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エッセイ520.ルンバと私とスティック掃除機


我が家のルンバは2代目です。
出始めの頃に、単身赴任していた夫がこっそり導入していました。
夫が赴任してから1年後に、家族で夫に合流したのですが、
私は最初の頃、ちょっとルンバを信用していませんでした。

「掃除をやっていくうちに、いろいろ学んで行って、
どんどん賢くなり、ちゃんと綺麗にやってくれるようになる」

ということなのですが、本当かなと思っていたのでした。

最初私は、なんとなく気になって、掃除中のルンバについて回っていて、
ルンバがゴミの目の前まで行きながら、急に向きを変えたりするのを見ると、

ほら、そこにゴミがあるよ!
見えないか〜・・

などと声をかけたりしていました。
伸びようとする芽を、つんでいたと思います。

あと、時間がかかるのが気になりました。
私が雑に掃除機をかければものの数分ですが、
ルンバはじっくりと何十分もかけて掃除をしてくれるからです。


あれから十数年経ってみると、ルンバは大変賢くなり、
私はルンバに頼るようになっていました。

今回、最後の転居をしたのですが、全てにダウンサイジングの必要な年齢でもありますので、要らないものは処分し、本当に要るものだけをよく考えて導入しましょうということにしていました。

それでジモティーで、テレビ台、スピンバイク、私の大きい本箱・・などを持って行ってもらったのですが、新たに買ったのはこのルンバぐらいです。

今度のルンバは、拭き掃除もしてくれるということにとても惹かれました。
ただ、拭き掃除用の掃除ロボットとは違い、吸いながら移動しているときに、水拭きをしたほうがよさそうな部分をみつけると、立ち止まり、ういーんと言いながら平たい丸い体の一部を持ち上げ、それを床におろして水拭きをしてくれるのです。
でも十分綺麗になります。
(トップ写真はそれをしようとしているルンバ)
私はまだ見たことはないのですが、拭き掃除をしようというときには、
水を撒いてからやってくれているようです。
その水の補給、拭き掃除用の三日月型の小さなマットの取り外しと洗いなどは全部夫がやってくれます。
私も、スマホとiPadにルンバのアプリを入れていますが、良く読んでルンバと密なコミュニケーションをとるよりも、ルンバのところまで行ってスタートボタンを押すようになってしまいました。
いろいろアプリから指令を出したり、ルンバの報告や提案を読んだりもできるそうですが、それを使いこなすのはまだ先になりそうです。

ちなみに、どんなに賢くても階段は上らないので、
2階へはルンバを抱えて持って行きます。
2階は2階の間取りをよく掃除しながら、いろいろデータを蓄えている最中だそうです。

ルンバが動き出すと、私はテーブルには椅子、床の上にあるものはソファに載せて、ルンバのお手伝いをします。
キッチンマットは取り上げて、パタパタとして、邪魔にならないところに移します。
ルンバが入っていけないようなところは、小さい箒でゴミを掃き出しておきます。

掃除が終わると、私がするより全然気持ち良く、素足で歩いて快適です。
最後に、サンヨーのスティック型掃除機を取り出してパトロールし、たまにやり残しのあった部分をそれで掃除します。
このぐらいのお手伝いはさせていただかないと。


夫は家電が大好きで、買う前に長い時間をかけてとことん調べます。

私の方は、

テレビは映ればいい
ステレオは音が出ればいい
車は前へ走ればいい
冷蔵庫は・・

という雑な人間なので、何を買うかで争うことはありません。
買うかどうかの最終決定だけ、二人で話し合いますので、ストレスはないのでした。


ルンバにはとても満足しています。
贅沢品ですが、来てもらってよかったです。


ルンバの家はテレビ台になりました

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