根暗は新しもの好き
私がサウンド・キュレーションを担当いたします表参道CIBONEさんの7月のプレイリスト公開しました。
今月はなぜか全体的に暗めな感じの構成となりました。
それは私の本来の根暗さが滲み出たものか。
思い返せば幼い頃、実の母親から『ほんと根暗な男だね』と言われ『ちょっと待って。子供にそんなこと言う?』と唖然とした私は4歳。
ズバリなどと言う必要はないですがでも言いたい、ズバリ俺まだほぼ赤ちゃん。
経験値はマジ皆無、どちらかと言えばマジ生まれたばかり。
そんな4歳の私が根暗といった言葉を瞬時に理解している時点で現代ならばギフテッドと勘違いされチヤホヤされた人生が待っていたはずなのに残念ながら昭和です。
ギフテッドが根暗と処理される時代、それが昭和。
そりゃプレイリストだって暗くなります。
しかし果たしてこのプレイリストの暗さはそんな根暗ザ・仲真史を吐露したものなのか、いやはや待てよ。
もしや我々が立ち止まろうが構わず進化する時代がそうさせた気もします。
なぜならば私によるこのプレイリストはいつも通り昔なつかしの曲は一切なし。
ほぼ全て新曲で構成しているからであります。
根暗な人間は新しいもの好きなんですよね。
根暗がひとりなのはずっと新しいものばかりだとみんな疲れて離れていくので結局ひとりになっているだけ、と思います。
よって例えば新譜のレコード屋に友達と一緒に来ても得れるものなど何もありません。
なぜならそこは新しいものを探しにくる場所。
ひとりでびびってカンでレコード買って逃げるように店を出て家で聴いたらそれがあなたにとって当たりというヤツ。
幸せの瞬間。
私の高校時代に何度もあったヤツです。
ポカリスエットのCMのような青春なんてファックユーなくらい幸せです。
友達とかく清々しい汗など憎むべき対象。
なぜならあんな綺麗な汗かいては新しいものなど発見できないからです。
この思考が根暗の証です。
さていまどき何もわからずレコード買う行為自体が難しいかもですが、未だに新譜の輸入盤屋には今の世間が無駄と判断したかもしれないそんなドキドキが存在します。
新譜のレコード屋自体が世界的に少ない時代になりましたが、だからこそ残っている世間には気づかれない魅力です。
逆に中古盤屋さんには友人と一緒にいっても得れるものは沢山あるはずです。
レコードを通じて共通な話題を話すこともしやすいし、新しい過去の発見も昔話のように今のもののように感じるし、楽しいです。
そういった類の楽しみは新譜のレコード屋には残念ながらありません。
ありそうにみえてマジでないです。
期待しないでください。
ガッカリしますし、周りにも迷惑です。
新譜のレコード屋が言うので本当です。
新しいものは友達とは見つけることは出来ないのでしょうがないです。
むしろ見つけないで、です。
逆に絶対に見つけないでほしいです。
私とあなたが根暗であるべき理由がなくなります。
大昔、カフェが併設されたレコード屋で女子高校生がエコー・アンド・ザ・バニー・メンの新譜を購入した際、男の店員に
『このレコード最高なんだよね』
と話しかけられ
『わたしレコード聴く前にそういうの言われるの嫌いなんです』
と言い放ち男の店員があわわとなって始まる少女漫画があったのですが最高でした。
読んだのはたぶん中学3年生と思うので1985年?
あれなんだったかな〜
誰か教えてください。
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サポート!とんでもない人だな!