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BIGTANKオンライン

BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの…
1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。
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#rally

No.228記事 - YAMAHA TENERE700 テストライディング 松井勉

TEST RIDE / YAMAHA TENERE700旅するファンバイク 蘇るビッグオフという悦びText : Tsutomu Matsui 史上2例目 パリダカに由来する名称 ヤマハのTenere700が発売された。テネレとは80年代、人気が加速するパリ-ダカールラリーが好んで通過した砂漠の名前であり、遊牧民トゥアレグの言葉では何も無い場所を意味するという。初代は1983年に空冷単気筒600ccを搭載したXT600Tenereとしてデビューした。30リットル入りの燃料タ

No.228記事 - スモールアドベンチャーのたぶん決定版。KTM390Advを松井勉がテストした。

昨年、ミラノで発表された390ADVENTUREでKTMは小排気量なアドベンチャーを創出した。800ccクラスが形成するミドルクラスの下で底辺拡大を担うのが目的だ。実際、テストでまる1日、ガンガン走らせた読後の印象は、見かけによらず(失礼!)やればできる子なのである。

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.13

これだ。素晴らしい。ルートはアフリカ以上だ。オーストラリアは目じゃない! 新しい大地に、ロードブックが刻まれてゆく。 著 / 山 田 徹 第三章 モンゴルへ 其の二 第一次試走

BIGTANK No.228の紹介 - 「暗闇から栄光へ」

Cover image : Future7Media このnoteでの定期購読マガジンは、下記で構成されています。 1. 隔月刊で発売されている雑誌BIGTANKの主要な記事を再編集して、雑誌の発売日から順次掲載しています。(雑誌発売は偶数月の25日前後) 2. BIGTANKのバックナンバーから人気のあった記事を掲載。(不定期) 3. 書下ろし : noteのために書いた記事を掲載。(不定期) 紙に印刷された雑誌もぜひご利用ください! オンラインショップはこちら

サハリンのオフロード旅情報 No.1 ― コルサコフ- 旧大泊からいきなりダートに入ろう

ラリーの主催などを通じてたくさん走ったサハリンのオフロード情報をライダー視点で伝授するシリーズを、唐突にはじめました。まずはコルサコフ上陸から最初のダートへ。 文 / 春木久史

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.12

日本人による大陸のラリー開催。それはどのようにして実現していくのか。物語は、いよいよここからスタートするといってもいいでしょう。大草原。ゴビ砂漠。すべてが未知の大地に、挑戦者は降り立ちました。 著 / 山 田 徹 第三章 モンゴルへ 其の一 モンゴル訪問あの熱狂のパリ北京から半年、ボクは再び北京に向かう機中の人となった。 目的地はモンゴルだ。北京で1泊のトランジットをしなければ、モンゴルの首都ウランバートルにはいけない。

特集「冒険とは何か」より - 風間深志

冒険をしようとする時、いろんな壁、障害が出てくる。相手にする自然や、挑戦するための資金、自分のカラダ、いろいろあるけど物理的なものは、割合、がんばればなんとかなる。一番問題になるのは、他人なんだ。危険だ、バカげている、何の意味があるのか、迷惑だ、って。当事者ではない人たちが一番怖い。 Shinji Kazama 風間深志 Interview : Hisashi Haruki 冒険に踏み出す勇気とは。

特集「冒険とは何か」より - 内田正洋

 冒険とは何か、という問いと、探検とは何か、という問いは、よく混同される。冒険も探検も、明治時代に作られた言葉で、英語から翻訳されたものだ。冒険はアドベンチャー、探検はエクスプロレーションで、当然ながら意味が違う。 文 / 内田正洋

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.11

天安門広場は完全に交通が封鎖されていて、あの広い広い大通りをラリーカーが轟音を上げて駆け抜けていく。そう、あの天安門事件のときの戦車と同じようにだ。 著 / 山 田 徹

3名様にプレゼント KTMアドベンチャーのスペシャルマガジン ― アンバウンド note

KTMがアドベンチャーシリーズのユーザーのために2015年に発行したスペシャルマガジン「UNBOUND アンバウンド」を3名様にプレゼントさせていただきます。70ページぐらいあって、6色刷りという豪華仕様。マルク・コマ、エアレーサーのハンネス・アルヒ(故人)のインタビューや、KTM950の誕生秘話も! note定期読の方に。2020/4/7応募締切

これ以上のエンデューロレジェンドはいないのです - イタリアが誇るヒーロー - ジオ・サラ

北イタリア、ベルガモに行って、ジオを知らない、と言ったら、たぶんみんなびっくりします。(長いので何度かに分けて読んでください) イタリアエンデューロシーンのヒーロー、オフロード界のレジェンド。ISDE、エンデューロ世界選手権だけではなくラリー、エルズベルグやジルラレイクラシックなどのエクストリームイベントでも大活躍。ダカールもKTMの開発ライダー兼サポート役として参戦を続け、2006年にはコマ、デプレに続く3位でフィニッシュする活躍。950ラリーを全開で走らせるなど、豪快な

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.10

明けて九月十七日、いよいよラリーはその舞台を魔の砂漠タクラマカンに移した。勝負の行方はシトロエンのピエール・ラルティーグ、ミツビシの篠塚建次郎らに絞られている。シトロエンは、半年前のパリ・ルカップでミツビシのユベール・オリオールに「まさか」の後塵を拝している。 著 / 山 田 徹

彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.9

ラリーは十一日目、カスピ海沿岸の町ネビット・ダグをあとに、これから本格的に東に進む。ここはトルクメニスタンという国である。首都はアシハバード、向かうのは首都に程近いダルワサという町。灼けつくようなカラクム砂漠の乾燥した大地だ。イランやアフガニスタンの国境は、道を間違えたら十五分で着くほどの距離だ。 著 / 山 田 徹

夕暮れのパドックで彼は最後まで子供たちの要望に応じていた ― 或る耐久選手が死して残したもの

「無冠の帝王」。人が彼をそう呼ぶ時、そこに揶揄の意味合いは含まれていなかった。本当に実力があり、敗れてなお誇り高く、弱音や言い訳を口にすることがない。ライディングスタイルは誰よりも激しかったが、言動は北欧の森のように静かだった。