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エンデューロ日記 009 「 After 1981 - 何が変わったのか?」

1913年に始まった6日間競技、現在のFIMインターナショナルシックスデイズエンデューロだが、これがもともとは「インターナショナル・シックスデイズ・リライアビリティ・トライアル(国際6日間信頼性試験)」という名称の競技だったということはすてへに述べた。

略してISDT、1980年のフランス大会まではずっとこの名称で開催が続けられてきた。その後「インターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロ」と改称されるのは、1981年のイタリア大会から。名称変更の理由は、現在のトライアル競技との混同を避けるためだ。

ENDUROという呼称は、イタリア語源と言われているが、エンデュランス(耐久)とほぼ同義と考えられる。

以前の「トライアル」という名称には、この競技の起源、その意味が色濃く反映されているが、「エンデューロ」には、どちらかというと、次第にオフロード耐久レース的な要素を強めてきた、その後天的な特徴が表れていると言える。

ぼくが初めてこの6日間競技に行ったのは、1994年だったが、その頃は、まだ「ISDT」と呼んでいる先輩ライダーが少なくなかった。

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