見出し画像

正直者は憎めない

先日、引越し業者に訪問見積りをしてもらった際の話。

来月引っ越しするに当たって何社かで相見積もりをしたのだが、その時のある担当の方がとても印象的だった。

我が家は1階1DKの部屋から市内の1階2DKの部屋への引っ越しだった。
だいたいどこの業者もまず最初の見積もりをべらぼーに高くする。

だいたい10万円超えるくらいの見積もりだ。
そこからこちらの希望価格などを聞き出し、その後で2.3万安くなった価格を掲示して安く見せてくる。

どうせそれが相場だろ、とか思いながら何社か見積もりを取りだいたいの相場が7~8万と分かった。

なんとか6万円代に収めたいな、と思いながら最後の業者が見積りに来た。
担当は女性の方で、今まで男性しかいなかったため珍しく感じた。

相手は大手の引越し業者であり、以前も利用したことがあったので金額に納得いけばここにしようと思っていた。

家財を一通り見た後見積もりが掲示される。
例のごとく高めに設定された金額だ。

その後価格交渉になる。
現在受けている最低金額は6万円台のためその価格帯で考えていると伝える。

それを受け「この額なら即決してくださいますか?」と担当が掲示した額は

66,000円

マジか!!本当は持ってる最低見積もり7.5万だぞ!?
大手だよね?それで平気なの??

と内心めちゃめちゃテンションが上がっていた。

こちらは願ったり叶ったりなので迷うことなくその額なら契約する旨を伝えた。

担当の方は、これから上司に掛け合うので確約はできませんがと告げつつ電話をする。

どうせこれも交渉してるていの出来レースでしょ。
と思いながら別室でその結果を待つ。

「お待たせしました〜」

そして電卓に表示された金額は

88,000円

は??

いやいや、見間違いだよね??
2万も上がってますよお姉さん。笑
なんなら今までで一番高いんですが。

「これじゃー、厳しいですよね😅」

そりゃそうやろ!!

その後も日にちを金曜から木曜に変えてくれれば、時間をフリーにしてくれればと言いながら掲示する金額も7万円後半。

いやいや、条件は絶対これって行ったしどっちにしても希望額に達して無いですやん😂

いやいや、それでもきっと最後の本気を見せてくるはず。
そう思っていると

「やっぱり厳しいですよね。また次回お願いします。」

大した粘りも見せずに去っていった。

土曜日で早く帰りたかったのかも知れないが、ある意味での嘘偽りない態度には爽やかさすら感じた。

正直な人って憎めないよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?