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エッセイ345. iPadを落としていろいろドキドキした話(2)

続きです。

アップルケアを2年かけていたおかげで、破損したiPadを安く修理してもらえそうだとわかりました。
そこで、どきどきしながらアップルのサイトから、修理を申し込んでみました。すると、「あなたのiPadのモデルは何ですか」と訊かれてしまいました。
うわっ、どきどきする! 訊かないでほしかったでも・・
そうくると思っていました。しかしそもそも私は、自分のiPadAirが第4世代か第5世代かわかっていません。
でででも大丈夫。
「モデルがわからない人は、設定からここへ行って、
それからここへ行って、ここを見なさい」
とちゃんと教えてくれています。
自分のiPadのモデルがわからない人が、たくさんいるのでしょうか。
次は、シリアル番号も教えなさいと言っています。
ドキドキしましたが、同様にしてシリアル番号を見つけ、入力し、日時も指定して無事に修理を申し込みました。
すると、いろいろなご注意をいただきました。
店舗にiPadを持ち込むギリギリの時点で、PCかiCloudでデータのバックアップをしてほしい、いや、しなければいけませぬぞというようなことを言っています。そうか、修理のために預けるにあたり、個人情報満載なので、一回工場出荷時にまでiPadの頭を真っ白にするのであろう。
そして、修理が済んで戻ってきたら、真っ白なフランケンシュタイン状態の脳みそに、一回消してしまったデータすべてがiCloudとやらに預けてある(はず)なので、それを流し込むんだな。
と、ここまでは想像できした。
そう言えば思い出せば、iPad買い替えのたびにここまでは、
想像ができていたような記憶があります。

この辺、映画「ベイマックス」と同じですよね。でもね、一回お亡くなりになったベイマックスが、いくらマイクロチップに彼(それ?)の全てが入っていて同じだからといって、その同じデータをベイマックスに入れ込み、ベイマックスが
「ハーイ、呼んだ?」
と出てきてくれても、私はどうしても、そのベイマックスと、あのベイマックスが、同じものとは思えなかったのですよね。いいけど。

で、画面にセロテープを貼って、バッキバキの悲惨なヒビが走っているiPadを恐々使うこと1日半、週明けの月曜日に表参道のApple Storeにやってまいりました。
予約の時間にスタッフが応対をしてくれ、カバーを開けた途端に、

「ああ・・・これはかなり行ってしまっていますので、代替品と交換になります」
「は? 修理ではなくて、交換してくださるんですか?」
「はい、そうです」

昔はアップルケアは、買ってから1年だったかな。延長して有料で2年まで。それが、今は延長延長延長・・と、延長できるのだそうです。
「なので、ぜひ、お入りになってください。前よりずっといいです。
ガラス面の修理も、前は年に何回と決まっていたのですが、
今は無制限になりましたので」
と、教えてくださいました。

ついでに、2年前に床の上に敷いた布団の上の枕に置いて、踏んで壊してしまったiPad Pro11(高かった・・・ショッピングローン終わった瞬間だった・・使えるけどキーボードは使えなくなった・・)についても、欲を出して一応調べてもらいましたら、それはアップルケアが1年だけで、とっくに保険適用外になっていました。当たり前でした・・・。

その日は在庫がないとわかり、出直しになりました。

翌々日の朝には、「いつでも交換に来てください」とメールをいただき、表参道へ。
桜散り、新緑が眩しい表参道、おっしゃれーな人も、インバウンドの皆さんも、お洒落な感じでたくさんそぞろ歩いておりますが、こちらは気もそぞろ。
(うまい!)(それはさておいて)、
とにかくiPad Air第4世代の交換が無事に済むまでは、散歩しようとかそういう気持ちになれず、お店に直行です。

迎えてくれた、この前とは違うスタッフの方と、
・バックアップしてあるか確認
・simを入れ替える(あっという間にやってくれました)
・データを完全に消去するところまで画面を見せてくれて、
私がオノレの指で、どきどきしながら
「本当に消去してもいいのですね?
一度このボタンを押すと、もう回復できませんが、
本当にいいのですね?」
というようなことをメッセージが言っているところまで辿り着き、
えい!
とボタンをタップしました。

ああ、何があっても、後悔してももう遅い。
思わずスタッフの方に、
「ドキドキしました」
とお伝えすると、
「本当に、なぜかドキドキしますよね。
でも大丈夫ですよ」
と、優しく請け合ってもらうことができました。

ビニールのカバーに入れられた状態で、
「こっち側が、出し入れしたために開いていますので、
次に取り出すとき、このビニールのこっちを持つと
iPadがするーっと落ちてしまうので、お気をつけて」
と、指導もいただきました。
私がいかにも「なんでも落としそう」な人に見えたのでしょう。
あと、言わなかったけど、踏んだこともあるしね。

今日のドキドキの最後ですが、この後仕事もなかったので、
Everything Everywhere all at once
を見に、日比谷まで行きました。
チケットは平日で楽勝だと思って、ネット予約しないで行ったら(窓口で買うつもり満々)、窓口の方が、
「当日券も、座席は機械の方が見やすいので、機械で買ってください」
とおっしゃいます。
機械に聞いてみると、観るつもりだった15:45の回がいっぱい。
え、そうなの?
一度ベンチに引き下がってスマホで見てみると、ドルビーなら15:45でありました。
200円だからまいっか。
と買い始めたら、TOHOのなんとかメンバーでないために、それに登録しない人であっても、クレカの情報を全部入れないと買えないのでした。
ええい、面倒臭い!
しかし、他に道はありません。
普段、何にでも、どこででも、そうだ、Everything, everywhere、だ、
ガバッとiPadを広げてMagic Keyboardでやる習慣があるので、
クリーニングに出したら縮んじゃったiPad、みたいな小さいiPhoneで
これやるの大変。

やっとチケットが買えて発券したときは、開演5分前。
でももうここまでで、お腹ペコペコ、のどカラカラですから、売店でホットドッグのセットを買いました。
「お支払いは?」
と訊かれたので、「現金で」と言いながら、ぴったりと用意したお金を出そうとしたら、こちらは全てカード払いだそうです。
カード持ってない人はどうするの?
安心してどこかへ突っ込んでしまったクレカをあちこち探って見つけ、たったの1000円未満のホットドッグセットをクレカで支払い、入場しました。
映画はまだ、宣伝をやっていたのでよかったです。

3日前にiPadを落としてから映画館でホットドッグセットを買うまで、
いろんな意味でドキドキし続けて本当に疲れました。

エブリシングエブリウェア(邦題)

は、とても良かったです。
まさか自分がボロ泣きするとは、でした。


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