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ダカールは革命的なルール変更に踏み切った

南米からサウジアラビアに開催地を移して4度目となるダカール2023の主催者ASO(アモリースポーツオーガニゼーション)は、開催に向けた最初の重要な発表として「革命的」とも言えるルール変更が行われることを公表した。それには、デジタルロードブックの本格的な導入。それによって可能となる「ランダムロードブック」の採用、そして先頭を走ってルートを切り拓くライダーが不利にならないようにする「タイムボーナス」の導入も含まれる。
 このラリーは、常に高速化によるリスクの低減、スピードに偏らず、ナビゲーション技術を高く要求する競技内容を模索し続けてきた。高速化の抑制という面では2輪の排気量制限(450cc化)、タイヤの使用本数制限などが行われてきたし、ナビゲーション要素では、GPS上の隠されたウェイポイントの設定や、サウジに移転してからはスタート直前までロードブックを公開(配布)しないという方法で組織的なルートの解析を防止する取り組みも行われてきた。それらは一定の効果をもたらしてきたものと考えられるが、特に「先行するライダーにより高いナビゲーションスキルが求められる一方で、必ずしも有利にならない」という、ラリー特有の問題は解決してこなかった。
 今回のルール変更は、そこにメスを入れるという意味で革命的なものと言えそうだ。

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