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「Digital Stars 2020 Online」で7000人の視聴者へ向けてVR DJをした話


2020年8月30日に「Digital Stars 2020 Online」というCrypton Future Media, INC.主催のオンラインDJイベントに参加した時の詳細を書いた記事になります。

オンラインでDJって何?
これからVR DJをしてみたい
という方の参考になったら幸いです

Digital Stars 2020

「Digital Stars 2020」というイベントは本来2020年5月に開催される予定でしたが延期になり、その延期の日程も決定することができず、オンラインイベントとして開催されたという経緯がありました。

中止や延期の連絡は頂いていたのですが2020年の2月くらいからライブハウスやクラブでのDJは難しいと個人的に感じていたので、仮想現実・VR空間でDJする方法を模索していました。

5月にClusterで「SEE YOU IN THE FUTURE@mole」を開催

6月にUnity制作したVRDJで「Anikura Unison 2」というイベントに参加

8月にVR空間でのMusic Video制作「ANXIETY」

上記3つのVR音楽コンテンツ制作を経て8月30日開催の「Digital Stars 2020 Online」を迎えた流れになります。筆者はDJ・コンポーザーなのでプログラムやVR制作の経験が無く、右も左もわからない状況の2月から勉強しながら準備を進めてきた集大成...それがDigital Stars 2020のVR DJとなります。


VR DJに必要なもの

1.HTC VIVE Cosmos Elite /頭に装着してVR空間で踊る

2.VICE Tracker x3 / 足と腰につけて全身の動きをVR空間に送信

3.VALVE INDEX コントローラー/指の動きを表現する(泣)
※Cosmos Eliteは手は動いても指は動かない(追加購入辛すぎる)

4.GALLERIA XJ / ゲーミングPC
筆者はmacしか持っていなかったのでwindowsのVR用PCが必要でした

スクリーンショット 2020-08-31 15.18.47

5.Razor x +VEGA 64/ Macで映像編集用のeGPU
※mac miniのCPUが性能良く色味もわかりやすいmacで編集しました(涙)


6.BIGHEAD DJ アバター 
3月にsatoh瞳さんに作成頂いたモデル....8月もバリバリ現役。感謝しかない

ここまでの機材でDJ BIGHEADアバターの動きを収録したり、VR空間を編集することが可能です。ここから下は外注というか購入するもの

7.モーションキャプチャー収録 / ダンス振り付け
※Music Videoや初音ミクなどのキャラを動かすためのモーション

モーションキャプチャー収録:株式会社ソリッド・キューブさん
振付:工藤なる美さん&松本渚さん

上記の皆様にご提供頂きました!他にも巨大案件を抱えるタイトなスケジュールの中、かっこいいミクさんの踊りを作成頂き感動しました。神

8. VRステージ /Digital Stars 2020をフェスにしたステージ
3Dモデリングの技術は無いのでステージや観客等購入させて頂きました

9.VJ / Final Cut Pro
VJ素材や照明、その他諸々の支払いを思い出すと辛くなってきたので省略...

10.Unity / VR空間を作成し編集するソフト
これが辛い.....頭が痛くなります(Unity鬱)

スクリーンショット 2020-08-05 12.19.46

本当に何から何までわからない状態なので、諦めるところは諦めてインターネットで調べながらトライ&エラーを繰り返しました。Co2ガス噴射・キャラクター登場とかは絶対やりたかったのですが、難しくて何度も諦めたり....本当に辛すぎました。3Dを動かしたりVJの動画をバリバリ使うのでPCのスペックが限界で「Mac Pro」か「Geforece 2080Ti or 3080」が必要なんだと実感しました。巨大フェスをやらなければ必要ないかもしれません。

もっと大きなステージや演出が見たい!方はamazonリンクを貼りましたのでサポートのほどお願いいたします。

8月は27日くらい映像制作をしていて、音楽を全く作りませんでした。

11.キャラモデル / 中盤で登場したキャラ

スクリーンショット 2020-08-30 18.02.27

Rem Maple さんの初音ミクモデル
128式さんのミクダヨー
お二人のクオリティー高いモデルを使用させて頂いて...この美しいモデルがなかったら成り立たない

12.曲
曲については本職がDJなので割愛させていただきますが、自分の表現したい音を最高の形で多くの人に届けるためにVR空間を作っています。....なので一切の妥協なく選曲できたと思います。そしてチャットの盛り上がり、同時接続数の急激な増加から一旦は成功だと思いっていいなと。楽しいDJができたと思います。



はるまきごはんさんの曲がどうしても必要だったので、許諾を頂いたり。
Digital Starsというイベント名から海外の作曲家「=oddeeo=」さんの曲とビデオが完璧にマッチしていたので動画ごとお借りしてオープニングに使わせてもらったり。

BIGHEADのイラストを手がけてくださっているapapicoさんの世界観・パワーに引っ張られたり。

色々な方のお力を借りてVR DJを作ることができました。
シンプルに短い文章にしたかったので欠けている所や、後日修正が必要になると思いますがイベントが終わった翌日に公開したく駆け足でまとめました。

そしてやりたい放題の映像を止めずに放映してくれたCrypton Future Media, Inc.さんにも感謝しております。BIGHEADがこの世からいなくなったら....そういうことです。


ということで長くなりましたが、VR DJのやりかた。やったことについての記事になります。

BIGHEADのVR DJを見て「また見たい!」「もっと大きな場所でやってほしい」「クオリティをあげてほしい」「VR空間で実現してほしい」という気持ちがありましたら、次のイベントや新たな映像表現に向けてのサポート・支援のほどよろしくお願い致します。

youtubeのメンバーシップ、Patreonのメンバーでは過去VRDJ動画のアーカイブも観れたり最近の新曲はPatreonでリリースしています。Boothにはマジカルミライ2020に持っていく予定だった新譜のアルバムやTシャツもありますので是非ご覧ください!!

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長くなりましたが、新しい未来にガンガン投資していきますので、引き続きおつきあいのほどよろしくお願いいたします!!

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