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日本語教師日記147.カタカナをがんばり中の人

カタカナを苦労して覚えようとしている初心者を、大いに励ましています。
その実況中継です。

私: あなたは英語人であるだけで、得をしています。
これまで勉強してきたように、日本人は外国語をいろいろ取り入れて平気な顔をして使っていますが、中でもダントツで数が多いのは英語だからです。
あなたの言語です。
よかったでしょう、よかったですね。

さて、日本語になってしまった外国語の発音のルールは、前回お教えしました。

まず、子音で終わることはないと思ってください。
例外は  言葉の最後の「す」です。
そうでSU ではなくて、「そうでS」と、抜けるように言ってくださいね。

他の英語の言葉は、日本語になるときに最後に母音がつきます。

例えば Table は? 日本語ではなんと言いますか?」

ーーテーボー?

「そこはですね、テーブル、と言ってください」

ーーテーボロ?

「惜しい、テーブルです」

ーーテーブル。

「はい、綺麗です。

それから、面白いことに、Janglishでは、
一つしかなくても、複数形で言っていることがあります。

これはなんと発音すると思いますか?
片方だけの、🧦これ」

ーーソック?

「それがですね、1足でも2足でも、ソックスなのです。

じゃあ、バナナ、オレンジ、りんご、これは・・」

ーーフルー・・・フルー・・

「フルーツです。
では、Shirt 👔は、一枚でも2枚でも?」

ーーシャーツ。

「短く、シャツ」

ーーシャツ。

「はい、上手です。
  Suiteは、一着でも二着でも?

ーースーツ

「その通りです。ほらもう、できました。

Aさんね、やっとひらがなが終わったと思ったら、
同じ数だけカタカナがあると言われて、
さぞかしがっくりきたと思いますが、若いのですからがんばってください。

Aさんがそのうち日本に来て、ハンバーガー屋さんとか、カフェに行くわけです。そうすると、そこのメニューがみんな読めますよ。
「日本語を勉強しないで来た人たち」みたいに、
他の人の食べているのをそっと指差して、
アレクダサイ、なんて言わず、好きなものを注文できるのです。

楽しみですね。

じゃ、来週は次の2行、読めるようにしてきてください。
ハ行とマ行です。

全部覚えてきてもいいですよ。
頑張ってください。


 日本語を勉強し始めたばかりの人は、覚えることがたくさんで、本当に大変です。
やればやるほど難しくなる、と嘆いている人は多いですが、ぜひ諦めずに頑張って欲しいなと思います。

ちなみに、ひらがな・カタカナですが、以前はQuizletなどの学習ツールでカードを作ってお渡ししていましたが、手書きのフラッシュカードを授業中に私に見せられて覚える方が楽だと言う人が多かったので、今はそのようにしています。

なぜなのでしょうね。
一人でパソコンや携帯に向かって勉強する一手間が、なかなかできないのかもしれませんね。


サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。