エッセイ539. やってよかった(1)高さのありすぎる台所の引き出しの改造
今までに買ってきて、滅多に使わないのに手放せない物の中には、
餃子の種を皮にのせるために特化した金属のヘラ
魚の鱗落とし
魚の骨用の巨大棘抜き
(骨抜きというのが正しいのでしょうが、
それだと、何か法案などを骨抜きにしようとしているようなので、
棘抜きと呼んでいました)
お燗をつけるためのチロリというやつ(ドラマなどで見て憧れた)
合羽橋の道具街で買った銅の四角い卵焼き機
山田工業所の鉄の中華鍋
人からもらい続けてたまってしまったtea towel (日本で言う布巾)
などで、そういうのは、まだまだあります。
あと、大鍋は、絶対使わないフィスラーとル・クルーゼが4つもあります。
麺を茹でるのは、深型26cmのフライパンで足りてしまうので、中鍋さえ使いません。
今は炊飯もフライパンでやるので、もう30年ぐらい保持している炊飯器は要らないのですが、使えるものを捨てるのは、まだできません。
それで、台所の一つの観音扉の収納部分はそういう、かつて大活躍した厨房道具の引退所になっています。
これが使えたらどんなに他の部分がすっきりするだろうなと思うほどです。
でも捨てないだろうなぁ・・
大きな収納の一つがそういうスペースになってしまっているので、
その他の場所は、きちんと考えないといけません。
すぐにごちゃごちゃになりますが、時間がある時はできるだけ、
入り混じってしまったものを元に戻したり、
よく見つめて、思い切って捨てたりしています。
さて、我が家の台所の流しの真下に、
レール付きの大きな引き出しがあります。
包丁をさしこむ部分のほかは、何もない大きなスペースであり、
いろいろ入ることは入るのですが、いかんせん、高さがありすぎます。
今日初めて測ってみたら、55センチもありました。
そこにプラスチックのバスケットを並べ置いて仕切りをして、
麺類・乾物はここ、水筒などの高さのある物はここ。
などと分けて使ってきましたが、
残念なことに、55センチの高さのあるものは滅多にありません。
麺類のように、できれば寝ていて欲しいものは、
どうしてもバスケットの中に横にしてしまいます。
そこへ、布巾だとか、デジタル秤だとか、ゴミ袋とか、泡立て器とか、
使ってはとりあえず放り込んでしまいがちなものが堆積していって、
何かを使おうと思うと、屈んであちこちを掘り返す。
腰痛ぁ・・
みたいになって、すごく使いにくかったです。
私はダンボールゲイジツカで、ダンボールカッターを振り回して、
いろいろなものを作ることはできますが、
最近はダンボールと一緒に怪しからぬものが家庭内に入ってくると言います。
これは避けたいところです。
なぜかというと、私は虫に魅入られることが多いのです。
昔、深型の台所の引き出しで、そこ一面に等間隔に穴が空いていて、
そこへ樹脂のスティックを立てて仕切りとする、というものを使っていました。
便利でしたが、棒を立てていない1センチ深さの直径2センチぐらいの穴が、
引き出し底面には当然、たくさんあります。
ある日、引き出しの掃除をしようと、中のものを出していたらなんだか不穏。
よく見ると、棒を刺していない浅い丸い穴が全て、
蜘蛛の巣のような物で蓋をしたようになっている・・・・
んんん?
・・なんと、蛾なのでしょうが、引き出しの中の穴に、産卵していたのでした。
私は知らぬ間に、自宅で養蚕業を営んでいたのです。
名古屋では畑をやっていて、さまざまな虫には強いと思っていましたが、
これにはさすがに飛び上がりました。
写真がどこかにあるはずですが、その後に続いた撤去作業を思い出すと
今でも鳥肌が立ちますので、あえて探しません。
というわけで、空間の半分が空で、とてももったいない引き出し。
ここに、固定的にならず、かつ、サステイナブルな仕切りはできないものか。
きっちり仕切りを作ってしまうと、なんとなく物の入れ替えや、
レイアウトの変更に支障をきたしそうで、ためらってしまいます。
それでも新宿のニトリとか、そのほかコーナン、
地元では島忠ホームズとか何度も行って、
透明か半透明、高さのあるナニカ・・・を探してきましたが、ダメでした。
そんなある日、って昨日ですが、キャンセル続きで午後中閑になりましたので、「昼寝してドラマ見て4時ぐらいから飲んじゃおうっと!」
と思ったのですが(夫は会社飲み)、それをやると、
ジムに行かない罪悪感が大きくなりそうだったので、
何か一つ、生産的なことをやろうと思いました。
それでこの、高さのありすぎる引き出しについて、
腕組みをしてよく考えてみたのです。
すると・・・おお!
ある、あるではありませんか。
あれを使ったら いかがなものであろうか。
Amazonが最近、昔なら巨大段ボール箱を使っていたのに代わり、
このところ、強い硬い紙袋に変えていっていますよね。
我が家では、アメリカ土産のスーパーの袋にそれを入れて、
週に一度の回収のリサイクル紙を集めておくゴミ箱にしています。
(あっ、今日出すの忘れた!)
その、強い紙袋を使ったらどうであろうか。
二つの袋の上端を内側に折り曲げで引き出しに入れてみると、
なかなかしっかりとして、良い感じです。
掃除関係:スポンジや金属タワシ・シンクゴミ受けネット
使い捨てビニール手袋・クレンザーを一つに入れてみました。
木酢液・肥料・など、台所に関係ないけどしょっちゅう使っているものをもう一つに入れました。
それぞれすっきりと収まり、すっきりとして、佇立しました。
しょっちゅう使うものは、滅多に使わない漂白剤や水筒を並べたその上にサクッと置いたため、大変手に取りやすくなりました。
ノーモア・腰痛!
ボウルなどはすごくよく使うので、空いている上の空間がもったいないけれど、とりあえず、バスケットに置いてみました。
もう一つもバスケット。
麺はジップロックに立て、高さのある什器やデジタル秤、あることを忘れてしまう日高昆布、チーズおろし・・などと一緒にしました。
こうなりました。
包丁研ぎ器や、油が跳ねるのを受ける丸いネットや、毎日探してしまうお弁当箱などもおさまり、まだまだいけそうです。
バスケットの上に空間が空いてしまいますが、なんなら、蓋付きケースの中に、クリスマスやお正月しか使わないものを入れて底に置き、バスケットはその上に置いたらいいかもしれません。
鳴呼・・・・・😌 この充実感。
高揚感。
達成感。
こうなると、ガス台の下の、同様に魔境になってしまっている引き出しも、何かしたくなってきました。
(でも疲れるからまた来年ね)
この気分の良さの余力を駆って、次に私が手をつけたのはあれ。
続きます。
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