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できない子はビールを飲む note版

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4000銘柄以上のビールを飲んできたビール愛好家が書いてる感想兼備忘録の何か。300銘柄を超えて400へ。
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2019年9月の記事一覧

シエラネバダ・ヘイジーリトルシング

安定のシエラネバダによるヘイジーIPA。 アメリカ西海岸のシエラネバダ醸造所さんよりヘイジーIPA。 人気の醸造所であり、俺ちゃんもペールエールとか大好き。 だからこそ不安が募る。理由は……。 ニューイングランドIPAは、ホップの豊かなアロマとジューシーな味わいを楽しむタイプで、苦みは弱く、クリーミーでソフトな口当たり、かなりの濁り(ヘイジー)が特徴ですわな。なお濁りはなくてもいい。 そのNEIPAの中でも、苦みもある程度ある「ヘイジーIPA」と、苦みがなくジューシーさが

モルシュビト・ホワイトランビック

とても珍しい、ホワイトランビック。 ヴァイツェンは苦手だけどベルジャンホワイトは好きなので、そのあたりが吉と出るか凶と出るか……。 んんー。確かにホワイトランビック。ランビック+小麦系エールの風味。 小麦部分は、ヴァイツェンでもなくベルジャンホワイトでもなく、無国籍な小麦ビール系の香り。しいていうならヨーロピアンホワイト。小麦は瑞々しい洋ナシ系の風味が主ですっきり爽やか。 ランビック部分はカビ臭さなどが軽めの、とても素直な風味。 面白いことにわりとしっかりした甘さ。ラン

ベルチングビーバー・ピーナツバターミルクスタウト・ナイトロ

看板に偽りなし! クソ長い名前の銘柄ですが、その名の通りの味がします。 すなはち、ピーナツバタークッキーキャラメルを舐めながら、アルコール垂らしたアイスコーヒーを飲んだような味。 順を追って解説。 ■ベルチングビーバーはアメリカカリフォルニアの醸造所。ラベルはどれもビーバー君がコロンビアのポーズでキメキメしてます。可愛い。 ■ミルクスタウトは乳糖(ラクトース)を使ったミルクスタウト。 乳糖は2つの糖分子が合体している多糖で、発酵の際に分解されません。 つまりビールの状態

ライディーンビール・ヴァイツェン

ライディーンビールってどこだと思ったら八海山だった。ファンも多い良ヴァイツェン。 えー、ライディーンビールさん。2018年からのビールブランドですが、アレです。八海山です。八海山泉ビールです。美味しい日本酒で有名な八海山のビール部門です。醸造設備を新しくしたのに合わせて、ブランドも新しくしたそうです。八海山ビールで良かったのでは?と思うのは俺だけだろうか。 小麦麦芽特有の柔らかい酸味と香り。炭酸弱めで酵母も入ってるのでまろやかさもあります。ま、オーソドックスなヴァイツェン

新旧麦とホップ、飲み比べてみた

サッポロビールのビールテイスト飲料「麦とホップ」がリニューアルしました。増税前の駆け込み需要からの伸びを期待とか言われてますがそれはともかく。 新しくなった麦とホップは、製法に 「ビールの伝統的な仕込方法である「1回煮沸法」を採用」とのことです。 つまりデコクションです。 以下説明:知ってる人は読み飛ばしてくれたらいい ビールの仕込みでは、粉砕した麦芽と温水を釜に入れて混ぜた「マッシュ」を造り、これをさらに熱して「麦汁」を造る工程があります。 その時、釜を温めて全体の温度

セントルイス・クリーク、セントルイス・ペシェ

我が友人くまちゅうさんからの「甘いビールない?低アルコールで」というビールのリクエスト。ビール探偵団出動だ! 手に入れやすさも考慮して、酒のやまやからチョイス。 フルーツランビックのセントルイス・クリーク(サクランボ)と、セントルイス・ペシェ(桃) セントルイスのランビックの風味は割と素直。 ランビックをご存じない方のために簡単に書いておくと、野生酵母による発酵のビール(ベルギー式)。 なので、ランビックはめっちゃ酸っぱいし馬小屋っぽい香りだの埃っぽさとか障子紙のような味

やくらいビール・デュンケル

今回はデュンケル。モルティでちょっとコーヒーっぽい美味さ。 安心してスッと飲めるデュンケル。 やくらいビールさんは、宮城県加美町にある「やくらいリゾート」のブルワリーさん。ここ数年でぐんぐん名を上げてる醸造所さん。電車の駅から醸造所は遠いので訪問には車が必要。 私は好きな銘柄もあったりなかったりするが。デュンケルは好き。 軽いコーヒー、カラメル、あるいはトーストのようなローストした麦芽の風味…というデュンケル定番の風味はしっかり押さえてある。 濃さは軽め。アメリカンコー

グラフト・フィールズ&フラワーズ

今回はビールじゃなくてクラフトサイダー。 サイダーと言っても炭酸ジュースじゃなく、リンゴのお酒のシードル。 仏:Cidre 英:Cider 実はこのシードル、東京の友人に送ってもらいまして、某酒屋さん曰く「シードルはあれこれ飲む必要なく、これだけでいいくらいの美味しさ」だとか。シードルってそんな好きじゃないけど、そんな俺でもうなるほどのシードルなのか。期待ばかりが高まるけれども、ここはじっくりとラベルから調査を…。 なんて悠長なこと言ってねえで、さっさと飲むぞこら! はい、

アイアンホース・イングリッシュグランマ

はいどーも、ビールの時間だよ。 タイトルのラベルどおり、アールグレイティーとアプリコットをプラスした、英国風ペールエールだよ!そして俺には合わなかったよ! まぁ、順を追って話そう。私、紅茶の中ではアールグレイが一番好きなです。正直に言うと楽しみにしてたよ、このビール。 グラスに注ぐと柑橘のベルガモットの香り…いわゆるアールグレイの香りが立ち上る。これは期待が高まりますよ、テンションアップですよ。 ホップやビールらしい麦の香りはほとんどなし。濃いアンバーな見た目も相まってかな

UCC BLACK珈琲麦酒

え!?あのUCCがビールを!?コーヒーのビールをだって!? できらぁ! 造っている所は黄桜。あの黄桜。カッパッパーの黄桜。 企画は三井食品。UCCは上島珈琲店……? 上島珈琲のコーヒー豆を漬け込んで作ったラガーらしい??? とにかく黄桜がUCCのコーヒービールを作ったということだな。 なるほど、完全に理解したわ。 それで、ビールがUCCブラックコーヒーの味。 笑えるほどにUCCの無糖ブラックを再現。 かなりきついロースト感、金属的な酸味、恐ろしいまでにUCCの無糖ブラ

ベルビュークリーク(新)

えーっと。ベルビュークリークです。 自然発酵のランビックにチェリーを漬け込んだ甘酸っぱいフルーツランビックの代表格で、クラフトビール好き&ベルビー好きにはド定番の銘柄。 アサヒビールが扱ってましたが終売になってました。 そして、いつの間にやらアンハイザーブッシュインベブの取り扱いになり、しかも原料が大きく変わったそうなので、飲んでみました。 昔は原材料は「麦芽、小麦、さくらんぼ、ホップ、糖類」 今回のは「麦芽、ホップ、小麦、糖類、果汁(さくらんぼ、エルダーベリー)、オレン

シエラネバダ・ペールエール

毎度ビールのお時間です。 今回は超有名銘柄のシエラネバダペールエール。 アメリカンペールエールの始祖だとかなんとか。 使ってるホップはアメリカンスタイルの象徴ともいえる「カスケード」 柑橘系の香りが特徴と一般的に言われてるけど、シエラネバダPAはオレンジ系の香りだけではなく、少し強めの花の香り、ちょっと青っぽい芝生の香り&松脂の香りも感じられて中々に複雑。 液の色合いはゴールドより明らかに濃いカッパーかアンバーというところで、これはカラメルモルトですわ。ということは、口に

コナ・ゴールドクリフIPA

毎度ビールのお時間です。 今回はハワイのコナブリューイングから。 パイナップルがほのかに香るフルーティーなIPAでござーます。 注いだ香りは華やかな花や蜂蜜に、何か懐かしいトロピカル…これは…なんだろう…グァバとかですかね…思い出せない……(ガバガバ感想) ま、コナブリューイングらしく香りはそれほど強くなく、「ほのか」というよりは強いけど、はっきりくっきりはしない程度。ローハイかミドルロー。 はい、それで、飲んでみると━━━パイナップルの風味がたっぷり! ということはなく

ホフテンドルマール・セゾン

はい、どーもビールのお時間です。 今回はケトルサワーリングで作られた酸っぱいセゾンビールです。 今回のベルギーのホフテンドルマール・セゾン。 ホフテンドルマール醸造所は2009年創業の農業兼醸造所のブルワーさん。 ベルギーで新しく達上げた所は、クラフトビールのムーブメントの影響を受けてるので、何かしらの変化球が来るに違いない。 注ぐと非常に大量のオリと濁り。めっちゃ濁ってるやん。 アロマは非常にスパイシー。花と胡椒の香り。何気にオルヴァル似ててこれは期待が高まる。 口に