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連載 ROADBOOK 「黄金の都 トンブクトゥ」 三橋淳



 第9回ダカール・ラリーのマップ。マップなのか、これ? ルートイメージの概要じゃないのか? とも思うが、どうやらマップらしい。当時走ってないからわからないので憶測でしかないが、絵じゃなくて文字で書いてある。これを走りながら見るんじゃ、そりゃミスコースもするさ。しかも手書きだし。そう考えるとルートマップというのもの進化したんだなと思う。何せ今では電子デバイスで表示されるんだからね。バイク部門はまだ紙を使っているけど、もう時間の問題だろうね。
 それでだ、第9回ダカール・ラリーというと、実はまだ私がダカール・ラリーという存在を知らない時代のものだった。いや、存在自体は知っていたけれど、特に興味を持って見ていたわけじゃない。何しろ当時は自転車で峠を越えるのが好きだった自転車少年だったのだ。だからエンジンで走るなんてなんて邪道な! という偏見の中で生きていた。だからモータースポーツにはとんと疎かった。
 しかし、世間的には大いに注目された年だ。

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