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エッセイ213.2022年のラプソディー(13)あっという間に次女の引っ越し

次女の就職が決まったのが、祖母の葬儀のために上京していた間。
その週末にはアパートを内見し、翌週には審査に通りました。
3月22日は大学の卒業式。
3月28日には引っ越しという流れです。

23日の朝に、大学の友達とのお別れ会から戻り、24日も、25日も、26日も、
地元の友達とのお別れ会が続きました。
夜中にゴトゴト物音がしているので、荷造りはしているようでしたが、
前泊のための出発の朝、ようやく形がつきました。
うちは、親が手伝うということはありません。

2年前の長女の引っ越しのときは、近かったために、ボックスカーをレンタルして家族で引っ越しをしましたが、引き上げる際、西陣のせっま〜い道で、衝突防止に設置してあったポールに激しく車体をぶつけ、思いがけない修理費が発生しました。

引っ越しについて次女は、自分で調べてみて、引っ越し費用がハイシーズンで思ったより高かったため、父親に引っ越しを頼んできました。

しかし夫は、自家用車でなら行くと言います。
ここ数ヶ月、土日もない、ときには徹夜の業務でカスカスに疲れています。
運転の交代もなく、大きい車で行くのは嫌だというのです。ごもっともです。

次女は、IKEAでほしいベッドがあり、自宅からベッドを持って行っても数ヶ月後には、いずれ交換することになると言います。(お金を貯めて買うのだそうです)
そもそもベッドはセダンでは運べず、送料かけて古いのを送っても、数ヶ月後に入れ替えるのなら、そういうのは無駄な気がする。
で、私の英断ですが、親銀行が些少のお金を立て替え、
最初からIKEAのベッドをアパートに届けてもらうことにしました。
あのお姫様ベッドは私のお昼寝用になる?!

基本的な家電も、Amazon経由・アイリスオオヤマ製の
洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・スティック掃除機・炊飯器のセット
を、直接届けてもらいます。
どこで買っても同じだからです。
いつも電気製品は考え抜いて買う夫だけ、
辛そう〜な顔をしていました。

以下、自分の記録のために、淡々と行きます。
全然面白くないです。すみません。

Day1   2022/03/27 
朝の10時半に極限まで普通の自家用車に荷物を積み、
夫・次女と私で名古屋を出発しました。
浜松SAで美味しい昼ごはんを食べ、
午後4時ごろようやく、今日のお宿、TOGOSHI568に着きました。

戸越公園通りに入ってすぐのカフェの2階・3階というロケーションで、
返金不可の前払い、ナンバーキーを使ってのセルフチェックインです。
洗濯機・冷蔵庫・簡単な調理家電が揃い、バスタブはありませんが、
三人が泊まれて7000円台、そして退去時にクリーニング代5000円ですが、
それなら連泊したら、ずいぶんお得です。
実は翌日も類似の宿泊施設を予約してあります。
オリンピックや、インバウンドを見越して作り始められたような気がします。

ずっとせわしなくていて気がつきませんでした。
東京は満開の桜だったんですね。
名古屋はまだまだです。
ホテルのすぐ近くの、文庫の森公園というところを通りすぎながら、
いいお花見ができました。

ホテルに到着してすぐ、徹夜の続いている次女は爆睡に入り、
夫はPCやスピーカーを狭いテーブルに広げて仕事を始めました。
2時間後、商店街をぶらぶら歩き、居酒屋にだけは鼻が効く私のチョイスで、
素敵な居酒屋でたくさん食べました。


Day2  アパート契約・引っ越し

TOGOSHI568をセルフチェックアウトし、
不動産屋さんの開店直後に入店して、契約を済ませました。
そこから永福にある管理会社に鍵を取りに行きます。
ディンプルキーに替えてもらっています。

世田谷、杉並って、やっぱり道が狭すぎる〜😱と怯えながら、
目指すアパートに着いたのは11時近くでした。

次女のアパートの外階段は、金属部は錆び、一段の高さが高い、急なもの。
手すりもないので、転落しやすい私は、恐る恐る上がりました。
上がり切ると、隣の大きなお寺の見事な桜と、
見事なたくさんのお墓と卒塔婆が見渡せます。
この先何年も住もうと、変わることのない大きく空の広がる景色。
一人暮らし第一歩としては恵まれているのではないでしょうか。

膝や腰にやや問題のある私は、段ボールは運ばず、
アパートの中で窓を開けたり、二人が運んできた荷物を、
床を押して運んだりしました。

段ボール箱は大小合わせて8個。少ないですね。
でも、狭いので、これだけでも悩ましいそうです。
居住部分は6畳。
その中にある収納も普通サイズのクローゼット一つです。
玄関の鉄のドアを開けたら、右手にお風呂とトイレ。
(風呂トイレ別が、予算僅少の次女の唯一の譲れない条件でした)

左が下駄箱・ガス台置き場・小さな調理スペースと、小さな流しです。
料理している人がいたら、後ろを通る人はカニ歩きです。
また、玄関を開けたら何も遮るものがなく、居間が見通せます。
冬はどうにかして、防寒対策をしないといけないと思います。
だから、初めから、あとで捨てるに悩むようなものは持ち込まず、
なくて困ることがあったら、少しずつ買っていくことにしたそうです。

この日の午後2時から家電が届き出す手筈になっていたので、
2時間ほどしかありませんが、近くの島忠ホームズに車で向かいます。

このお店は、私たちがそのあたり(仙川)に住んでいた間中、
「この敷地はどうなるのだろうね」とみんなで言い合っていたところ。
引っ越す間際ぐらいに島忠ホームズになって、
「うわ、残念だわ」と言っていたお店です。
12年後に娘だけでも、昔の地元に戻ってきて、ここで買い物をする。

何を見ても、どこを走っても、懐かしいばかりです。

あの店まだある!  と、
あの店なくなっちゃった!
キャベツ畑だったのに!
あ、松葉山公園の壁の絵は同じだ!

などと、夫婦はずっと騒いでいますが、
娘が覚えているのは、自分が物心ついた幼稚園ぐらいから先の、
上祖師谷、仙川、祖師ヶ谷大蔵、千歳烏山ぐらいだそうです。

全然思い出を共用できませんが、考えてみたら、
10年前、20年前は、30年前は・・と思い出せて
なにかと振り返るのは年を取った証拠です。
でも止まりません、懐かしすぎて。

島忠ホームズで、ダブルの薄掛け布団と枕、
台所用品で持ってこなかったもの、掃除や洗濯用品を買い、
配達に間に合うようにアパートに戻ります。


桜はどこも満開ですが、とても寒い春の1日になりました。

昼食はコンビニで、寝具が届きませんので、今晩も他へ泊まりです。
井荻駅前の線路沿いになる、今度は Enzo Tokyoという宿です。
新しくて清潔、シンプルで、三人で2060円は驚愕のありがたさでした。
チェックアウト時に掃除代6000円はかかります。
それでもお得です。

この先は、上京時には次女が泊めてくれるそうなので、
「実家がありながら東京でホテルに泊まる」
という今までの私のやりかたは、これで終われそうです。


Enzo Tokyoの入っているビルの1階の「屋台すし」で夕食にして、
明日に備えて夜は早く寝ました。


なんだか慌ただしくて、しみじみとしている暇がありません。
続きますね。


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