見出し画像

砂漠の国から来たスキー選手 - エンデューロ日記 No.37

2022年の冬季オリンピック北京大会。北海道に生まれ育ったぼくは、例に漏れず子供の頃からスキーに親しんていることもあって、アルペンスキーの競技をずっと眺めていて飽きることがない。テレビ観戦の話である。

オリンピックには、トップクラスの選手ばかりが出場しているイメージがあるけれど、アルペンスキー(レーシング)の、比較的速度の低い種目である回転(スラローム)競技には、雪が降らない国、砂漠の国、スキー場もない国、競技がまったく行われていない国からも、たった一人参加している、というような選手が少なからずいる。北京には、男子だけで90名ほどいる出走者のうち、下位の30名ぐらいはそんな選手たちだったようだ。

NHKのライブでは、それをちゃんと最後の選手まで放映していた。視聴率の期待に拠らず放送することは、NHKの在り方として正しい。

ここから先は

1,362字
1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。

BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?