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Foodies! その19. 肉巻きおにぎり

昔、仕事帰りに 小学生だった娘たちと、
帰宅途中の通過駅である 下北沢で待ち合わせることがありました。
マック、古着屋、ヴィレッジヴァンガードと散々歩き回り、帰り際にねだられたのが、その頃まだ新しかった「肉巻きおにぎり」で、そのお店では それを、「ニックンロール」と呼んでいました。
このお店がタピオカドリンクのお店になってしまったのを見たのも、もう数年前です。下北のレトロ商店街もついに撤去され、下北沢は私の記憶の中だけにとどまるのかなと感じます。

さて  最近、肉巻きおにぎりを自分で作ろうと思ったのは、生協の冷凍食品のなかに、肉巻きおにぎりがあったから。

カタログを見て、私は思いました。

ちょと待てちょと待て。
ご飯と豚肉でつくるものが、立派な冷食となるのであるか。
なんか、自分でもできるなら、やってみたいな。


ちょうどその頃、肉巻きおにぎりについての、ずっと抱えていた疑問も解けていたのです。

それは、
「どうして肉が、あんなに上手に 俵型のおにぎりにぴたっと貼り付いているのかしら」
ということでした。
つまり私は、焼いた肉を、ご飯に巻くのだと思っていたのです。
そんなことは、誰にもできませんよね。
でも、そうとは思っていませんから、
それは作って売っている側の企業秘密だと思っていたわけです。
とんちんかんです。
それが あるとき突然に、
「肉をおにぎりに巻いてから焼くのか!」
と、遅まきながら気がついたのでした。

脱線しますが、食べ物に関する勘違いの一つは、餃子についてでした。
結婚してしばらくしてからふと、私の作る餃子がお店のそれと、どこか違うのに気づいたのです。よく考えたら普通は、餃子は、焼けたらお皿をあてがって、フライパンをひっくり返して、焼いた面を上にして出しますよね。それが私長い間、そっとフライ返しに載せ、、白い方が上になるようにしてお皿に移していました。だからなんだか、変だったのですね。


それはさておき、いよいよ肉巻きおにぎりを作ってみることになりました。

本当は、売っているのを見てわかるように、脂身とお肉が交互にある、バラ肉の方が、作りやすくて美味しそうです。
でも、1回目のその日は、たまたまあった豚コマでやってみました。肉が小さいので、大きめのピンポン球ぐらいのものになりましたが、味はおいしかったです。
ただやはり、脂身が足りなくて、ちょっと物足りなかったです。

次に、大きくて割と脂肪の多めの薄切りのトンこまでやってみたのが、タイトル写真です。

大葉を中に入れたら綺麗かも。
お肉ですっかり覆うよりは、少しご飯も見えているのはどうだろう。

と思ってやってみました。

ただ、お肉が剥がれるのをおそれて、脂身のところがつなぎ目になるように包んで、そこから焼き付けるようにしました。
物によってはお肉が捲れ上がって開いたり、ご飯がこぼれ落ちたりもしました。でも、塩味とたれの両方できて、家で作るのもいいものだなと思いました。

作ってみて思ったことですが:

薄切り豚こまを使う場合、脂肪が網状になっていてしっかり覆っている部分は大丈夫ですが、ご飯が出ている部分は、やはり焦げ付いたり、ご飯が出てきたりしてしまいました。
どういうお肉を使うにしろ、ご飯は出ていない方がいいです。

片栗粉か小麦粉をつけて焼いたら、もっと照りが出て、こってり味になるでしょう。

それと、つなぎ目だけフライパンで焼いてしっかりさせてから、オーブンで焼くのはどうでしょうか。タレをときどきハケで塗る、という一手間が加わりますが。


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出だしは好調でした。テフロンがまだ新しいフライパンがやりやすいです。



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上下に焼き色をつけようと、フライパンに立てかけてみたり、苦労しています。

すごく小さいのを作って、たこ焼き機で回しながら焼くとか、鉄板焼きの最後に出すとか、いろいろ考えていますが、とりあえず今は暑いので、先の話になりますね。

結論。オーソドックスに豚バラでしっかり巻いて焼く方が失敗しないと思います。薄切りだと、転がすのにもこわごわになり、剥がれてきたりして、大忙しになります。








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