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モーターサイクルとともに生きること - Parc Ferme No.243より

Josep Garcia ISDE France 2022 - Future7Media

 ルートをタイムチェックで仕切り、その区間の所要時間を指定する。ある区間を「スペシャルテスト」として設定し、そこでスピード(タイム)を競う。こうしたエンデューロの基本的なフォーマットは、一般の交通がある道路を含んだコースで競技を開催していく中で、自然に形成されていったものだ。街の中の車両保管場所を出発し、郊外に出て山野を駆け巡り、そして夕方には街に戻って来る。そうしたアウトラインを成立するために必要な要素が規則として培われてきた、その結果というべきだろう。
 オンタイム方式というのは日本独特の言い方だが、タイムチェックを指定された時間に合わせて通過する、という意味であろう。ラリー用語にも「オンタイム」という言い方があり、これもチェックポイントに時間通りに到着することを指すものなので、ここから流用されたのではないかと推測できる。

 日本で行われている「エンデューロ」と呼ばれている競技が、大抵、制限時間内に何周できるか、を競う耐久レース(クロスカントリー)方式だったため、それに対応する呼称として用いられるようになった。

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