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Jack Jのニューアルバム「Opening The Door」



Working Men's Clubのニュー・アルバム「Fear Fear」はBIG LOVE特別仕様盤になる予定だったのですが、その大事な特別品が届かず帯も作れずそしてレーベルからも音沙汰が全くなく、これはアイツらパンデミック明け元気モリモリ猛烈サマー・ヴァケーションに入ってる予感ハンパない。欧米人のホリデーやフライデーナイトに対してのパワーこそハンパなく誰も奴らを止められないのは私もいい加減良く知っております。その昔、イギリスの5月の少し晴れ間が出た瞬間にノースリーブや上半身裸で公園に寝そべってる彼らを見ながら「いくらなんでもまだ13℃でそれはないだろ」とハーフコートの襟を立てた私がいましたが、輸入盤屋などといった仕事を何十年もやっているとこのパンデミックを経てなくとも彼らの人生観や死生観は私のようなザ・日本人とは全く違うのだと思い知らされます。羨ましいような、学びたいような、上半身裸はいやっぽいような。ヴォーカルの彼もすぐ上半身裸だし。にしてもこの赤裸々なパンク・スピリッツは久々でたまらんです。





Dry Cleaningのセンス向上には驚き。1stアルバムはもちろん素晴らしかったですがアイデアがバチっとハマったのかもと怪しんでいた部分もあったのですがそのアイデアをさらに上塗り。これはめっちゃ考えただろうなあーと感心してしまうほどに特別&アルバム期待。実は1stアルバムの際に帯をつけてほしいと結構言われたのですが、その時期帯付きが続いていたのでちょっとやりすぎかもとお断り。そして帯はマストな時代になり今なら絶対に制作したはずだしと反省失敗。





エレクトロニック・ミュージックは世界中に需要があり特に世界中の田舎では人気です。田舎の人間はロック・ミュージックが好きと思われがちだけど実はその逆となのは私が米国のモンタナ州の若者であったら田舎もんと思われたくないのでブルース・スプリングスティーンはボスごめんと聴いてないフリします。的なこともあったりするかもですが、多くのエレクトロニック・ミュージックはブルース・スプリングスティーンばりにわかりやすいので慕われるのです。わかりにくいからわかりやすい音楽。簡単に誰にでも慕われたら音楽は終わりです。私にとってですけど。


わかりやすいけどわかりにくい音楽。Jack Jはハウス・プロデューサーなのにこんな音楽を初めてのフル・アルバムにして制作してしまい大丈夫なのかな?笑われてないかな。ギター鳴らしてポップ・ミュージックだって奴は歌ってやがるよ。ビートの効いた踊れるエレクトロニック・ミュージックを鳴らせよ。世界中の人間がこう言います。それでも世に出したJack Jのこのアルバムを正しいエレクトロニック・ミュージシャンが見本とするでしょう。最高です。


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