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エッセイその3. シバン虫始末期

始まりのミュージック♫

留田アナウンサー:
おはようございます。8月2日日曜日朝9時、「Fと共に」のお時間です。
Fについて、役立つお話をいただきますのは、
今日もいつものように、F虫・F獣のご専門でいらっしゃいます、
国立F虫・F獣研究所所長、アホ山tamado先生です。
先生、今日もどうぞよろしくお願いいたします。

先生:はい。よろしくお願いいたします。

ア:さて、先週もお伝えしましたが、まず最初にお断りいたします。
当番組の番組名ですが、従来の「不快害虫・害獣とともに」ですと、
『ああいう奴らと一緒に暮らせというのか』ですとか、
『飯が不味くなる』
など、お叱りを多数いただきましたために、
このように変えさせていただいております。
また、映像・画像についても、ご意見を多々いただきましたので、
Youtubeでのみ、ご覧いただけるようにいたしました。
ご了承の上、お楽しみください。
映像・画像については、番組の終わりにご紹介するURLをご利用ください。
また、「Fと共に」というキーワードで検索していただくこともできます。

では、早速始めさせていただきます。

今日は8月の第1週でございますので、
視聴者の方のお手紙を紹介させていただきます。

え〜、名古屋市在住、Tさんからのメッセージです。

「留田さん、tamado先生、いつも楽しく拝見しております」

はい、ありがとうございます。

「前回のシバン虫については、わかりやすい情報をありがとうございます。
我が家ではちょうどその頃、シバン虫がたくさんいたので、
大変参考になりました。
番組を聞いてすぐ、シバン虫の湧きそうなところを掃除し、
食品は全てジップロックに密閉したのですが、
どうしても発生源を見つけることができませんでした。
そのためでしょうか、その後も、シバン虫が一日中飛び回ったり、
あちこちを歩いていたりしましたし、
また、いろんなところにとまっていて、本当に嫌でした」

ほうほう、それはご不快ですねぇ。

「どうしたものかと思っていましたところ、
見ていると、どう考えてもそっちから飛んでくるみたいだ、
という場所がありまして、そこはアイロンなどをしまってある棚でした。
そんな乾いた、食品もないところにと思ったのですが、
その棚にも周囲の壁、床にもシバン虫がたくさんおりました。
それで、よく見たところ、扉付きの棚の一つにしまってあった、
ビーンバッグに、ぎっしりという感じでついていました。
ビーンバッグというのは、中に麦が入っている木綿のクッションで、
電子レンジで温めて湯たんぽのように使うものです。
思わず悲鳴を上げて駆け出したくなりましたが、
我が家の家族は夫も含め、意気地なしで、虫関係は全て私に丸投げです。
しかたなく、シバン虫ごとビーンバッグをつまんで、袋に入れて、
口を縛って捨てましたが、見つかる前にあちこちに散っていたのでしょうか、
シバン虫は一向にいなくならず、週間ぐらいあちこちを飛んだり、
歩いたり、死んでいたりで、本当に嫌でした」

・・・と。

ほうほう、先生がおっしゃる通り、
食品でなくても、畳などで増えるという、
まさにその通りであった、といいうことですね?

先生:そうでございます。
近頃は、自然素材の整理ボックスや家具などが人気ですが、
使わないものを物陰に放置していますと、このようなことになります。
繰り返しになりますが、開封した食品は、
いくらジッパー付きの丈夫なビニール袋であろうと、
それを食い破って中に入って増えることもよくございます。
ぜひ、開封した食品は、もう一重、
密閉できるタッパ、袋、缶などに入れて保存なさってください。

アナウンサー:
はい、先生から有用なアドバイスをいただきました。
先生、大変ありがとうございました。

先生:いえいえ・・・

アナウンサー:で、ですね、この方、もう少し書いてくださっております。

「余談になりますが、私は、
生きているか死んでいるかわからないものが、とても嫌です。
シバン虫も、台所のガス台などの、ちょっとベタベタしたところや、
白家電の上などにいますので、取ろうとしてみると、
高い確率で、死んでいます。
本当に嫌な虫だと思います。
先生の教えを守り、これからも気をつけていきたいと思います。
先生ありがとうございました」

・・と、いうことでした。
先生、他に何かシバン虫について、ご意見はございますか?

先生:
そうですね、このシバン虫ですね、大変小さい虫なのですが、
飛び方などはカブトムシそっくりでして、
硬い羽を開いたその下に、薄い羽根がありまして、
それを細かく振るわせて飛ぶのでございますが、
それが嫌だとおっしゃるかた、結構いらっしゃいますね。
また、この方のように、生きていたと思ったら死んでいて嫌だ、
という話も非常によく聞くところです。
一つ良いところは、シバン虫は、飛んでいるとき以外は、
非常に動きが鈍いので、生きていても死んでいても、
ほぼ同じのワンアクションで、ティッシュでつまんで捨てることができる、
ということがございますですね。

アナウンサー:なるほど。捕まえやすい虫であると。ほうほう。
はい、先生、いろいろありがとうございました。
Tさんも、お手紙をありがとうございました。

先生:あ、ちょっといいですか?

アナウンサー:はい、どうぞ。

先生:私、個人的に非常に苦手なのが、ヤモリなのですが。

アナウンサー:ほうほう、ヤモリ・・あの、家にいる・・

先生:はい、私が嫌だと申し上げますのはですね、
ヤモリは丸顔で、目も丸くて、
口も口角が上がっていて、一見可愛らしいですね。

アナウンサー:なるほど、そのとおりですね。

先生:ヤモリは家を守ると書いて、昔から大事にされていますので、
朝、シャッターを開けて、変なところにくっついていられても、
むげにはできず、そろそろっとシャッターを開けてしまいますですね。

アナウンサー:ほうほう、確かに確かに。

先生:ところが、同じところに同じヤモリが、同じ形で、翌日もいる。
三日経っても、まだいる。
さすがに変だと思って、割り箸などで触ってみますと、
実はとっくに死んでいて、ころっと、落っこちたりします。

アナウンサー:あっ、ありますあります。

先生:私はF害虫・F害獣は専門でありますが、
家の守神のヤモリがですね、何日も居座ったあげく、
生きているような様子をしていていながら、
いつのまにか死んでいた、というのは、なんともこう、
嫌なんですね。

アナウンサー:なるほどねぇ。

先生:
「生きてるか死んでるか、見てわからんか」
と、いうご意見もあるかと思いますが、
ヤモリはもともと乾燥肌の生き物ですし、
まぶたがなくて、いつも目を開いております。
死んでいても生きているような、
生きているのに死んでいるような、
それでいていざというときには、いつのまにか死んでいた、
というのが、とても嫌なポイントですね。

アナウンサー:なるほど。
この視聴者のTさんも、
シバン虫の、いつのまにか死んでいるところ、
生きていても死んでいてもあんまり違いがないところが、
お嫌なようでしたね。

先生:そのお気持ちは、私は非常によくわかりますですね。

アナウンサー:なるほどですね〜。
・・というところで、ちょうどお時間となりました。
来週は先生、なんのお話をしていただけるのでしょうか。

先生:はい、今の季節、お台所で、また家中で
皆様をなやませています、コバエについてお話ししたいと思います。

アナウンサー:あっ、コバエですね。
私もあれが大嫌いで。
すごくイライラしますよねぇ。

先生:はい、コバエと一口に申しましても、
ノミバエ、ショウジョウバエ、など各種ございます。
お風呂でよく見かける、ハンググライダーのような羽根のあれも、
実はコバエの仲間です。

アナウンサー:なるほど。
では先生、来週を楽しみにしております。
またどうぞよろしくお願いいたします。

先生:はい、どうぞよろしく。


〜〜To be continued〜〜

F虫・F獣につきましては、閲読御注意ではありますが、自分の経験を元にして、かなり正確なところをお伝えできると思います。

続々登場のFなみなさんは、

ねずみ
和紙魚(わじみ)
西洋紙魚(せいようじみ)
アタマジラミ(毛ジラミは頭以外です
アブラムシ
G

を予定しております。
こんなことを書く私を嫌わないでくださいね。


サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。