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PILOT Capless(black matt)

書きかけの記事が数本たまっているのですが、気にせずPILOTの万年筆キャップレス(ブラックマット)のことを書こうと思います。


購入のきっかけ

「キャップレスは邪道だろ~」とついこの間まで思っていたなんて、今はもうボク自身も信じられません。そのくらいキャップレスが気に入りました。持ち運んで、日常使いする万年筆としては今年購入した4本の中で間違いなくトップです。おかげで気がついたら木軸のキャップレスもポチってました(泣)
そもそも何故キャップレスを買ったのか?それはこのキャップレス ブラックマットの「カッコイイ写真を見てしまったから」なんです。万年筆のイメージってだいたいが高級なペンケースにしまって、大事に持ち運ばれるものじゃないですか?
私自身も万年筆そのものが高級であるかどうかにかかわらず、ボールペンよりはずっと大事に持ち運んできました。そしてそれを使って書く瞬間はなんかゆったりと気持ちが豊かになっていく。そういうのが万年筆だと思うんですよ。でも、キャップレスってやつはどうもそうじゃないんですよね。私がネットで見たキャップレスは、塗装がはげて地金が出てしまっている軸だったんですよ。著作権の問題とかあるので、ここに貼りつけられないのが残念ですけど。あれを見たら衝動的にポチッとしそうになりましたよ。結局、今年4本目の万年筆をポチッとしてしましたけども。
ボクが好きな靴にも共通してるんですけど、万年筆も自分でもメンテナンスしながら愛用して、手に負えないときには専門家に頼めばある程度の修理もきいて、使えば使うほど味が出てきたりするそういうモノがボクは心底好きなんですね。

購入先

万年筆は試筆してみてから買った方がいいという人もいます。もちろんできればそれに越したことはないです。百聞は一見に如かずですし、重さとか重心とか実際に持たないと分からないこともありますから。人によっては、同じモデルの万年筆でも店にある在庫全部試筆する何て話も聞いたことあります。

ただ、試筆できるお店で万年筆を定価の何割引きかで買えるということはほとんどないと思います。購入価格って安ければ良いというものではないと思いますが、少しでも割り引かれていたりしたらお得感がありますよね。ついでにインク買えたりしますしね。
それから、試筆できる店が近くにないという人も多いと思います。実際、我が家の近くにはありません。町の文房具屋さんにも売ってはいますが、欲しいモデルがない可能性もあるし、万年筆を買おうとお店を訪れたものの、気に入ったモデルを選べるほどの数もないかも知れないでしょう。また、試筆とは言うもののペン先にちょっとインクをつけて書いてみるだけなので、厳密に言えばその試筆では分からないことも多いと思います。例えば、インクフローとかは、実際にインクを入れないと分からないと思いますしね。あと、単純にお店によってはできないところもあるでしょうから。
試筆せずに購入して、最悪趣味に合わなければ今はメルカリなどで処分することもできるし、書き味はペンクリニックや調整士さんにお願いすれば、ほとんど解決できると思うので。結局今回も、楽天で購入しました。注文から3日目には手元に届きましたので、有り難い限りです。お店の方にも宅配の方にも感謝です。

感想

重さ

さて、手に持ったファースト・インプレッションは、重くはないな。という感じです。マットなブラックだからか、見た目だけだと重くはないかな?というのが購入時の疑問でした。スペックを調べると重さの情報はいくらでも出てきますが、数字の問題ではなく、持ったときの感覚が結構重要で、重心を含めて、手になじむモデルとそうでないものがあります。これはどこまでも主観の問題ですが。

太さ

太さもこれまた持つ人の感じ方の問題ですが、ボクはちょっと細いかなと思いました。最近、自分の好みが太い万年筆だと分かってきたので、例えばペリカンのM800とかと比べると若干ですが持つ位置が細い気がします。
しかしながら実際にカートリッジを挿して書いてみると、重さと太さが絶妙なバランスで完成されていて、キャップレス(ブラックマット)はボクの手にはとてもなじむ感じがします。

字幅

今回字幅は「M」をチョイス。すでに複数の万年筆を所有している人が新しい万年筆を購入する場合、字幅は結構悩むところじゃないでしょうかね。ボクは手帳には0.28mmの極細ボールペンで書いているので、万年筆はスケジュール管理には基本使いません。それとEF~Fの字幅の万年筆を数本持っていて、「B」は使い道が限られるので、1本あれば良いかなと思ったので、キャップレスは「M」にしてみました。
これは正解でした。一般的に国産万年筆の字幅は海外産のものよりも細い傾向にありますが、PILOTの「M」は、ボクの印象では「結構細い」です。ノートのB罫に文字を書いても全然問題ありません。むしろ、インクの濃淡が出て、良い感じです。

書き味

そして、実際の書き味ですが、ボクはメーカーが大量生産した万年筆の新品を購入した経験がほとんどありませんが、国産のメーカーらしく一文字目からヌラっとした書き味で、虜になってしまいました。インクフローが良くて、1週間くらいでカートリッジを1本使い切ってしまいました。これは、書き味の虜になった結果、書きまくったこととも関係があると思うので、あまり参考にならないかもしれません。ただ、カートリッジ1本を使い切った後、CON-40というコンバーターで使っていますが、あっという間にインク切れを起こしました。

余談

コンバーターCON-40のこと

CON-40のことを一言触れておきたいと思います。ハッキリ言ってCON-40はインクの入る量が少なすぎて、コンバーターで使うメリットがほとんど感じられませんでした。2回目にインクを吸入した後、不良品ではないかと思ったほどです。
それで、「キャップレス CON-40 インク 入らない」でググったところ、とても有効な記事を見つけました。「CON-40はそもそもインクが大量に入らないように作られている。けれども2回に分けて上手に吸入することで、沢山入れられる」というブログ記事を見つけました。

こういう情報をいとも簡単に手に入れられるのが、ネットの最大のメリットですよね。ボクもいつかこんな風に人の役に立つ記事が書けるようになりたいです。


当面の用途

実は、半月ほど前から「もこ字」というのを練習中です。インスタか何かで、見つけて少し前から気になっていましたが、「練習帳」なる書籍が発刊されたとのことで早速購入して、書いて練習しています。近いうちに「200字日記」も書いてみたいと思っているところです。

自己採点55点のもこ字。万年筆数本持ったら質素な生活とはほど遠いけど。

まとめ

この記事を読んでキャップレス購入を迷っているあなた。踏み止まるべきです。こんなに使いやすい万年筆を購入したら沼にはまるきっかけになってしまいますから。


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