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好きを見つけるのは大変(BIG LOVE RADIO VOL.329あり)



今週もBIG LOVE RADIOのSpotify編「BIG LOVE "SPOTIFY" RADIO」のVOL.4公開しました。



継続は力なり、と言われてもそんなのとても辛いだけなのでよくもまあとそんな言葉を簡単に幼い我々に放つ大人の実際をしっかりと見てやりたいとよく思いましたが、こっちはこっちで子供なりに忙しいので反発はせずおとなしく従い、しかし終わりの見えない継続など子供にとっては地獄の魔宮です。ですので私はいつもその継続をなんとかサボることばかり考えることを継続する子供でありました。

世間ではそんな私を怠けものと呼ぶのですが、確かに私は異常に怠けものでありました。父はそんな息子をいち早く見抜きおまえはそんなに野球が好きなんだなと野球クラブに強制入会させられ毎週日曜日は朝からサザエさんまで野球、もちろん4年生からの部活は野球部にも強制入部。結果ノー放課後、ノー日曜日、つまり1週間野球漬けです。あのさ父さん僕が好きなのはやる方じゃなくて観る方の野球だよ。その言葉が果たして父に正しく伝わるだろうかと9歳の男子が考えましたがやる方と観る方の違いなど昭和初期の人間がわかるはずがありません。わかったらだいぶハイカラです。たぶん父親には哲学の言葉かなにかと勘違いされ「言い訳するな」と頭の頂点をグーでゴチンとやられるのがオチだと諦め、4年生から3年間小学生時代の遊ぶ時間はゼロ、授業以外はやる方の野球オンリーとなりました。

そんな状態なので野球中などサボることしか考えていません。周りの人間から見れば怠けものオーラ出しまくり小学高学年。よってヤンキー一直線とさらに勘違いされ父親からまたまた叱られます。サボることばかり考えるな怠けもの。と言われてもサボることばかり考えるでしょだって嫌いなんだものやる方の野球。観る方だったらサボらず毎日球場に観に行くのに。

学区内の中学には野球部がなかったので野球クラブが野球部を作るよう署名を集めたのですが母親に頼み込んで署名を書かせませんでした。そんなことしたのはチームの中で仲家ひと家族だけで監督と異常な雰囲気になったのを覚えています。


そして中学に入りとっくに洋楽が好きだった私はエレキギターの教室に通わせてくれと父親に頼みました。結果「バカだなエレキの前にフォークだろ」と謎なガットギター教室に通わされ、ただただ人差し指と中指を早く動かし弦を鳴らすという行為を毎回1時間やらされるだけを半年間やってやめました。「せめて家族のみんなが歌ってギター弾くくらいにはなれなかったのか」と父親にはもちろん責められましたが、それ完全サウンド・オブ・ミュージックのイメージじゃん。と、13歳の少年はうな垂れました。


好きでもないことは継続できないです。現在では好きを見つけることが大変だと言われますが、でも好きではないことを見つけるのは簡単だと思います。私で言えば音楽や洋楽やレコードやレコード屋など自分ではそんなに好きだとは思っていなかったし自分ではファッションの方が好きだと思っていたのに果たしてなんでこんなことをおそらく一生の商売にしてしまったのか。たぶん好きとかじゃなくて嫌いじゃなかったからです。


以下からは有料です。ラジオ番組BIG LOVE RADIOはこちらから聴けます。単体の購入は高く損なので(わざとです)定額マガジンがオススメです。その理由的なこともそれらの中で度々話しています。


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