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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2023年10月の記事一覧

1-ON-1 釘村忠 「このスポーツの魅力をもっと多くの人に」 No.247より

4度のJECタイトルを持ち、ISDEにおける日本初、そして唯一のゴールドメダリスト。現在もランキング首位争いの主役をはるトップライダーである釘村忠が、新たな挑戦について語る。 Text : Hisashi Haruki Images : Animal House, off1.jp   多くの人に知られていることではないが、JEC(MFJ全日本エンデューロ選手権シリーズ)には、今年静かな変化が起こっている。これまでのエンデューロテストに加えて、瞬発力が試される短時間の「

TIME TO RIDE 「絶滅危惧種の、林道遊戯」- 大鶴義丹

 父がまだ若い頃、磯釣りにハマっていた時期がある。私は中学に上がる頃で、「漫画・釣りキチ三平」の影響で、日本中が釣り師になっていたような雰囲気だった。  父が磯釣りで狙っていたのは、その当時から「幻の魚・磯の王者」などと呼ばれていた石鯛という魚だった。伊豆半島から九州へと釣行しては、かなり散財していたが、勝率は3割程度だったと思う。あの時代の計算で、おそらく一匹十万円以上という計算になる。釣ってきた石鯛は父が自宅で刺身にした。今でこそ高級スーパーで石鯛の刺身を売っていることは