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「エンデューロの起源について」 エンデューロ日記 001

BIGTANKの本誌から最新刊の記事を掲載したり、バックナンバーで多く読まれた記事を再掲載したり、また時々、新しい記事を書いたりということをしているが、ともすると更新の頻度が落ちてしまうことがあるので、日記風に気軽に筆をとれるコーナーを作ってみました。


「エンデューロの起源について」

「エンデューロとは何か」ということも知らずに、いや、エンデューロとはそもそも何から始まっているのかということを、日本国民のみならず世界中の自称エンデューロライダーたちが「やれ、このコースは最高だ」とか「やれ、エンデューロの後のビールはやめられない」などとぼざいているわけだが、そもそもエンデューロはいつから始まったのか。


1913年にイギリスのエジンバラの近く。カーライル地区で、当時の二輪車製造業組合が開催した6日間競技が源流だと言われている。その組合は、現在のFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の前身にあたる。6日間競技は、当時まだ黎明期にあったモーターサイクルの性能向上を目的としたものだった。

製造業者が、互いに自社製品を持ち寄って、6日間に渡って性能を競い合う。同時に、修理や整備の技術、工具などの関連の用品のテスとでもあり、操縦技術の研鑽の場にもなった。

6日間競技の名前は「インターナショナル・シックス・デイズ・リライアビリティ・トライアル」。リニイアビリティとは「信頼性」のことでトライアルは「試験」だから、国際6日間信頼性試験である。

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