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変わらないために変わり続けること - ISDEの歴史と現在が教えてくれること - 著者紹介のために全文読める短い記事。

文 / 春木久史
写真 / 稲垣正倫


Be part of the Six Days Story....

ISDEに選手として参加したり、あるいはチームの関係者として携わったり、または運営のお手伝いでも。とにかくそれにコミットするということは、シックスデイズエンデューロの歴史の一部になるということに他なりません。それはISDEのファミリーの一員になるということでもあるし、ひとつのスポーツに共通の情熱を持った「世界市民」の一人になるということでもあります。ぼくのような取材者でも、多くの人がそういう気持ちでいると思います。

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ISDEというのは、エンデューロの歴史でもあり現在でもあります。ほとんど起源の時の姿を保っていますが、実は、毎年のように少しずつ変化しています。社会環境、社会情勢、自動車文化、自動車産業、それらをひっくるめてのモータリゼーションは、1913年に初めて6日間競技が生まれてから、大きく変化しています。その中にあって、これが変わらない外観を保ち続けていられるのは、変化し続けているからに他なりません。

変化を意識することは大切です。現存するものに疑問を持ち問題意識を持つことも重要です。変革=イノベーションは進化をもたらすこともあります。ですが、見た目を大きく変化させたり、派手なことを仕組んだりすることだけが重要なのではありません。不変、普遍の価値、変わらずそこにあり続けることにも大きな価値があります。変わらずに在り続けるためには、変化が必要だということをISDEの歴史と現在の姿は教えてくれます。

1970年代。まだインターナショナルシックスデイズトライアルと呼ばれていた頃


2019年ポルトガル大会 チームジャパン公式

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