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できない子はビールを飲む note版

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4000銘柄以上のビールを飲んできたビール愛好家が書いてる感想兼備忘録の何か。300銘柄を超えて400へ。
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2021年3月の記事一覧

セゾン・デ・シリィ

今回はベルギーのセゾンビール。セゾンは今のクラフトビールブームの中でも人気だけど、本家のベルギービールスタイルよりは、奈良醸造さんが得意とするようなアメリカナイズドされたスタイルの方が人気だろう。ま、それはさておき。 ■セゾンビールがわからなかった件 さて、年月を少しさかのぼり、ベルギービールブームの時。 私はどうにも、セゾンビールがわからなかった。 セゾンビールというものがわからなかった。 セゾンビールスタイルの標準的な味がわからなかった。 それはたぶん俺だけじゃなかった

日本海倶楽部・ピルスナー

奥能登ビール日本海倶楽部のピルスナー。定番銘柄として扱ってるビアバーも多い。実際、日本のボヘミアンピルスナーの最良銘柄の1つじゃあないかね。 グラスから上る香りは、どちらかといえば弱めで柔らかめ。言っちゃ悪いが、ここまではまぁまぁ普通。だがしかしそして、日本海倶楽部のピルスナーは口に含んでからが凄い。 口いっぱいに広がる、はちみつのような甘い麦の香りと味わい。単純に風味が強いのではなくて柔らかく厚い麦の旨味。ちょっとバターのようなタッチも感じますね。例えるならばパン!パン

アノステーケ・セゾン

セゾンなの?フレンチなの?フレンチセゾンビールなの? 大カテゴリ「セゾンビール」の中にベルギー系セゾンがあり、フランス系セゾンビールもある……?ビエールドギャルドとはまた違う感じなの? わからん……ぜんぜんわからん。 まぁいいか。飲んでおいしければ。 栓を抜いて注げばシュワシュワと、粒が細かく力強い泡がモリモリと立ちあがる。レモンとオレンジ系の香りに、シナモンのようなスパイシーさ。泡立ちと香りの弾け方はセゾンビールの面白さの一つだよなぁ。たまに噴射するけど。おお、こわいこ

こぶし花ビール・黒の憩

まぁまぁ、何も言わずに、まずはラベルを見てくださいよ。 ベンチに腰掛けた女の子とウサギ、背中合わせで一時の読書。ブルワリーのあるキャッセ羽生の向かいにある水郷公園のイメージでしょうか。 知らんけど。 まぁしかしなんだねあれだね!お洒落だね!お洒落!可愛い!お洒落! なに!こぶし花ビールっていつからそんなお洒落ラベル使うようになったの!昔は逆三角形をドンッとあしらった、地ビール感丸出しシンプルストロングスタイルだったのに! 銘柄名も「黒の憩」だって。のんびりとビールで癒さ

ヴァイツェンボック飲み比べ・門司港レトロビール

■長い前置き店頭でビールを購入する時、どこから情報を得るのか。 たいていはラベルに書かれた醸造所とスタイルを見て決める。気が向けばラベルの細かい文から情報を得る。これが海外ビールの場合は、英語をもう少し真面目に勉強しておけばよかったな…と思う瞬間である。 稀に銘柄名やデザインに惹かれて買うこともある。 こういった情報を精査して買うのは自己判断と自己責任の分野だが、時々ラベル記載の情報が不足して読み取れないことがある。 特に今回とりあげるヴァイツェンボック、ないしボックスタイ