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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。
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#Dakar

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.13

これだ。素晴らしい。ルートはアフリカ以上だ。オーストラリアは目じゃない! 新しい大地に、ロードブックが刻まれてゆく。 著 / 山 田 徹 第三章 モンゴルへ 其の二 第一次試走

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.12

日本人による大陸のラリー開催。それはどのようにして実現していくのか。物語は、いよいよここからスタートするといってもいいでしょう。大草原。ゴビ砂漠。すべてが未知の大地に、挑戦者は降り立ちました。 著 / 山 田 徹 第三章 モンゴルへ 其の一 モンゴル訪問あの熱狂のパリ北京から半年、ボクは再び北京に向かう機中の人となった。 目的地はモンゴルだ。北京で1泊のトランジットをしなければ、モンゴルの首都ウランバートルにはいけない。

特集「冒険とは何か」より - 風間深志

冒険をしようとする時、いろんな壁、障害が出てくる。相手にする自然や、挑戦するための資金、自分のカラダ、いろいろあるけど物理的なものは、割合、がんばればなんとかなる。一番問題になるのは、他人なんだ。危険だ、バカげている、何の意味があるのか、迷惑だ、って。当事者ではない人たちが一番怖い。 Shinji Kazama 風間深志 Interview : Hisashi Haruki 冒険に踏み出す勇気とは。

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.11

天安門広場は完全に交通が封鎖されていて、あの広い広い大通りをラリーカーが轟音を上げて駆け抜けていく。そう、あの天安門事件のときの戦車と同じようにだ。 著 / 山 田 徹

3名様にプレゼント KTMアドベンチャーのスペシャルマガジン ― アンバウンド note

KTMがアドベンチャーシリーズのユーザーのために2015年に発行したスペシャルマガジン「UNBOUND アンバウンド」を3名様にプレゼントさせていただきます。70ページぐらいあって、6色刷りという豪華仕様。マルク・コマ、エアレーサーのハンネス・アルヒ(故人)のインタビューや、KTM950の誕生秘話も! note定期読の方に。2020/4/7応募締切

これ以上のエンデューロレジェンドはいないのです - イタリアが誇るヒーロー - ジオ・サラ

北イタリア、ベルガモに行って、ジオを知らない、と言ったら、たぶんみんなびっくりします。(長いので何度かに分けて読んでください) イタリアエンデューロシーンのヒーロー、オフロード界のレジェンド。ISDE、エンデューロ世界選手権だけではなくラリー、エルズベルグやジルラレイクラシックなどのエクストリームイベントでも大活躍。ダカールもKTMの開発ライダー兼サポート役として参戦を続け、2006年にはコマ、デプレに続く3位でフィニッシュする活躍。950ラリーを全開で走らせるなど、豪快な

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.10

明けて九月十七日、いよいよラリーはその舞台を魔の砂漠タクラマカンに移した。勝負の行方はシトロエンのピエール・ラルティーグ、ミツビシの篠塚建次郎らに絞られている。シトロエンは、半年前のパリ・ルカップでミツビシのユベール・オリオールに「まさか」の後塵を拝している。 著 / 山 田 徹

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.9

ラリーは十一日目、カスピ海沿岸の町ネビット・ダグをあとに、これから本格的に東に進む。ここはトルクメニスタンという国である。首都はアシハバード、向かうのは首都に程近いダルワサという町。灼けつくようなカラクム砂漠の乾燥した大地だ。イランやアフガニスタンの国境は、道を間違えたら十五分で着くほどの距離だ。 著 / 山 田 徹

書籍紹介を含む短い文章 - 死に近づくこと」

「山での死は決して美しいものではない。しかし、そこに死の危険が無かったら、行く理由を見出せるだろうか。」  どういうわけか、この数年、尊敬するライダーたちの訃報に接することが多いような気がしてならない。たまたま、そういう時期、そういう年齢になっているだけかもしれない。

文化的な成熟は、しばしば経済的な停滞の中で起きてきた - 6日間競技の真実

今では地味なアマチュア大会になったと言えなくもないISDEだが、かつてはモータースポーツの花形だったこともある。だが工業製品としてのモーターサイクルが一定の水準になった時点から、6日間競技はその役割を変化させていくことになる。 美しき停滞文 / 春木久史 写真 / 佐藤敏光 ISDE=インターナショナルシックスデイズエンデューロは、もしかするとみんなが思っているほどの大きなイベントではないかもしれない。モトクロスやロードレースの世界選手権のように、立派に体裁が整えられた華

サウジアラビア ダカール第三章 - 菅原照仁 HINO TEAM SUGAWARA

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コルトンの記事を解説 - 発信力が欠如したライダーは正当な評価とスポンサー獲得の機会を放棄する

ひとつ前の投稿で、コルトン・ハーカーのインタビューを掲載しました。読んでいただいた人はわかると思いますが、彼は、いわゆるブロガーでもなければユーチューバーでもなく、現代のプロレーサーです。

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.6

パリ・ケープタウンの苦い経験から緊急のクラッチ交換にも備えた。室内のミッショントンネルは開閉式に改造した。これでミッションをロールバーから容易に吊れる。デフのスペアもケースごと車内にマウントした。一緒に送るスペアパーツや、中継地のビシケックに送り届ける大きな木箱も完成した。いよいよ世紀のラリーに挑む。パリ-モスクワ-北京だ。 著 / 山 田 徹 第二章 パリ・モスクワ・北京 其の一 湧き上がる闘志 一九九二年八月、再びパリへ向かう機中の人となったボクは、不思議なほどに充実

サウジアラビアに散ったポルトガルのダカールヒーロー - その偉大な足跡をを書きとめておこう

1月12日。サウジアラビアで開催されたダカール2020 - リヤド~ワディ・アド・ダワシル間の第7ステージで、ポルトガル人ライダーのパウロ・ゴンサルベスが事故死した。ホンダがダカールに復帰した2013年以来、チームのエースライダーとして長く活躍。今年はインド企業のチームに移籍していたが、読者の中には彼を応援していた人も多かったことと思う。謹んで哀悼の意を表すとともに、彼の足跡を記録したい。 Paulo Goncalves 1979~2020 パウロ・ゴンサルベス