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エッセイ175. 水耕栽培ー冬の「まさか!」


家庭園芸をされているみなさんは、

初心者は秋冬野菜から始めるのがお勧めです。

ということを読んだり聞いたりされたことがありますか?

私はそれに賛成します。
その意見の通り、虫と雑草対策をしなくていいからです。

草取りは、辛いですが達成感がありますが、虫は大変です。
春夏野菜は、ネットで覆っても、市販、また手作りのスプレーをまめに使っても、その被害はふせげません。
歩いているだけの蟻、プランターの底にじっとしているだけのなめくじは放っておくとして、数年にわたって野菜を外で育てていると、ウリハ虫、バッタ、青虫、アブラムシ、絵描き虫、根切虫、黄金虫、ハダニぐらいはほとんど全部出会うと思います。
私はそれが嫌で、今シーズン(去年の春から)は、外ではミニトマトとグリーンカーテンだけ、あとは室内で水耕栽培をやってみました。
ところが、陽に当てようと外に出していたものを中に入れるとき、一緒についてきてしまったらしいのが、ハダニ。これで葉物は何回か、どんなに水で洗っても取れずに撤退したこともあります。それから、水耕栽培は常に水が溜まっていますので、どんなに毎日水を変えても、水の方ではなくて、培地(苗を支えるためのバーミキュライト、ハイドロボールなど)に産卵するらしく、水替えのたびに水中に泳いでいるものがいて、本当に参りました。
コバエがいなくなって、秋冬は陽光が室内によく差し込みますので、野菜も外に強いレタスやベビーリーフは二階の窓外、それ以外は仕事部屋の床に並べて、入ってくるお日様によく当ててやりました。

ところが先週気がつくと、仕事部屋に、冬はいないはずのショウジョウバエが飛んでいます。窓にも、見るたびに四匹・五匹と止まっています。なんだか嫌な予感がして、小松菜・青梗菜・20日大根の茎や根っこあたりを見てみたら、緑色の若いアブラムシが結構たくさんついている。
油断していたので、本当にびっくりしました。

よく考えると、蚊でさえも、密閉度が高く、冬でも暖かい室内で越冬すると聞きます。この子らは、本当は来年の春に孵化し、旅立つはずだったのが、昼過ぎまで明るく、暖房も効いている部屋の中の環境のため、時期はずれに生まれたのだと思います。

アブラムシは、筆でさっさっと撫でると、ぽろぽろと落ちてきます。
また、収穫間近だった二十日大根は、葉っぱを切り取ってボウルの水で濯いでみますと、結構浮かんで来ます。

ショウジョウバエは、明らかにいつも湿地状態になっているレタスの足元で生まれ育ったと思いましたので、また外に出しました。

不思議なのは、今シーズンは培養土を使っていないし、家の中ではアブラムシはいなかったのに、なぜか今、どこからともなく現れました。何かきっと理由があるのでしょうね。


まだ被害少々だったので、収穫できるものはして、よく洗って虫を落とし、食べています。家族には言いませんが、4、5回水を換えても、2〜3は浮かんできますので、きっと誰かは虫系のタンパク質を摂り入れたと思います。

家族よごめんね!

二階窓外に置き切れないものは、お互いに虫のやり取りをしてはたまりませんので、隔離して家中に置いています。それから食べないと邪魔で仕方ありません。

いや〜、勉強になりました。



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ベビーリーフとカイワレは、ずっと台所に置きっぱなしで、
夜は寒くなるためかまだ無事です。
が、さっさと食べないとどこからか移ってくるので、食べます。


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邪魔です。


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邪魔ですが、よく見るとハダニがいました。今から洗います。


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玄関に隔離したけれど、今見たらアブラムシがいました。今から洗います。


こうなると、野菜が好きでやってるのか、虫が好きでやってるのか、
自分でもなんだかわからなくなってきました。とほほ・・



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