エッセイ267.子供たちに降る雨は
私は多分昨日、今まで生きてきて一番暑いと感じました。
1階のエアコンが6月末から壊れていたのですが、帰省で長く家を開け、その皺寄せで夫婦とも土日含めて少々激務になっています。なかなか動きが取れず、エアコンを買うのが後に後にとなり、取り替え工事は今日となりました。
エアコンというものを知りそめて初めて、夏の半分、いや、今は夏が長いので、三分の一ぐらいでしょうか、エアコンのない、扇風機の風に頼る毎日です。
寝室と仕事部屋はエアコンがあるので、そこに籠ることが多いです。
南向きで、掃き出し窓が家の幅いっぱいある借家は、
朝からむっとした空気です。
2Fの寝室のエアコンは低目にかけていますが、すごく涼しく感じます。
寝室から出るとまず、戸建ての二階ですから、すごく暑いです。
この温度差は、体はたまらないよねと、毎朝一番に思います。
2〜3日前から、台所の掛け時計についている温度計が、夜でも35℃というディスプレイになっていて、ちょっと驚きました。
それは料理して発する熱気しょうが、
出ていくところがないので暑いままなのです。
例年と違うのは、料理中の暑い台所から出て居間に入っても、なぜか居間の方が暑いため、首にタオルをかけて汗をぬぐいながらご飯を食べることになります。
てことは、35℃より温度が高いのか。
そのあとは、食器を洗う余力がなくなり、私は8時半ごろ、寝てしまいます。
当然、翌朝は異常に早く目が覚めるので、起きてしまって昨夜の食器を洗います。
しばらく1階にいてから、エアコンのある部屋に引き上げると、
身体がびっくりするのか、いつまでも汗が顔と体を流れます。
なので、レッスン間近に仕事場に駆け込むのではだめで、
しばらく涼んで汗を拭きながらレッスン時間を待っています。
もともと癖毛の髪は、いつも湿っているので、爆発して膨らんでいます。
昨日は鏡を見て、
私、こんな深緑と黄緑の迷彩柄のTシャツなんて持ってたかな
と思ったら、もともと黄緑のものが、肩や腕まで含めて汗で色を変えていたのでした。色の変わっていなかった部分は、通気のために身につけていたヨガブラの部分でした。
代謝が悪くて、汗をかけないのが悩みだった私は、今年に限り、ホットヨガスタジオにいるのと同じぐらい汗をかくことができています。
これで痩せるのだったら、いいですけれど、水分を補給しては、出しているだけなので、別に変わりはありません。
そんなふうに過ごしていたら、とても不安になってきました。
3年ぐらい前の酷暑のとき、なぜかほとんど雑草が庭に生えず、不安になりましたが、それよりもっと現実感のある不安です。
コロナやサル痘、医療崩壊、ワクチン問題が全面に出ていて、
ウクライナ問題も、地球温暖化問題も、やや後方に下がってしまった感がありますが、これでいいのだろうか。
地球温暖化に対して真剣に取り組もうとしない大人達にはっきりと物申したグレタ・トゥーンベリーさんに対し、当時(2019年)玉座に就いていたトランプ氏が、ジョークだったんだよと言って、非常に醜い揶揄の言葉を発しました。同じ大人として、恥と怒りで目の前が赤くなりました。(誇張ですけど、そのぐらい怒りを感じました)
事態はそれから、変わっていませんし、溶けた氷で地上は減り続け、もともと暑い国の人も驚く暑さになり、エアコンの必要のなかった国々での異常な暑さで、死者が出続けています。
娘に、「これは大人が悪い。大人の責任だ」と言ったら、
おかんたちの生きているうちは、まだ夏も外に出られる程度じゃないか?
と言います。
「でもね、1年の3、4ヶ月を外に出られない温度になったら、当然農作物も採れなくなるし、暑い国では生きていられないし。あんたたちが歳をとる頃、あんたたちの子供が歳をとる頃、人間が生きていられない地表になったら大変じゃないの。そして、それは全然、現実感の無いことではないよ、ここ数年の暑さを思えば」
と言いましたら、娘の考えは、
地球は今までも何回も、表面に住んでいる生き物を絶滅させながら、
暑すぎたり寒すぎたりを繰り返して続いてきたのだ。
人類だけが生き延びなくちゃいけないというのはエゴでしょう。
というものでした。
聞くところによると、国力を上げたり、戦争をしかけたり、地球温暖化なんかないことにしたそうな大国が、一旦全てを一時停止にして、力とテクノロジーを合わせて取り組めば、また地球温暖化は改善できる段階だそうです。
それをしないのは大人の罪です。
ハチドリの一滴にすぎないでしょうが、より若い政治家を選ぶ、そのために棄権はしないというのが、まずできることでしょうか。
年寄りは、「そうなるころにはワシは死んでるし」と思う人が多いそうですので。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5df2e896e4b0deb78b50fb47
今の子供達が大人になるころ。
彼らに降り注ぐ雨はどんなものになっているのでしょうか。
サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。