチなモルトとスパイスの味わい。ベルギースタイルらしいスペシャルエールな仕上がり。 Far Yeast Brewing さんのベルギービールスタイルブランドの馨和の中でも重めのrougeをさらに熟成させて、スパイスとかなんやかんや加えたクアドルペルタイプ。 通常の「馨和 KAGUA Rouge」をさらに熟成させ円熟味が増した味わいはもちろん、 山椒やモルトの香りに加えオークパウダーを使用することで、樽香や薫香など様々な香りをお楽しみいただけます。 また、特有のハイアルコ

チョコレート・ドゥシャスチェリー

フランダースレッドエールの大傑作、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュの姉妹品。チョコレートの甘みとチェリーのサワー併せ持つ…という謳い文句に心惹かれる期待が高まる。 そしていざ飲んでみると……なるほど?という味わい。 いや期待外れでもあるし、期待を超えてきてる所もある。 姉妹品というのは伊達ではなく、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュに味の組み立て自体は近い。 チェリーはフレッシュで甘酸っぱい。直線的な甘酸っぱさだけでなくチェリーの風味と渋み、複雑な風味も少しある。チョコレートは甘

グーデンカロルス・クリスマス

クリスマスには仲間や彼女と集まって、ウェウェイとビールで祝うような、そんなライフスタイルはしていないんですがこのやろう。それはそうとしてクリスマスのお酒は好きだし、クリスマスビールも大好きです。 世界各国からちょいちょいとクリスマスビールは販売されてますが、特にベルギーのクリスマスビールは、スパイスマシ、ハーブマシ、度数マシマシのフルボディやりすぎビッグビールが多いので、良い意味で飲みにくいものが多くて面白い。クリスマスから新年にかけては1本なり2本は飲みたい。個性が強すぎ

セゾン・デ・シリィ

今回はベルギーのセゾンビール。セゾンは今のクラフトビールブームの中でも人気だけど、本家のベルギービールスタイルよりは、奈良醸造さんが得意とするようなアメリカナイズドされたスタイルの方が人気だろう。ま、それはさておき。 ■セゾンビールがわからなかった件 さて、年月を少しさかのぼり、ベルギービールブームの時。 私はどうにも、セゾンビールがわからなかった。 セゾンビールというものがわからなかった。 セゾンビールスタイルの標準的な味がわからなかった。 それはたぶん俺だけじゃなかった

セゾンビール飲み比べ ベルギーとビエール・ド・ギャルド

最近ビエール・ド・ギャルドってスタイルを目にするようになった。ビエールなんとかってどんなスタイルなんだろう、ピエールとカトリーヌなら知ってるんだが。 調べてみると、フランスのビールスタイルでファームハウスエールの一種。 極簡単に言うとベルギーセゾンの近縁。親戚。 特徴としてはベルギーのセゾンより麦芽が濃くモルティ。それとビエール・ド・ギャルドの方が酵母が糖を食べる力が強いため、よりドライなビールになりやすい……らしい。 酵母が違うから全然違う…のかと思ったらば「フルーツを使

ローデンバッハ・アレクサンダー

廃盤から復活したベルギーのレッドエール。フランダースレッドエール!フランちゃんうふふ。 フランダース・レッドエールでは手に入りやすく大正義なドゥシャスデブルゴーニュ。そこそこ見かけるローデンバッハクラシックの2つが代表格だが、アレクサンダーが安定供給になれば確実にここに食い込む所であるし、めっちゃ期待している。 お味はフレッシュなチェリーサワーの風味に、ウッディで重めのボディのバランスが良い。一時期プレミア価格がついたのも納得する厚めの美味さ。 ベルギービール大好きマンと