No.229 より特集「人生最後の一台に選ぶバイクは何か 松井勉の場合」
古今東西、世界にはいろいろなモーターサイクルが存在してきた。だが未だに「究極の一台」というものが存在したことはない。しかし、もし人生最後の一台を選べ、と言われたら、否応なく、それがあなたにとっての究極ということになるかもしれない。人類の危機とも言えるCOVID-19ショックの最中、ぼくは尊敬する数人のモーターサイクリストに、その究極の質問を投げかけた。
質問は次のような内容だ。
「もしも今、突然、目の前に神様が現れてあなたにこう告げたとします。
「残された人生で購入できるバイクはあと一台だけになった。しかも今すぐにどのバイクにするか決めないと、そのチャンスもなくなってしまう」と。
あなたは、どんなモーターサイクルを選びますか。
これは、ぼく自身がとても興味の持てる命題である。モーターサイクルは常に人生の最大のパートナーのひとりだったし、これらかも多分そうだ。それは、ライフスタイルを決定づける最大要因のひとつであり、どんなモーターサイクルを所有し、手元においておくか、というのは人格形成の一部なのである。
そう考えた時、最後の一台は、本当に重要な意味を持ってくる。ある人にとっては人生とは何か、という質問にも久しい。いや、みれはほとんど自分のことだ。
この特集は、ぜひ、自分なら何を選ぶかということを思い浮かべながら読んでほしい。そしていずれ、ぼくにあなたの「究極の選択」を耳打ちしてほしいのだ。
ULTIMATE DECISION
究極の選択 人生最後の一台
こいつとならたどり着けるんだ
目的地がどこであっても
松井勉
Tsutomu Matsui
東京都出身、1986年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動。ダカールラリー、Baja1000にも出場。BMWインターナショナルGSトロフィには2010年エジプト、2020年ニュージ―ランドに同行取材した。
神様、ゴメンナサイ。今決めろ、が案外苦手でして、もう欲しいのありすぎて。だからあえて言います。「今、乗っているのがあるから大丈夫です。」と。
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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…
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