続・Black Country, New Road 「Ants From Up」
前回気合いのご紹介をさせていただいたBlack Country, New Road。金曜日発売のニューアルバム目前にボーカリストIssac Woodがバンド脱退してしまいました。
たしかに彼はとてもシャイな感じでした。それにしてもボーカルが2回も変わってしまうバンドはあまり記憶にありません。デペッシュ・モードもオメガトライブも1回だけでヴァン・ヘイレンくらいか。いやメタルはボーカル変わるからな。ヴァン・ヘイレンをメタルと言ったら怒られますがまあその辺入れたらかなりいそうですけど、なんというか彼らのようなバンドではあまり記憶にありません。
送ってきてくれたBIG LOVEのマフラーと共にの写真もこんな感じだったし。テンション明らかに違うかな。
前作の時にもTシャツをコラボレーションさせてもらいましたが、今回は一緒にマフラーを作りました。
こちらデザインの裏表です。白と黒の2種類というわけではありません。今回も先方からコラボの打診を受けて行ったものでマフラーもリクエストでした。レーベルからかもしれないけれど。このマフラーすでに諸々媒体で取り上げていただいているらしく海外からも問い合わせを多数いただいており大丈夫かなあ、足りるかな。ひとまずアルバムと同日金曜日発売です。
バンドは今後も活動を続けると表明しており新たな彼らの姿に新たな期待も湧きます。どんな理由であれ変わることそして続けることは大事で美しいものです。
今回の件で改めて感じたのですが、彼らがBlack Country, New Roadと名乗り始めてからもすでに4年。前身バンドのNervous Conditionsが2015年結成とあるので彼らが一緒にバンドを始め既に7年の月日が経っています。私が音楽、特に洋楽に夢中になり始めたのは中学1年生ですが、その頃の私にとって7年前に結成したバンドは1976年なのでセックス・ピストルズとか?彼らの結成は正式的には1975年の11月らしいですが、とにかく13歳の私にとってのセックス・ピストルズなんて過去の過去、ただの昔のバンドでした。1970年代の音楽なんて1980年代のキラキラな空間に生きている中坊な私にとっては古くてなんだか気持ち悪くて聴いてられなかったことを記憶します。
Black Country, New Roadは世間では新人バンドの類に位置付けされている感じですが7年も同じ仲間と演奏を繰り返していればそりゃイヤになる子もいると思います。1960年代から1990年代までのバンドであったら7年も活動すれば表現する音楽は変化しルックスも全く変わっていました。しかし最近のバンドやアーティストはようやく7年でアルバムを2枚出せば良い方で、もちろんネットや配信で違う表現を行っているだろうし、そしてそれにより多くのファンやリスナーを獲得しているかもしれないけれど、でもどこかフィジカルで作品を発表するハードルを高くみてるバンドやアーティストが多い気もします。レコードにして出すことを大事にしている人達が多いことは良いことでもあるけど、レコード屋としては出さないと始まらないんだよ!それが死ぬほど後悔する駄作でも良いのです。人の手に残るものが自分の納得のいかないものになった時の悔しさと恥ずかしさほど我慢できないのは、私も死ぬほど理解できます。しかしそれが世界中の誰かにとってはかけがえのないレコードになっていることもあるのです。
私も恥ずかしながら数十年前、CDやレコードを出していて今では手伝ってもらった方々には申し訳ないのですが個人的には本当に恥でしかないと思っています。それでも何度か海外からやってきたおっさんから「あなたのレコードは私の青春だった」と言われたりもします。それは随分と汚れた偏屈な青春だなと本気で彼らに申し訳なくなりますが、でも私の好きなレコードもおそらくアーティストやバンドが人生の汚点と思っているレコードはたくさんあるはずです。それでもそのレコードで人の人生を少しだけでも変えているかもしれません。いや変えているはずです。だからやっぱり出さなきゃダメです、フィジカルで、できればレコードで。個人的な希望ですけど。
年に1回くらい出しますけど。
私が中2の時にNHKで放映された「インディーズの逆襲」という番組でG-SchmittというバンドのSyokoさんが話している言葉(17:09)が私の基本です。この言葉を聞く度にやる気になります。さらになんだか泣けるなあ。それはただの歳のせいです。
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