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エッセイその127.何もない日のはずだった(下)

久しぶりに、時間を気にしながら過ごさなくて良いはずの日曜日。
ふと、二十日大根の葉の裏に 怪しからぬ物を見つけてしまったために、
ゾワゾワしながら駆除に時間をかけることになりました。

奴らの名前は Hadani😱
表から見ただけではちっとも気づかず、葉っぱに穴が開いてから、

うん?

と思ってひっくり返すと、悲惨なことになっている。

今まで、人体関係ではシラミ、本では紙魚(シミ)。
野菜や花ではウリハ虫、アブラムシ、芋虫、アゲハ蝶の幼虫、
コガネムシ、根切り虫、ヨトウ虫などと闘ってきましたが、
Hadaniに襲われたのは今回が初めてです。

ハダニの跋扈に気がついてから、まあまあやっつけた気にもなるまで、
2時間ぐらいかかりました。

やっと終わって、いよいよのんびりしようと思っていたときですが、
ふと、目の前をすーっと行き過ぎるコバエ。

おのれは?!

最近、生ゴミ由来のショウジョウバエに会わなかったのに、
コバエが居間にいること、
よく見ると、サイズがショウジョウバエより小さいことから、
キノコバエかノミバエである可能性に思い当たり、凍りつきました。

だって、それだと厄介です。
あの者等は、観葉植物の土や、水耕栽培・リボベジの水分に好んで産卵するからです。

よし、この際だ。
今日という日は虫のためにというか、虫に出ていってもらうことに集中しましょう。

エプロンの紐をぐっと締め直し、台所の作業台とシンクを綺麗にして、
一つ一つ野菜のケース運びました。
培養液を捨て、アオコをスポンジと流水で洗い落とし、ティーバッグなりプラカップなり、それぞれ育っている容器の中を確認していきました。

たいていのものは、アオコと害虫の産卵を警戒して、
パーライトという高熱焼成した人口の砂利を詰めてあります。

1ケースだけ、実験としてそれをしないものがありました。
それは実験用で、培養液を張ったケースに、
「足の裏が痛くなっちゃうので、猫が近寄らなくなる、トゲトゲボード」
(正式名称不明)を置き、種蒔きをしたキュービックなスポンジを置き、
スポンジに触れるか触れないかの水位で培養液を入れてあります。

これは、私はせっかく芽を出してくれたものを、
成長のために間引きをするということが嫌いで、
「芽が出なかったキューブを取り除く」ことをして、間引きを避けようとしたのでした。
このキュービック・スポンジの上にもパーライトなり、バーミキュライトなり、ハイドロボールなりを置いておけばよかったのですが、つい油断しました。

寄り目になってじっと見ると、なにやら よろしくないものが目に留まりました。

いやだ〜・・・
知りたくない!!

でも仕方ありません。

キューブを取り出し、ゾワゾワしながら水を絞って別容器に並べてみました。
すると、私に見られているとも知らないで、
「ノミバエ(多分)の、飛ぶようになる一歩前の姿の奴ら」
が、こっそりというか、ゆっくりと、出てくるではありませんか。

のうのうとしていたのを、急に水を絞られたりして驚き、
お母様に教えられた通り、慌てて避難にかかったものと見えます。

実験水耕農場ですので、たくさんのキューブには、クレソン・バジル・ローズマリーの、消費期限のいろいろの種を、容器にラベルを貼って漬けてありました。
そのたくさんのスポンジの中でも、
もしや中に「あの子等」が入っていなければ、救えるだろうかと思って、
外に出してじっくり見ていると、やっぱり、全てのキューブに入り込んでいました。

詳しいことは避けますが、せっかく芽吹いてくれた数種類の植物に別れを告げ、
この子たちもそれぞれ懸命に生きているので かわいそうに思ったのですが、
さようならをさせてもらいました。

いつものように、あほ山先生に出てきてもらうつもりでしたが、
具体的な描写がどうしてもできないので、諦めました。


これから室内で水耕栽培や、観葉植物を持っていらっしゃる方へ。

少し気をつければ、私のような目に遭わなくて済みますので、ご参考までに。

・土の値段に関わらず、腐葉土、堆肥などは卵がありがちだそうです。
https://inakasensei.com/kanyoushokubutsu-tsuchi

・水は毎日替えましょう。
栄養たっぷりの液肥を入れている水は、どんな虫にも魅力です。
また、足していくだけでなく、頻繁に全取替をする方が良いようです。

・外でも中でも、防虫ネットはかなり有効です。

私は、ジャンピングネットを、目の詰んだ防虫布でしっかり包みましたが
外に設置してベビーリーフを入れておいたら、Hadaniで全滅しました。
糸を吐き出して飛んでくるハダ二はどうすればいいのでしょうか。
やっぱりたまには外で思いっきり光合成をさせてやりたい。


いろいろ試した自家製スプレーはまたいつか・・・


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向こうはバジルです。
腐葉土入りの苗ポットなので、このあと外に出しました。
本葉が出たらネットをかけます。
手前は二重のラップ(空気穴の穴の位置が違い、楊枝で隙間を確保)をかけたクレソン。


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左、リーフレタス、右、パクチー。
ここまで育って虫に召し上がっていただくわけにいかないので、
嫌かもしれないけど、防虫布と竹串で保護。

今のところ、すくすくしているのは、ミニトマトだけです。
この先どうなるか・・・不安です!



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