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Foodies! 138.パンが大好き(2)サンドイッチ

この前、日本に長く住んでいる英国人のYoutuberが、そのチャンネルで
日本のびっくりする食べ物の一つとして、フルーツサンドを挙げていました。
見ていた私たち夫婦は、「え、そう?」。
フルーツサンドって、美味しいですよね?
年に一回ぐらいしか作らない超贅沢品です。

これはあれかな、サンドイッチは savory=おかずパン  であるので、パンにクリームとフルーツというと、外国の方はびっくりしてしまうのでしょうか。

近所のお菓子屋さんで、ハムサンドと卵サンドを幼稚園のお弁当や、たまにおやつに買って食べていた私は、小さい頃からサンドイッチが大好きです。

家で作ってもらう、パンの耳のついたものは、ハレとケでいうと当然ケで、耳のないものは心が弾みました。

でも、切り落とした耳は、サンドイッチと並行してマーガリンと砂糖をつけながら食べたり(変な食べ方)、あとで揚げて、砂糖をまぶしたりしてやっぱり食べました。

もちろん、牛乳に浸して、ハンバーグの材料の一つとして使うこともしました。捨てるなんてありえません。
そういえば、「ねもと菓子店」さんでも、パンの耳をビニール袋に入れて売っていましたっけ。

昔、祖父の回忌で集まったとき、幹事の叔母が新しもの好きで、
興味を持ったらやってみる人で、オープンサンドイッチというのを出してくれました。
ハム、チーズ、胡瓜、トマト、ゆで卵・・ぐらいだったと思いますが、広い畳敷の部屋で、お坊さんも一緒に、作りながら食べたサンドイッチは楽しくてわくわくしました。
だから大人になっても覚えています。

キウイ夫の方の国で、結婚式やお葬式というと、
卵なら卵(卵を刻んで和えたものをエッグサラダと言っているようです)、
ハムならハム、ツナマヨならツナマヨという、シンプルな小さなサンドイッチがたくさん出て、最初になくなっていました。
義両親が亡くなり、子供達も家を離れ、もう毎年家族で帰省するということは。これからはそうそうありません。
でも結婚以来、何かのイベントや、訪ねて行った先で出してもらった小さなサンドイッチは、とても美味しかったです。
次はいつ帰省できるかな。

私は毎日夫にお弁当を持って行ってもらいます。
コロナ後、多くの同僚が在宅ワークになっている今も、夫はオフィスの方が仕事がしやすいと言って、ほぼ毎日出勤しているからです。

ただいまー
おかえり、how was the Obento?
It was good.

という決まりきったやりとりが毎日あります。

お弁当をたまにサンドイッチにすると、夫はよろこびます。
オーブンシートで包むとき、つるつるして包みにくいですけれど、しっかりサンドイッチを護ってくれます。


材料を準備して、始めます。
 今日はローストチキンサンドイッチ


しっかり包むと、食べやすいようです


かつて、コロナ前、毎年帰省をしていた時期は、日本に帰ってくる前に、ピカレリというものと、いろいろなサンドイッチや肉・魚につけたり添えたりして使うペースト状のものをたくさん買ってきました。

黄色いピカレリは、辛くないマスタードと玉ねぎやピクルスをを甘酸っぱく漬けたもの。

これがなくなると悲しいです。日本でも売っていると思いますが。


他は、なになにチャツネ、なになにレリッシュと名前がついていて、強いて訳せば「薬味」かもしれません。

左、スイートチリ・レリッシュ、右、飴色玉ねぎペースト



義母は、具をたっぷり入れたサンドイッチを作って、出してくれる時、

These are two-handers.

と言いました。
「両手でしっかり持って食べるやつよ?」
という意味でした。

親指と小指はパンの下、残りは上に置き、向こうの端から具が落ちるのをできるだけ防ぎながら食べる、コツの要る具沢山なサンドイッチなのでした。

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