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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2024年2月の記事一覧

MVアグスタとハスクバーナ。

photo MV AGUSTA text Katsuhisa Mikami 三上勝久 1965 年東京生まれ。20歳くらいからオフロードライディングに取り組み始め、1992 年SCORE BAJA1000 に参戦。以降10回 BAJA1000 に参戦している。雑誌rider 元編集長。  5月にイタリア、ヴァレーゼに行ってきた。KTM の親会社であるピエラ・モビリティが、ヴァレーゼに本社を置くMV アグスタの経営に参画することが決定し、その発表会が行われたためだ。  ミラ

エンデューロ日記 No.47 - 速いマシンは美しいのか。

最近はあまり聞かなくなったが、レースに携わる人たちの間でよく使われた言葉である。レースおたくのような若者だったぼくは、RIDING SPORTS等のレース専門誌をよく読み、やはりこのフレーズによく行き当たった。そして当時は、それを額面通りに受け取り、例えばそれは機能美のようなものを指しているのだと思っていた。フォーミューラーワンのレーシングカーや、ホンダやヤマハのGP500マシンなど、いかつくも流麗な形をしていて本当に美しい。空を飛ぶ鳥の美しさも、一種の機能美といっていいかも

エンデューロ日記 No.46 - 雨、泥、寒さ。エンデューロとは何か

英国のライダーがウェットコンディション、スリッパリーなマディに強いと定評があるのにはいくつかの理由がある。ひとつは、ほとんどのライダーがトライアルのバックグラウンドを持つということ。幼少期、はじめて触れるのがトライアルライディングということが多い。モトクロスは危ないから、とトライアルを勧める親が多い。もうひとつには全般に雨が多い島国であること。特にスコットランド、ウェールズは雨が多く、ある年の7月で比べるとイングランドの170mmに対して、ウェールズは230mmであった等。