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悪名高き4日間のハードエンデューロに挑む - ルーマニアクス参戦レポート

コースに戻ろうとして40分くらいもがいたけど、地面が柔らかすぎて望みは消えた。バイクを持ち上げることもできず、おまけに周りから見えないところにいて、一体全体自分が何処にいるのか見当もつかない! ジョナサン・ピアソンが参加したルーマニアクス2016の記録。


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Jon PearsonはENDURO21.COM主筆にしてメインのテストライダー


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ルーマニアクスが過去に、興奮の渦巻くドラマや国際色乱れ打つ熱狂、体が悲鳴を上げる厳しい戦いに欠いたことが、一度でもあっただろうか。今年はさらに、ビッグネームの引退と、巧妙かつ攻略困難な最終日障害物が、ミックスに追加された。多くが限界まで攻め続け、そして何人かは限界を超えて。今年もまた、少年の中から男達が、物も言わせぬ形で選りすぐられた。全てが終わり、勝利の喜びに沸いたのは41歳の英国人、グレアム・ジャーヴィス。まさに5度目の栄冠にふさわしい男だった。

Inside Tale Romaniacs
ルーマニアクス参戦記

我々は、新しい部品を装着したヤマハWR250Fで武装したある男を、ルーマニアのシビウへ送り込んだ。そのおかげで“世界で最も過酷なハードエンデューロ”を名乗るレースに挑戦したライダーが、どんな世界を体験することになるのか、この実情をリアルに知る事となったのだ…。

Words and Photos: Future7Media
ジョナサン・ピアソン


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